「コナン失踪事件」と検索されている作品は、2014年12月26日に放送されたテレビスペシャル『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間』です。銭湯で転倒して意識を失った江戸川コナンが、謎の男たちに連れ去られるという異例の展開から始まり、記憶喪失、誘拐、浮気調査、さらには国家規模の暗殺計画へと物語が広がっていきます。
本作の大きな見どころは、香川照之が演じるコンドウと広末涼子が演じる香苗の関係、そして「アドリブのタツ」の正体です。脚本を担当したのは映画『鍵泥棒のメソッド』の内田けんじ。過去の映画作品とのつながりもあり、通常のコナン作品とは異なるミステリーの面白さを味わえます。
【作品概要】コナン失踪事件とは?2014年放送の特別編を解説

正式タイトルは『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間』です。
本作は、青山剛昌による漫画『名探偵コナン』の連載20周年を記念して制作されたオリジナルストーリー。2014年12月26日に日本テレビ系の金曜ロードSHOW!で放送されました。
アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。監督は山本泰一郎、脚本は内田けんじ、音楽は大野克夫が担当しています。
トムス・エンタテインメントの公式作品情報では、全1話・92分の作品として登録されています。通常のテレビシリーズとは異なり、一本の長編ミステリーとして構成されているのが特徴です。
また、2012年公開の映画『鍵泥棒のメソッド』に登場した人物や設定が引き継がれている点も見逃せません。コナンの世界と内田けんじ作品の人物が交差する、異色のコラボレーション作品です。
【あらすじ】銭湯での転倒から誘拐、記憶喪失までの流れ
銭湯で起きた突然の失踪事件物語の始まりは、阿笠博士の家のお風呂が壊れてしまったこと。江戸川コナンは毛利蘭、灰原哀と一緒に銭湯へ出かけます。
ところが、男湯の脱衣場で不審な男を目撃した直後、コナンは浴場で足を滑らせて転倒。そのまま気を失ってしまいます。
そこへ現れたのが、入れ墨のある男タツと、伝説の殺し屋と呼ばれるコンドウです。
2人は病院へ連れて行くと説明し、意識を失ったコナンを車に乗せて連れ去ります。実際には、銭湯で極秘任務を遂行していた2人が、コナンに不審な行動を見られたと考えたことが誘拐のきっかけでした。
目覚めたコナンは記憶喪失になっていた車内で意識を取り戻したコナン。しかし、目を覚ました彼は自分の状況を理解できない様子を見せます。
犯人たちも、頭を打った影響で記憶を失ってしまったのではないかと考えます。
いつもなら鋭い推理で犯人を追い詰めるコナンが、今回は自分自身の正体すら分からないように振る舞う。この逆転した状況が、物語に独特の緊張感を生み出します。
毛利小五郎の浮気調査が事件につながる一方、毛利探偵事務所には香苗という女性が訪れます。彼女の依頼は、夫の浮気調査でした。
美人の依頼人に弱い毛利小五郎は、香苗とともに夫の仕事場を調べることになります。
そこで見せられた夫の写真に写っていたのは、なんとコナンを連れ去った男の一人、コンドウでした。
つまり、コナンの誘拐事件と小五郎が引き受けた浮気調査は、同じ人物を通じてつながっていたのです。
加えて、コナンを取り巻く状況には爆弾テロ計画まで関係していることが分かり、単なる誘拐事件では収まらない展開へ進んでいきます。
【ネタバレ】タツとコンドウの正体、記憶喪失の真相と事件の結末
ここからは物語の核心に触れます。犯人の正体や最後の展開を知りたくない方は、視聴後に読み進めてください。
江戸川コナンの記憶喪失は本当だったのか?最大の仕掛けは、コナンが記憶を失ったように見せていたことです。
実はコナンは、銭湯で見かけた人物たちの不審な動きから、背後に大きな事件があると察知していました。
そのため、記憶を失ったように振る舞い、犯人たちの近くにとどまることで情報を探ろうとしていたのです。
つまり、コナンが本当に記憶を失って推理能力をなくしたわけではありません。視聴者にまで記憶喪失を信じ込ませる演出そのものが、本作の大きなトリックになっています。
この設定は、普段は推理する側のコナンが、自分の正体を隠しながら相手の動きを観察するという、通常回とは違った面白さにつながっています。
タツの正体は?事件を動かした本当の主導者タツは、右手の入れ墨が特徴的な男で、裏社会では「アドリブのタツ」と呼ばれています。
その名のとおり、予想外の状況でも機転を利かせて切り抜ける人物です。しかし、今回の事件では、その臨機応変さが犯罪計画を動かすために使われていました。
タツはコンドウの隠し部屋に関する情報を知り、コンドウの名前を利用して暗殺依頼を引き受けます。依頼の対象は、架空の国家ニホリカ国の女王とその子どもです。
タツはコンドウになりすまし、実際の犯行をコンドウの仕業に見せかけようとします。巨額の報酬を得ることも狙いの一つでした。
一緒に動いていたナナやハッカーのエムらも事件に関わっており、タツを中心とした犯罪グループの計画が明らかになっていきます。
なお、暗殺依頼の発注側にはアセラン国の政府長官やニホリカ国の関係者も関わっています。タツは実行犯側の中心人物ですが、事件の背後にはさらに大きな政治的陰謀が存在していたのです。
コンドウの正体は伝説の殺し屋ではなかったコンドウの本当の名前は、山崎信一郎です。
裏社会では、誰も顔を知らない伝説の殺し屋として恐れられています。しかし、その実態は一般的な殺し屋とは大きく異なります。
彼の本来の仕事は、依頼を受けた相手を実際には殺さず、殺害したように見せかけて安全な場所へ逃がすこと。依頼主と助けられた対象者の双方から報酬を受け取る、いわゆる逃がし屋として活動していました。
つまり、恐ろしい殺し屋という評判そのものが、仕事を成立させるための仕掛けだったのです。
しかし、香苗と結婚したコンドウは、以前の仕事から離れようとしていました。そこへタツが彼の名前を利用して暗殺計画を進めたため、再び危険な状況に巻き込まれてしまいます。
事件の結末は?爆弾テロ計画は阻止される物語の終盤では、コナンとコンドウの思惑が一致し、2人が協力する展開になります。
コナンは記憶喪失を装いながら犯人グループの計画を探り、コンドウもまた自分の名前を利用した犯罪を止めるために行動します。
灰原哀や阿笠博士、毛利蘭、そして売れない役者の桜井武史ら、それぞれの人物が事件の解決に関わっていきます。
最終的に、コナンたちの作戦によって暗殺を狙った爆弾テロ計画は阻止されます。タツたちの企みも暴かれ、犯行グループは追い詰められていきます。
人質となっていた香苗も救出され、コンドウとの関係にも決着がつきます。
この結末で重要なのは、最初から悪人に見えたコンドウが、実際には事件を解決する側に回る人物だったことです。反対に、機転の利く男として描かれたタツが、事件を裏で操る存在だったという逆転が、本作のミステリーを成立させています。
【登場人物・相関関係】香苗、コンドウ、タツを演じた声優一覧
本作の人物関係を理解するうえで重要なのは、通常の『名探偵コナン』のレギュラーキャラクターと、『鍵泥棒のメソッド』から引き継がれた人物を区別することです。
特に香苗とコンドウは、単発のゲストキャラクターではなく、過去の映画で描かれた関係性を持つ人物です。
| 登場人物 | 担当声優・俳優 | 役柄・正体 |
|---|---|---|
| 江戸川コナン | 高山みなみ | 記憶喪失を装い、犯人グループの内部を探る主人公 |
| 毛利小五郎 | 小山力也 | 香苗から夫の浮気調査を依頼される探偵 |
| 毛利蘭 | 山崎和佳奈 | コナンの失踪を心配し、事件に関わる |
| 灰原哀 | 林原めぐみ | コナンの異変に気づき、捜索に協力する |
| タツ | 草尾毅 | 「アドリブのタツ」と呼ばれる犯罪計画の主導者 |
| コンドウ | 香川照之 | 本名・山崎信一郎。伝説の殺し屋と呼ばれる逃がし屋 |
| 香苗 | 広末涼子 | 本名・水嶋香苗。コンドウの妻 |
| 桜井武史 | 岩永哲哉 | 『鍵泥棒のメソッド』にもつながる売れない役者 |
| ナナ | 深見梨加 | 犯罪グループに関わる詐欺師 |
| エム | 水島裕 | 犯罪グループに関わるハッカー |
香苗は、夫の仕事に疑問を抱き、毛利小五郎に浮気調査を依頼する女性です。
演じているのは広末涼子。映画『鍵泥棒のメソッド』でも水嶋香苗を演じており、本作でも同じ人物を担当しています。
本作では、コンドウの妻として登場します。夫の仕事の裏側をすべて知っているわけではなく、彼の正体や行動をめぐって物語に新たな疑問を投げかけます。
香苗の存在は、犯罪計画だけではなく、コンドウがこれまでの生き方を変えようとしていることを理解するためにも重要です。
香川照之が演じるコンドウとは?香川照之が演じるコンドウは、本作のミステリーを支える中心人物です。
『鍵泥棒のメソッド』では山崎信一郎という名前で登場し、伝説の殺し屋という評判と実際の仕事とのギャップが描かれました。
本作でも、その設定が事件の重要な伏線として機能しています。コンドウが本当に暗殺を実行する人物なのか、それとも別の目的を持っているのか。この疑問が視聴者の推理を揺さぶります。
【制作背景】内田けんじ脚本と『鍵泥棒のメソッド』の意外な関係
本作を通常のコナン作品と大きく異なるものにしているのが、脚本を担当した内田けんじの存在です。
内田けんじは、映画『鍵泥棒のメソッド』の監督・脚本を務めた映画作家。同作は第36回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞しています。
日本テレビの金曜ロードショー公式情報でも、本作が『鍵泥棒のメソッド』の後日譚にあたる作品として紹介されています。
2012年の映画から続く人物と設定『鍵泥棒のメソッド』は2012年9月15日に公開された映画です。
堺雅人が売れない役者の桜井武史を演じ、香川照之がコンドウこと山崎信一郎、広末涼子が水嶋香苗を演じました。
映画では、銭湯での転倒と記憶喪失をきっかけに、桜井とコンドウの人生が入れ替わるという物語が描かれます。
一方、コナン失踪事件では、その映画で登場した人物たちが再び登場し、今度はコナンの誘拐事件に巻き込まれます。
特に興味深いのは、銭湯で転倒して記憶を失うというモチーフが、両作品をつなぐ仕掛けになっていることです。
アガサ・クリスティ失踪事件も脚本の着想源小学館の作品紹介では、本作のオリジナルシナリオが1926年に起きたアガサ・クリスティ失踪事件をベースにしていることも説明されています。
推理小説の歴史に残る実際の失踪事件を着想源にしながら、映画『鍵泥棒のメソッド』の登場人物とコナンの世界を組み合わせた構成です。
このため、本作は単純な誘拐事件ではなく、人物の正体、偽装された身分、記憶喪失の演技など、複数の謎が重なるミステリーになっています。
内田けんじ作品ならではの、登場人物の思い込みを利用したストーリー構成が、コナンの推理と組み合わさっている点が最大の特徴です。
【2026年最新】金曜ロードショーの再放送日と配信・視聴方法
2026年1月23日の金曜ロードショーで放送済み2026年はテレビアニメ『名探偵コナン』の放送30周年にあたります。
これを記念し、日本テレビの金曜ロードショーでは、過去に制作されたオリジナル作品を2週連続で放送しました。
2025年12月19日に発表された公式番組情報によると、放送スケジュールは次のとおりです。
| 放送日 | 作品 | 放送時間 |
|---|---|---|
| 2026年1月16日(金) | 名探偵コナン エピソード“ONE”小さくなった名探偵 | 21:00~22:54 |
| 2026年1月23日(金) | 名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間 | 21:00~22:54 |
したがって、2026年1月23日の放送はすでに終了しています。再放送をリアルタイムで見逃した場合は、動画配信サービスでの取り扱いを確認する方法があります。
コナン失踪事件はどこで配信されている?2026年11月5日時点で作品ページを確認できる主な視聴先は以下のとおりです。
- U-NEXT:作品ページで見放題作品として掲載されています。
- Disney+:公式作品ページで本作の配信情報を確認できます。
- ビデックス:レンタル作品として取り扱いページがあり、1週間レンタルの掲載があります。
特に、すでにU-NEXTやDisney+を利用している人は、契約中のサービス内で作品名を検索すると視聴できるか確認しやすいでしょう。
ビデックスではレンタル形式も選択肢になります。掲載されているレンタル料金は330円・1週間ですが、料金や配信期間は変更される可能性があります。
なお、動画配信サービスは作品の入れ替えがあるため、登録前に各サービスの作品ページで視聴可能な状態かどうかを確認してください。
【コナン失踪事件】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:コナン失踪事件は何年に放送された作品ですか?
A1:2014年12月26日に放送されたテレビスペシャルです。全1話・92分で、原作漫画の連載20周年を記念して制作されました。
Q2:コナンは本当に記憶喪失になったのですか?
A2:いいえ。物語の途中で、記憶喪失は演技だったことが明らかになります。コナンは犯人たちの計画を探るため、記憶を失ったように振る舞っていました。
Q3:タツの正体は誰ですか?
A3:裏社会で「アドリブのタツ」と呼ばれる入れ墨の男です。コンドウになりすまして暗殺依頼を引き受け、事件を主導する人物です。
Q4:コンドウの本当の名前と職業は?
A4:本名は山崎信一郎です。伝説の殺し屋と呼ばれていますが、実際には標的を逃がす仕事をしていた便利屋、いわゆる逃がし屋です。
Q5:香苗役を演じたのは誰ですか?
A5:広末涼子です。『鍵泥棒のメソッド』で演じた水嶋香苗と同じ人物を担当しています。
Q6:コンドウ役を演じたのは誰ですか?
A6:香川照之です。映画『鍵泥棒のメソッド』に続いて、山崎信一郎ことコンドウを演じています。
Q7:2026年1月23日の金曜ロードショーは再放送でしたか?
A7:はい。2014年に放送された特別編の再放送です。2026年1月23日21時から22時54分まで放送されました。
Q8:『鍵泥棒のメソッド』を見ていなくても楽しめますか?
A8:楽しめます。コナンの誘拐事件と推理だけでも物語は理解できます。ただし、コンドウや香苗、桜井の過去を知っていると人物関係や小ネタをより深く楽しめます。
『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間』は、銭湯での転倒と誘拐という意外な始まりから、記憶喪失のトリック、偽装された殺し屋の正体、国家規模の暗殺計画へと展開する長編テレビスペシャルです。
物語の要点を整理すると、次の3つに集約できます。
- コナンの記憶喪失は演技であり、犯人の計画を探るための策略だった。
- コンドウは山崎信一郎という逃がし屋で、タツがその名前を利用して暗殺計画を進めていた。
- 香苗とコンドウ、桜井武史の関係は『鍵泥棒のメソッド』から続いており、過去作を知ると作品の面白さが深まる。
2026年1月23日の金曜ロードショーでの放送をきっかけに、本作を知った人にとっても、改めて見直す価値のある作品です。
特におすすめなのは、一度最後まで視聴した後、冒頭の銭湯の場面やコナンの言動を振り返ること。最初に見たときには気づかなかった伏線や人物の思惑が見えてきます。
単なるコナンの誘拐事件ではなく、『鍵泥棒のメソッド』の世界観と本格推理が融合した作品として楽しむことが、物語をより深く味わうポイントです。
主な確認資料: 日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」、トムス・エンタテインメント作品情報、小学館コミック、JFDB、日本テレビ系番組表、U-NEXT、Disney+の作品情報、および作品のネタバレ解説資料。