文明が崩壊した世界を、二人の少女が小さな愛車ケッテンクラートに乗って旅するアニメ『少女終末旅行』。2017年10月に放送された本作は、荒廃した都市や朽ち果てた機械を背景に、チトとユーリが食料や燃料を探しながら過ごす日常を描いた終末ファンタジーだ。派手な戦闘や世界を救う英雄譚ではなく、何もない世界で交わされる何気ない会話や、温かい食事の時間が物語の中心にある。
2026年11月現在、テレビアニメは全12話で完結しており、原作漫画は全6巻で完結済み。チト役の水瀬いのり、ユーリ役の久保ユリカによる演技や、WHITE FOXの映像制作、主題歌「動く、動く」「More One Night」も作品の魅力を支えている。一方、アニメ最終回は原作漫画の最終回とは異なり、二人の旅の結末まで描いていない。続編の可能性や原作との違いも含め、作品の全体像を整理する。
【作品の基本情報】少女終末旅行アニメのあらすじと2017年の放送日

『少女終末旅行』の舞台は、人類が繁栄した時代から長い年月が経過し、文明が崩壊した世界。巨大な階層都市には建物や道路、軍事施設、工場などの痕跡が残っているものの、かつての住民の姿はほとんどない。
主人公は、黒髪で本好きのチトと、金髪で食べることが大好きなユーリ。二人は履帯式の小型軍用車両ケッテンクラートに乗り、食料や燃料を求めて廃墟を移動している。
チトは冷静で知識欲が強く、読書や日記を好む。機械の扱いにも長け、ケッテンクラートの運転や修理を担当する。一方のユーリは細かいことを気にしない楽天的な性格で、銃の扱いや体力を必要とする作業が得意だ。
性格も得意分野も違う二人だが、互いを必要としていることに変わりはない。食事を分け合い、見慣れない機械に驚き、時には言い争いながら、今日を生きるための旅を続けていく。
作品の特徴は、終末世界という重い設定と、穏やかな日常描写の組み合わせにある。世界の崩壊そのものを大げさに説明するのではなく、残された物や機械、建造物を通じて、かつて存在した人間社会を想像させる構成だ。
2017年10月6日放送開始、全12話で構成テレビアニメは2017年10月6日にAT-X、TOKYO MX、BS11などで放送を開始。テレビ愛知、KBS京都、サンテレビ、TVQ九州放送でも順次放送された。放送期間は2017年10月から12月までで、全12話となっている。
各話はおおむね30分枠で、1話の中に複数の短いエピソードを組み合わせている。全編を通して視聴しても比較的短時間で楽しめるため、一気見にも向いている作品だ。
作品の基本情報は次のとおり。
- 作品名:少女終末旅行
- 放送開始日:2017年10月6日
- 最終放送日:2017年12月22日
- 話数:全12話
- 原作:つくみず
- 掲載媒体:新潮社「くらげバンチ」
- 監督:尾崎隆晴
- シリーズ構成・脚本:筆安一幸
- アニメーション制作:WHITE FOX
- 音楽:末廣健一郎
放送日や制作情報は、当時の公式サイトおよびKADOKAWAの作品情報に掲載されている。作品の製作年は2017年で、現在も基本的な作品データに変更はない。
【全12話を解説】各話のタイトルと見逃せない見どころ
『少女終末旅行』は、各話で異なる場所や出来事に出会いながら、少しずつ世界の輪郭を明らかにしていく構成になっている。
大きな事件が連続する作品ではないものの、何気ない出来事の一つひとつに、過去の文明や人間の営みを考える手掛かりが隠されている。
第1話~第4話:二人の旅と世界の不思議- 第1話「星空」「戦争」:チトとユーリの旅が始まる。荒廃した世界の広大さと、二人が置かれた状況が描かれる。夜空の星と過去の戦争の痕跡が印象的。
- 第2話「風呂」「日記」「洗濯」:限られた資源の中で生活を工夫する二人。入浴や日記など、日常の小さな幸せが際立つエピソード。
- 第3話「遭遇」「都市」「街灯」:旅の途中でカナザワと出会う。巨大都市の構造や、残された設備の存在が物語に奥行きを与える。
- 第4話「写真」「寺院」:写真を通して過去の記録と向き合う二人。自分たちが知らない時代の人間の生活に思いを巡らせる。
- 第5話「住居」「昼寝」「雨音」:二人が過ごす場所や雨の日の時間に焦点を当てる。雨音をきっかけに生まれる音楽の描写も見どころ。
- 第6話「故障」「技術」「離陸」:旅を支える機械の故障と、イシイとの出会いが描かれる。失われた技術を再現しようとする人間の姿が印象的。
- 第7話「迷路」「調理」:複雑な構造の都市を進む二人。食べることの大切さと、限られた材料を使う工夫が描かれる。
- 第8話「記憶」「螺旋」「月光」:都市の構造や記憶をめぐるエピソード。過去と現在が交差するような静かな演出が光る。
- 第9話「技術」「水槽」「生命」:水槽や自律機械を通して、かつての人間が残した技術と生命の関係を描く。
- 第10話「電車」「波長」「捕獲」:過去の交通設備や不思議な生物との関わりが描かれ、旅の世界観がさらに広がる。
- 第11話「文化」「破壊」「過去」:文明の痕跡と、かつての人間が築いた文化について考えさせられるエピソード。
- 第12話「接続」「仲間」:巨大な潜水艦を探索する最終話。チトが過去の人々の暮らしを知りたい理由を考え、写真に残された記憶と向き合う。
全12話のエピソード名は、dアニメストアの作品情報と公式サイトのストーリー紹介でも確認できる。特に第5話の雨音、第8話の記憶、第12話の写真というモチーフは、作品全体のテーマを理解するうえで重要だ。
初めて視聴する人には、最初から順番に見ることをおすすめしたい。単独のエピソードだけでも楽しめる一方、二人が出会うものや残された記録が積み重なることで、世界に対する理解が深まっていくからだ。
【声優・キャスト相関表】水瀬いのりと久保ユリカ、WHITE FOXの制作体制
チト役は水瀬いのり、ユーリ役は久保ユリカ作品の中心となる二人を演じるのは、水瀬いのりと久保ユリカ。物語の大部分は二人の会話で進むため、声の演技は作品の印象を決める重要な要素になっている。
チト役の水瀬いのりは、冷静で理知的な少女の性格を表現。慎重な反応や、ユーリの予想外の言動に対する戸惑いなど、細かな感情の変化を自然に演じている。
一方、ユーリ役の久保ユリカは、自由奔放で食欲旺盛なキャラクターを担当。深刻な状況でも飄々としているユーリの性格が、チトとの掛け合いに独特のリズムを生み出している。
公式サイトのキャストコメントでは、水瀬がチトを真面目でクールながらも、実は怖がりな面を持つ人物として紹介。久保もユーリについて、相方のチトが大好きな不思議でかわいらしい少女と説明している。二人のキャラクター理解が、作品の自然な掛け合いにつながっている。
主要キャラクターと担当声優の関係チトとユーリ以外にも、旅の途中で出会う人物や不思議な存在を実力派声優が演じている。
| キャラクター | 担当声優 | 役割・関係性 |
|---|---|---|
| チト | 水瀬いのり | 読書と記録を好む少女。機械の操作や修理を担当する。 |
| ユーリ | 久保ユリカ | チトの相棒。楽天的で、銃の扱いや力仕事が得意。 |
| カナザワ | 石田彰 | 旅の途中で出会う地図作りを続ける男性。 |
| イシイ | 三石琴乃 | 飛行機の製作に取り組む女性。 |
| 自律機械 | 梶裕貴 | 都市の施設で二人と関わる機械。 |
| ヌコ | 花澤香菜 | 二人と行動を共にする謎の生物。 |
| エリンギ | 島本須美 | ヌコと関係する不思議な存在。 |
| おじいさん | 清川元夢 | 二人の過去に関わる人物。 |
このキャスト構成で注目したいのは、物語の中心を担う二人と、各エピソードに登場する人物たちとの対比だ。出会う人々はそれぞれ異なる目的を持っているが、文明が崩壊した世界で何かを残そうとしている点では共通している。
アニメーション制作はWHITE FOX制作を担当したのは、アニメーションスタジオのWHITE FOX。監督は尾崎隆晴、シリーズ構成・脚本は筆安一幸、キャラクターデザイン・総作画監督は戸田麻衣が務めた。
本作の映像面で特に重要なのが、巨大な廃墟都市の描写だ。広大な建築物、長く続く道路、無人の施設など、人物が小さく見えるほどのスケール感が、終末世界の孤独を視覚的に表現している。
また、愛車ケッテンクラートのデザインとモデリングは相馬洋が担当。3DCG制作にはIKIF+が参加し、3Dディレクターは菱川パトリシアが務めた。メカニカルな車両や立体的な都市空間を自然に映像へ取り込むための制作体制が組まれている。
つまり、WHITE FOXによるアニメーション制作を軸に、背景美術や3DCGなどの専門スタッフが作品を支えている。静かな作品でありながら、映像面では細かな技術的工夫が重ねられている点も見逃せない。
【原作漫画との違い】アニメ最終回の意味と原作の結末を解説
原作はつくみずによる全6巻の完結作品原作漫画『少女終末旅行』は、漫画家つくみずによる作品。新潮社のウェブ漫画媒体「くらげバンチ」で連載され、2014年に連載デビュー作として発表された。
単行本は全6巻。最終巻となる第6巻は2018年3月9日に発売された。新潮社の商品紹介でも、都市の最上層を目指すチトとユーリの旅路がフィナーレを迎える巻として紹介されている。
アニメは原作全体を最後まで映像化したものではなく、おおむね漫画第1巻から第4巻までの内容に相当する。アニメの続きを読みたい場合は、第5巻から読み進めるとよい。
アニメ第12話は物語の最終結末ではないアニメ最終回のタイトルは「接続」「仲間」。チトとユーリは巨大な潜水艦の内部を探索し、かつての人々がどのような生活を送っていたのかを考える。
チトは昔の人々の暮らしを知りたいと話すものの、その理由をうまく説明できない。ユーリとの会話の中で、チトが過去に興味を持つことの意味が浮かび上がってくる。
加えて、潜水艦内で見つけたカメラを通して、これまで撮影してきた写真が二人の前に現れる。写真は単なる記録ではなく、二人が旅の中で経験してきた時間そのものを象徴している。
この最終話の意味は、世界の謎をすべて解き明かすことではない。過去の文明が残した記憶に触れ、自分たちが過ごしてきた時間を見つめ直すことにある。公式ストーリーでも、昔の人々の暮らしへの関心と、写真を通じて現れる記録が最終話の中心として紹介されている。
【原作最終回ネタバレ】二人がたどり着いた最上層ここからは原作漫画の最終巻に関するネタバレを含む。
原作第5巻と第6巻では、チトとユーリが都市のさらに上層を目指して旅を続ける。旅の目的や二人の過去に関する情報が明らかになる一方、これまで移動を支えてきたケッテンクラートにも限界が訪れる。
二人は車両を失い、荷物を減らしながら、自分たちの足で最上層を目指すことになる。これまで大切にしてきた本や道具さえ手放さなければならない状況は、旅の終わりが近づいていることを強く印象づける。
そして、長い道のりの末にたどり着いた最上層には、期待していたような新しい文明や人々の暮らしは残されていなかった。
二人は残された食料で最後の食事を取り、寄り添って眠りにつく。作品はその後の二人の運命を明確に説明せず、読者に解釈を委ねる形で幕を閉じる。
ここで重要なのは、二人が生きているのか、亡くなったのかを断定できる描写ではないという点だ。食料が尽きた状況から厳しい未来を想像することはできるが、結末の余白は作品の一部として残されている。
最終回の印象を決めるのは、世界を救えたかどうかではない。何もない場所まで進んできた二人が、互いに一緒に過ごした時間を肯定する姿だ。終末という絶望的な状況の中でも、旅そのものに意味があったことを示す結末になっている。
そのため、アニメ第12話を見て物語が完結したと考えるのは正確ではない。アニメは原作の途中に位置する区切りであり、二人の旅の本当の結末を知りたい場合は、漫画第5巻と第6巻を読む必要がある。
【世界観と主題歌を考察】「動く、動く」と「More One Night」が伝えるもの
終末世界なのに穏やかな日常が続く理由『少女終末旅行』の世界観は、一般的なポストアポカリプス作品と少し異なる。
多くの終末作品では、生存者同士の対立や資源をめぐる争い、文明再建をめぐる戦いが物語の中心になる。しかし、本作はそのような展開を前面に押し出していない。
描かれるのは、二人が食べ物を探すこと、雨宿りをすること、機械を調べること、星空を眺めることなど、非常に小さな出来事だ。
その演出によって、視聴者は二人と同じ目線で廃墟の世界を見つめることになる。何気ない建物や機械も、かつて誰かが生活していた証拠として意味を持つ。
また、チトは過去を知りたいと考え、ユーリは目の前の生活を楽しむ傾向がある。この対照的な性格が、過去を記録することと現在を生きることの両方を物語に取り込んでいる。
世界の終わりを描きながら、作品が繰り返し伝えるのは、日常の中にある喜びの大切さだ。食べ物があること、暖を取れること、話し相手がいること。それらが当たり前ではなくなった世界だからこそ、小さな幸福が鮮明に見えてくる。
オープニング主題歌「動く、動く」オープニングテーマは「動く、動く」。歌唱はチト役の水瀬いのりとユーリ役の久保ユリカが担当している。
作詞・作編曲は毛蟹。軽快なリズムと独特の言葉遊びが特徴で、旅を続ける二人の姿に重なる楽曲だ。
タイトルの「動く」という言葉は、車両に乗って移動し続ける二人の旅だけでなく、何もない世界で今日を生きる姿にもつながっている。
エンディング主題歌「More One Night」エンディングテーマは「More One Night」。こちらも水瀬いのりと久保ユリカによる歌唱で、作詞・編曲はemon(Tes.)、作曲はemon(Tes.)とヒゲドライバーが担当した。
明るくポップな雰囲気の楽曲で、終末世界を描く本編との対照が印象的。二人の関係性や、何気ない日常を大切にする作品の空気に合っている。
加えて、エンディングテーマのCDには「雨だれの歌」も収録されている。第5話の雨音を題材にした挿入歌で、作品の静かな雰囲気を象徴する楽曲の一つだ。
オープニングとエンディングの両シングルは2017年11月29日に発売。作品の音楽面では、末廣健一郎による劇伴も重要な役割を果たしている。
【2026年最新情報】配信サービスとアニメ2期・続編の可能性
2026年の配信情報はどこを確認すればよい?『少女終末旅行』を視聴したい場合は、動画配信サービスの作品ページで現在の取り扱い状況を確認する方法がある。
2026年9月時点の配信情報を掲載したFilmarksの比較では、次のサービスが見放題の取り扱い先として紹介されている。
- U-NEXT
- DMM TV
- Hulu
- アニメタイムズ
このほか、TSUTAYA DISCASやmusic.jpについてはレンタル形式の取り扱いが紹介されている。
ただし、配信状況は契約やライセンスの更新によって変更される。2026年11月5日に視聴する場合は、各サービスの作品検索画面で『少女終末旅行』を検索し、全12話が見放題なのか、個別レンタルなのかを確認しておきたい。
2025年には全12話の一挙再放送・配信も実施作品の公式サイトでは、2025年1月24日に全12話の一挙再放送・配信が発表された。
AT-Xでは2025年2月15日に全話を一挙放送し、ABEMAでも2月22日に一挙配信を実施。加えて、2025年2月21日から3月16日まではAKIHABARAゲーマーズ本店でミュージアムが開催された。
放送終了から年月が経過しても、再放送や関連イベントが実施されたことは、作品の魅力を改めて楽しめる機会が設けられてきたことを示している。
少女終末旅行の2期はある?2026年11月の公式発表状況2026年11月5日現在、『少女終末旅行』テレビアニメ第2期の制作決定は公式発表されていない。
公式サイトのNEWS欄には2025年1月の一挙再放送・配信やミュージアム開催などの告知が掲載されているが、第2期の制作開始、放送時期、追加キャストなどを知らせる発表はない。
したがって、現段階では続編の放送予定は決まっていないと考えるのが正確だ。
原作が完結しているのに2期が発表されない理由続編の可能性を考えるうえで重要なのは、原作漫画がすでに全6巻で完結していることだ。
アニメ化されていない第5巻と第6巻には、二人が最上層を目指す旅の後半と、物語全体の結末が描かれている。そのため、映像化するための原作ストーリー自体は存在する。
一方、原作があるからといって続編制作が自動的に決まるわけではない。制作会社や製作委員会の企画判断、スタッフ・キャストのスケジュール、制作予算、商品展開など、複数の条件が関係する。
また、本作は第1期だけでも独立した作品として成立するように、各話の余韻や演出が組み立てられている。原作の最終回まで映像化されていないことは事実だが、それだけで続編が確実に実現するとはいえない。
今後の動向を判断する際は、公式サイトやKADOKAWAの正式な制作発表を確認することが重要だ。ファンによる希望や続編を期待する投稿と、実際の制作決定は区別する必要がある。
【よくある質問】少女終末旅行アニメに関するFAQ
Q1:少女終末旅行のアニメは全何話ですか?
A1:テレビアニメは全12話です。2017年10月6日に放送を開始し、同年12月22日まで放送されました。
Q2:少女終末旅行のチトとユーリの声優は誰ですか?
A2:チト役は水瀬いのり、ユーリ役は久保ユリカです。二人はオープニングテーマ「動く、動く」とエンディングテーマ「More One Night」も歌っています。
Q3:少女終末旅行のアニメは原作漫画の何巻までですか?
A3:おおむね原作漫画の第4巻までに相当します。アニメの続きを読みたい場合は第5巻からがおすすめです。
Q4:少女終末旅行の漫画は完結していますか?
A4:完結しています。原作はつくみずによる全6巻で、最終巻は2018年3月9日に発売されました。
Q5:少女終末旅行のアニメ最終回で二人はどうなったのですか?
A5:アニメ第12話は「接続」「仲間」で、潜水艦内の探索や写真を通じた記憶が描かれます。原作漫画の最終回までは映像化されていないため、二人の最終的な運命はアニメだけでは分かりません。
Q6:少女終末旅行の2期は2026年に放送されますか?
A6:2026年11月5日現在、第2期の制作・放送決定は公式発表されていません。放送予定日も公表されていないため、現段階では未定です。
Q7:少女終末旅行のアニメはどこで見られますか?
A7:2026年9月時点の配信情報では、U-NEXT、DMM TV、Hulu、アニメタイムズなどが見放題サービスとして紹介されています。配信は変動するため、視聴前に各サービスの最新情報を確認してください。
『少女終末旅行』は、2017年10月から12月にかけて放送された全12話のテレビアニメだ。つくみずの原作漫画をWHITE FOXが映像化し、水瀬いのりと久保ユリカがチトとユーリを演じた。
本作の魅力は、文明が崩壊した世界という壮大な設定を背景にしながら、二人の少女が過ごす小さな日常を丁寧に描いていることにある。食事や会話、雨音や星空といった何気ない出来事が、終末世界ではかけがえのないものとして映る。
アニメ最終話は原作の最終回ではなく、物語の後半を知るには漫画第5巻・第6巻を読む必要がある。原作は全6巻で完結しており、最終的な二人の旅路には、アニメとは異なる深い余韻が残されている。
2026年11月現在、第2期の公式発表はないものの、原作にはアニメ化されていない後半のストーリーが残っている。続編を期待する人も、まずは全12話を見直し、さらに先の物語を原作漫画で追いかけることで、本作の世界をより深く味わえるはずだ。
終わりゆく世界で、それでも今日を生きる二人。『少女終末旅行』が描いたのは、壮大な希望ではなく、誰かと一緒に過ごす時間そのものの尊さだった。