買った本を読むつもりで購入したのに、気づけば本棚や机の上に未読の本が何冊も積み重なっている。そんな状態を表す言葉が「積読(つんどく)」です。積読とは、書籍を購入したまま読まずに保管しておくことを意味します。単なる読書の先延ばしと思われがちですが、その背景には知的好奇心、購入時の高揚感、時間不足、完璧主義など、さまざまな心理が関係しています。
2026年10月21日に公表されたクロス・マーケティングの読書調査では、20~69歳の男女1,100人のうち、半年間に読む本が1冊未満という人は51.2%でした。読書時間を確保しにくい状況も浮かび上がっています。この記事では、積読の意味や読み方、語源・由来を歴史的な資料から整理し、積読が生まれる理由、メリット・デメリット、罪悪感を軽くする考え方、無理なく未読本を減らす実践方法まで詳しく解説します。
【積読とは?】正しい意味・読み方・使い方をわかりやすく解説

積読の読み方は「つんどく」です。「せきどく」や「つみどく」ではありません。
表記には「積読」「積ん読」「つん読」などがありますが、いずれも基本的には同じ意味で使われています。一般的な文章では「積読」という漢字表記が広く使われています。
積読の意味は購入した本を読まずに積んでおくこと小学館の『精選版 日本国語大辞典』では、積読を「書物を買ったまま読まないでただ積んでおくこと」と説明しています。
つまり、積読とは本を所有しているものの、実際に読む行動に移せていない状態です。
例えば、次のような状況が積読に当てはまります。
- 書店で面白そうな本を見つけて購入したが、一度も開いていない。
- 話題のビジネス書を何冊も買ったものの、仕事が忙しく読めていない。
- 読みかけの小説が何冊もあり、新しい本を買うたびに後回しになっている。
- 電子書籍をセールでまとめ買いし、購入履歴に未読作品が増えている。
- 資格や語学の勉強を始めようと参考書を購入したが、手をつけられていない。
積読には、物理的に本を積み上げる場合だけでなく、電子書籍のライブラリーに未読本が蓄積する場合も含めて考えられます。
積読と未読本・読みかけの本は同じ?厳密には、積読と未読本は完全に同じ概念ではありません。
未読本は、まだ読んでいない本全般を指します。一方、積読は購入した本を読む予定のまま放置し、未読の状態で蓄積させている行動や状態を表す言葉です。
また、読みかけの本は一度読み始めているため、購入したまま手つかずの本とは事情が異なります。ただし、読みかけのまま長期間放置された本も、日常会話では積読の一部として扱われることがあります。
なお、積読には「何冊以上」「何か月以上」という明確な基準はありません。購入した本をすぐに読めなかったからといって、必ずしも問題になるわけではないのです。
【積読の語源・由来】江戸時代から存在した言葉の歴史
「積んでおく」と「読書」を組み合わせた言葉積読の語源は、「積んでおく」という言葉と「読書」の「どく」を掛け合わせたしゃれにあります。
「本を積んでおく」という行動を「積ん読」と表現したもので、言葉の響きにもユーモアがあります。単に読書をしない状態を説明するだけでなく、本を買うことは好きなのに読む時間がないという人間らしい行動を、少し皮肉を込めて表現しています。
小学館の辞書にも、この言葉の成り立ちは「積んでおく」の意に「読書」の「どく」を掛けたしゃれとして記載されています。
積読はいつから使われている?歴史的な用例を整理積読は明治時代に生まれた言葉として紹介されることがありますが、歴史的な資料を調べると、江戸時代にも「つんどく」という表現が確認できます。
東京都立中央図書館が公開しているレファレンス事例では、江戸時代から明治時代にかけての複数の資料が紹介されています。特に注目したいのは、現在知られている意味と、過去の用例との違いです。
| 時期 | 資料・出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 1788年(天明8年) | 小咄集『千年艸』 | 「大般若」に「つんどく」という表現が登場。見せるだけという意味合いで使われている。 |
| 1879年(明治12年) | 雑誌『東京新誌』150号 | 「皮相開化積讀先生」という記事に「積讀」と「ツンドク」の読みが確認できる。 |
| 1901年(明治34年) | 雑誌『学の燈』関連資料 | 「書籍つんどく者を奨説す」という文章が紹介され、田尻北雷の造語とする説が伝わる。 |
| 1921年(大正10年) | 『新しき用語の泉』 | 積読の意味が辞書に収録されている。 |
積読の考案者については、田尻北雷の名前が挙げられることがあります。
森銑三の著作に収録された「つんどく」に関する記述や『日本俗語大辞典』では、田尻北雷がこの言葉を作った人物として紹介されています。1901年の『学燈』に掲載された文章も、その説の手掛かりとなっています。
ただし、東京都立中央図書館の調査では、明治12年の用例が確認されており、江戸時代にも関連する表現が存在していました。したがって、田尻北雷が現在の意味の言葉を最初に発明したと断定することはできません。
同館の調査でも、積読という言葉の初出は特定されていません。歴史を整理すると、江戸時代に先行する用例があり、明治時代には現在につながる表記や使い方が広がっていたと理解するのが適切です。
【なぜ積読が増える?】積読する人の心理と2026年の読書事情
理由1:本を購入した瞬間に満足してしまう積読が生まれる代表的な理由の一つが、本を購入したときの満足感です。
書店で魅力的な表紙を見つけたり、評判のよい本を知ったりすると、「これを読めば新しい知識が身につく」「自分の世界が広がりそうだ」という期待が生まれます。
実際に読む前から、購入という行動によって知的好奇心を満たしたような気分になることがあります。
特に、自己啓発書やビジネス書、資格関連の参考書では、購入した自分と、読了して成長した将来の自分を重ね合わせやすいものです。しかし、購入したことと学習したことは別です。このギャップが積読につながります。
理由2:仕事や家事で読書時間が確保できない読みたい気持ちはあっても、実際に本を開く時間がない人も少なくありません。
クロス・マーケティングが2026年10月21日に公表した「読書に関する調査」では、全国の20~69歳の男女1,100人を対象に調査を実施しています。
主な結果は次のとおりです。
- 自分の読書量が少ないほうだと思う人は64.4%。
- 半年間に読む本が1冊未満の人は51.2%。
- 読書スタイルは「一度読み始めたら一気に読み終える」が35.2%。
- 「少しずつ時間をかけて読み終わる」が33.3%。
加えて、半年間の読書量が少ない女性50代では、「読書はした方がよいと思うが、なかなか読む時間がない」という意識を持つ人が27.3%に達しています。
この調査は積読そのものの発生率を測定したものではありません。しかし、読書への関心があっても、日常生活の中で読む時間を確保することが難しい人がいる実態を示しています。
理由3:完璧主義で本を読み始められない本を読むなら最初から最後まできちんと読みたい、内容を理解して記憶したいという気持ちも、積読を増やす原因になります。
特に専門書や難しいビジネス書では、読む前から「時間があるときに集中して取り組もう」と考えがちです。
しかし、まとまった時間が取れる日を待っているうちに、何週間も何か月も本を開かなくなってしまいます。
読書を完璧にこなそうとするほど、最初の一歩が重くなるという逆説があるのです。
理由4:新刊や話題の本を買い続けてしまう積読が増える人は、読むペースよりも購入するペースが速くなっている場合があります。
新刊、SNSで紹介された話題作、ランキング上位の作品、期間限定の電子書籍セールなど、本を購入するきっかけは数多くあります。
一冊を読み終える前に次の本を買えば、未読本は自然に増えていきます。特に「今買わないと手に入らないかもしれない」「この機会を逃したくない」という気持ちが強いと、購入の優先順位が読書より高くなってしまいます。
理由5:スマートフォンや動画に時間を取られる読書を後回しにする背景には、日常的な情報消費の変化もあります。
スマートフォンでSNSや動画を確認する習慣があると、まとまった読書時間が細切れになりやすくなります。数分の空き時間ができても、気づけば別のコンテンツを見ていたという経験がある人もいるでしょう。
2026年の調査でも、読書スタイルや読書する場所には個人差が見られます。読書を続けるには、単純に意志を強くするより、日常の中に本を開くきっかけをつくることが効果的です。
【積読のメリット・デメリット】本を読まずに持っておく価値はある?
積読のメリットは知的好奇心を保てること積読は必ずしも悪い習慣ではありません。未読本が手元にあることには、いくつかのメリットがあります。
1. 興味の幅を広げられる
未読本が複数あれば、気分や関心の変化に合わせて読む本を選べます。小説を読みたい日もあれば、歴史や経済について学びたい日もあります。選択肢があること自体が読書の楽しみにつながります。
2. 必要になったときにすぐ調べられる
仕事や趣味で新しい疑問が生まれた際、関連する本をすぐに手に取れるのは大きな利点です。専門書や資料性の高い書籍は、購入時点では必要性がはっきりしていなくても、後になって役立つ場合があります。
3. 自分の知らない分野を意識できる
未読本が並んでいると、まだ知らない知識や世界があることを実感できます。読んだ本だけで自分の知識を判断せず、学ぶ余地が残されていることを認識できる点もメリットです。
アンチ・ライブラリーという積読の考え方積読の価値を考える際に知られている概念が、ナシーム・ニコラス・タレブの「アンチ・ライブラリー」です。
『ブラック・スワン』の著者として知られるタレブは、読んだ本だけでなく、読んでいない本にも価値があるという考え方を示しています。
アンチ・ライブラリーとは、未読本を通じて自分の知らないことの多さを意識するための蔵書という考え方です。
ここで大切なのは、未読本を持っているだけで知識や能力が増えるわけではないという点です。積読が意味を持つのは、未読本が新しい学びへの入口として機能している場合です。
積読のデメリットは費用・収納・心理的負担一方で、積読が増えすぎると生活に影響することがあります。
1. 本の購入費用が増える
購入した本を読まないまま次々と買えば、支出だけが増えていきます。特に高価な専門書やシリーズ作品をまとめ買いする場合は、家計への影響にも注意が必要です。
2. 収納スペースが圧迫される
紙の本は場所を取ります。書棚に収まりきらなくなり、机や床に積み重ねるようになると、生活空間の使い勝手にも影響します。
3. 罪悪感やストレスにつながる
未読本を見るたびに「また読めなかった」「せっかく買ったのに」と感じるようになると、読書そのものが義務のように感じられます。
4. 読みたい本が埋もれてしまう
大量の本を購入すると、本当に読みたかった一冊がどこにあるのか分からなくなることがあります。購入したことを忘れて同じ本を再購入するケースも考えられます。
積読を続けてもよい人・減らした方がよい人積読をすべて解消する必要はありません。大切なのは、自分の生活にとってプラスになっているかどうかです。
- 積読を楽しめる人:本を探す時間や蔵書を持つこと自体が好きで、予算や収納にも余裕がある人。
- 積読を整理した方がよい人:未読本を見るたびにストレスを感じる人、購入費用や収納場所が負担になっている人。
- 購入習慣を見直した方がよい人:読む予定がないのにセールや話題性だけで本を買ってしまう人。
【積読を解消する方法7選】無理なく未読本を減らす実践的なコツ
方法1:積読本をすべて把握する最初に取り組みたいのは、自分がどれだけの本を持っているのかを把握することです。
本棚、机、ベッドサイド、電子書籍の購入履歴などを確認し、未読本を一覧にしてみましょう。
このとき、読了期限を決めたり、すべてを読み切る目標を立てたりする必要はありません。まずは全体像を知ることが目的です。
タイトル、ジャンル、購入時期、読みたい度合いなどを簡単に記録しておくと、後から整理しやすくなります。
方法2:今読む本を3冊程度に絞る未読本が50冊あっても、同時に50冊を読む必要はありません。
現在の興味や生活状況を考え、優先して読む本を2~3冊程度に絞ってみましょう。
例えば、次のように分けると選びやすくなります。
- 今すぐ読みたい本:1冊
- 仕事や勉強に必要な本:1冊
- 気分転換に楽しみたい本:1冊
残りの本は別の場所に保管しておけば、目の前の選択肢が減り、読書を始めるまでの迷いも小さくなります。
方法3:1日10分だけ読む習慣をつくる積読を減らすには、長時間の読書よりも短時間の継続を優先する方法があります。
最初から1日1時間を目標にすると、忙しい日に達成できず、読書そのものが負担になる可能性があります。
まずは1日10分、あるいは5ページだけ読むことを目標にしましょう。
おすすめのタイミングは、朝のコーヒーを飲む時間、昼休み、就寝前など、すでに生活習慣として定着している行動の前後です。
決まった時間に本を開くことで、読書を特別なイベントではなく日常の一部にできます。
方法4:最初から最後まで読まなくてもよいと考える積読を解消するうえで大切なのが、読了へのこだわりを見直すことです。
本は必ずしも最初のページから最後のページまで順番に読む必要はありません。
ビジネス書なら目次から必要な章を探す、実用書なら気になる項目だけ読む、専門書なら索引を活用するなど、目的に応じて読み方を変えられます。
途中で自分に合わないと分かった本を無理に読み続ける必要もありません。
ITmedia Mobileが2026年4月17日に掲載した積読に関する記事でも、すべてを完璧に読み切ろうとする考え方を見直し、読書の目的に合わせて必要な内容を取り出す方法が紹介されています。
方法5:読む環境を整える読書を始められない原因が、意志の弱さではなく環境にある場合もあります。
本を開く場所を決め、スマートフォンの通知を切るなど、読書に集中しやすい環境を用意しましょう。
電子書籍を利用している人なら、読書アプリをホーム画面の目立つ位置に配置する方法もあります。
紙の本を読むのが難しいときは、音声読み上げやオーディオブックを活用する方法もあります。通勤中や家事の時間など、目で文字を追いにくい場面でも本の内容に触れられます。
方法6:読みたい本と手放す本を分けるすべての積読本を読み切ろうとすると、かえって負担が大きくなります。
そこで、未読本を次の3種類に分類してみましょう。
- 読む本:現在も興味があり、近いうちに読みたい本。
- 保留する本:今は読む気分ではないが、将来的に必要になる可能性がある本。
- 手放す本:購入当時と興味が変わり、今後も読む予定がない本。
手放す本は、状態や需要に応じて古書店への売却、フリマサービスでの出品、知人への譲渡、寄付などを検討できます。
本を手放すことは、購入したときの自分の判断を否定することではありません。現在の自分に必要な本を選び直す作業です。
方法7:新しい本を買うルールを決める積読を減らしても、新しい本を以前と同じペースで購入していれば、未読本は再び増えてしまいます。
そこで、購入前に自分なりのルールを設けることが有効です。
- 未読本を1冊読み始めてから次の本を買う。
- 購入候補はすぐに買わず、数日間考える。
- 書店に行く前に、自宅の未読本を確認する。
- セールだからという理由だけで購入しない。
- 迷った本は図書館で借りることも検討する。
特に効果的なのが、購入候補をメモに残す方法です。すぐに購入しなくても、読みたい気持ちを記録しておけば、衝動買いを減らしながら本との出会いを大切にできます。
【積読の罪悪感をなくすには?】読書習慣と上手に付き合う考え方
積読に罪悪感を持つ必要はない積読を抱える人の中には、未読本を見るたびに自分を責めてしまう人もいます。
しかし、本を購入した時点では読みたいと思っていたはずです。仕事や生活の状況が変わり、読む時間がなくなったからといって、その購入がすべて無駄になるわけではありません。
大切なのは、過去の自分を責めることではなく、今の自分にとって必要な本を選び直すことです。
読書は冊数よりも自分に残ったものを重視する読書習慣を身につける際、年間100冊や月10冊といった冊数目標を設定する人もいます。
ただし、読書の価値は冊数だけでは測れません。
一冊の本から新しい考え方を得たり、仕事に役立つ知識を身につけたり、物語を通じて気持ちが豊かになったりすることも読書の大きな価値です。
読了後に一言だけ感想を記録する、気になった部分に印をつける、学んだことを誰かに話すといった小さなアウトプットも、読書を習慣化する助けになります。
自分に合った積読解消の目標を設定する積読を減らすときは、現在の未読本の数に応じて目標を調整しましょう。
- 積読が5~10冊程度:次に読む本を1冊選び、購入ペースを少し抑える。
- 積読が10~30冊程度:ジャンル別に分類し、優先順位をつけて読む。
- 積読が30冊以上:読む本・保留する本・手放す本に分け、購入ルールも見直す。
- 電子書籍が大量にある:購入履歴を確認し、読みたい作品を専用リストにまとめる。
この冊数は医学的・学術的な基準ではなく、整理を始めるための目安です。実際には、生活空間や購入予算、読書に使える時間に合わせて調整してください。
【プロの結論】積読をゼロにするより、読書を楽しめる状態をつくる積読との付き合い方で最も大切なのは、未読本をゼロにすることを最終目標にしないことです。
本を読むペースには個人差があります。忙しい時期もあれば、趣味に時間を使える時期もあります。興味の対象が変わることも自然なことです。
積読が知的好奇心を支え、必要なときに本を手に取れる状態なら、無理に減らす必要はありません。一方、購入費用や収納場所、心理的な負担が大きくなっているなら、購入習慣と蔵書を整理するタイミングです。
判断基準は、未読本の冊数ではなく、その本が現在の自分にとって価値のある選択肢になっているかどうかです。
読みたい本を手元に置く楽しさと、実際に読む時間のバランスを整えること。それが、積読を味方にするための現実的な読書術です。
積読に関するよくある質問(FAQ)
Q1:積読は何と読みますか?
A1:「つんどく」と読みます。「積読」「積ん読」などの表記があり、買った本を読まずに積んでおくことを意味します。
Q2:積読の語源や由来は何ですか?
A2:「積んでおく」という言葉に、読書の「どく」を掛け合わせたしゃれが由来です。江戸時代の用例も確認されており、明治12年(1879年)の『東京新誌』にも「積讀先生」という表現が登場しています。
Q3:積読は悪いことですか?
A3:必ずしも悪いことではありません。知的好奇心を保ち、必要なときに本を選べるメリットがあります。ただし、購入費用や収納スペースが負担になったり、未読本を見ることがストレスになったりする場合は整理がおすすめです。
Q4:積読を効率よく解消する方法はありますか?
A4:まず未読本を一覧にし、今読む本を2~3冊に絞る方法がおすすめです。1日10分程度の読書から始め、目次や必要な章だけを読むなど、最後まで読むことにこだわらない工夫も効果的です。
Q5:積読が増える人にはどのような心理がありますか?
A5:本を買ったときの満足感、知識を得たいという期待、話題の本を逃したくない気持ち、完璧主義、時間不足などが考えられます。購入する楽しみと実際に読む時間のバランスが崩れると、積読が増えやすくなります。
Q6:積読本をすべて読まなければいけませんか?
A6:すべて読む必要はありません。現在の興味に合わない本や、購入時から必要性が変わった本は手放しても問題ありません。自分にとって価値のある本を優先しましょう。
積読とは「つんどく」と読み、購入した本を読まずに積んでおくことを意味します。「積んでおく」と「読書」の「どく」を掛け合わせた言葉で、江戸時代の用例や明治時代の資料にもその歴史をたどることができます。
積読が増える理由には、本を買うときの満足感、知的好奇心、仕事や家事による時間不足、完璧主義、スマートフォンによる時間の分散などがあります。
未読本があること自体は悪いことではありません。アンチ・ライブラリーという考え方のように、まだ知らない世界への入口として積読を楽しむこともできます。
ただし、費用や収納、罪悪感が負担になっているなら、読む本を絞る、1日10分から始める、途中で読むのをやめてもよいと考える、購入ルールを設けるといった工夫が役立ちます。
積読をゼロにすることよりも、本を読みたいと思ったときに自然に手を伸ばせる環境をつくること。それが、2026年の忙しい生活の中でも無理なく読書を続け、積読と上手に付き合うためのポイントです。
参照した主な資料