「誰にも頼れない」「子どもと一緒にいるのがつらい」「自分ではもうどうにもできない」と感じたら、自治体や専門機関に相談してください。
相談することは、子育てに失敗したという意味ではありません。親子の生活を守るための具体的な行動です。
1. こども家庭センター最初の相談先としておすすめなのが、市区町村のこども家庭センターです。
こども家庭センターは、母子保健と児童福祉の機能を一体化し、妊産婦や子育て家庭の相談に対応する窓口です。
相談できる内容には、次のようなものがあります。
- 育児疲れや精神的なストレス
- 子どもとの接し方に関する悩み
- ワンオペ育児による孤立
- 一時預かりやショートステイの利用相談
- 家事・育児の訪問支援
- 家庭に合った継続的な支援の調整
相談内容に応じて、利用できるサービスや地域の支援機関につないでもらえます。
2. 児童相談所相談専用ダイヤル子育ての悩みを専門機関に相談したい場合は、児童相談所相談専用ダイヤルも利用できます。
児童相談所相談専用ダイヤル
0120-189-783

全国共通・児童相談所につながる電話番号
子育ての悩み、子どもの養育、家庭での困りごとなどについて相談できます。
児童相談所は虐待対応だけを行う機関ではありません。子どもの福祉に関するさまざまな相談を受け付けています。
3. 児童相談所虐待対応ダイヤル「189」子どもに強く当たってしまいそう、自分だけでは安全を守れるか不安、子どもへの対応に困っているという場合には、189への相談も選択肢です。
児童相談所虐待対応ダイヤル
189
いちはやく・全国共通
近くの児童相談所につながります。匿名での相談・通告も可能で、相談者や相談内容の秘密は守られます。
189は虐待が疑われる場合などの相談・通告窓口です。育児の一般的な悩みには、0120-189-783も利用できます。
4. 保健センター・保健師身近な相談先として、地域の保健センターや保健師もあります。
特に産後の育児疲れ、睡眠不足、気分の落ち込み、育児への不安などは、保健師に相談しやすい内容です。
必要に応じて、医療機関や精神保健福祉センターなどの専門機関を紹介してもらうこともできます。
相談先を選ぶときの目安| 困っていること | 相談先 |
|---|---|
| 子どもを預けて休みたい | 市区町村の子育て担当課 |
| 育児疲れや孤立がつらい | こども家庭センター |
| 家事や育児を手伝ってほしい | 子育て世帯訪問支援事業の担当窓口 |
| 精神的な不調が続いている | 保健師・心療内科・精神科 |
| 子どもの安全に不安がある | 児童相談所・189 |
相談先が分からなければ、まず自治体の代表窓口に「育児疲れで限界を感じている」と伝えてください。適切な担当部署を案内してもらえます。
【プロの結論】一人になりたい気持ちを我慢せず、休息を仕組み化する
子育てに疲れて一人になりたいと感じたとき、最も避けたいのは、休むことに罪悪感を抱いて限界まで頑張り続けることです。
子どもを大切にすることと、自分の生活や心身を大切にすることは対立しません。
むしろ、親が疲れ切った状態を放置せず、適切な支援を受けることは、家庭全体の安定にもつながります。
状況に合わせた支援制度の選び方今回紹介した制度は、利用する目的によって向き不向きがあります。
- 数時間だけ自由になりたい人: 一時預かり事業
- 宿泊を伴う休息が必要な人: ショートステイ
- 夕方から夜間に支援が必要な人: トワイライトステイ
- 外出する余裕もない人: 子育て世帯訪問支援事業
- 送迎や日常的な預かりを頼みたい人: ファミリー・サポート・センター
- 未就園の0歳6か月から満3歳未満の子どもがいる人: こども誰でも通園制度
一方、強い不安や不眠、抑うつ状態などが続いている場合は、預かりサービスだけで解決しようとせず、医療機関や専門家にも相談してください。
よくある3つの誤解誤解1:子どもを預けるのは親として無責任
子どもの安全を確保したうえで、適切な施設や支援者に預けることは、育児を続けるための合理的な選択です。
誤解2:育児疲れは自分の努力で解決するしかない
育児は一人で完結させるものではありません。行政サービス、地域の支援者、医療機関などを組み合わせて負担を減らせます。
誤解3:仕事をしていなければ預かり制度を利用できない
一時預かりやこども誰でも通園制度など、就労以外の目的でも利用できる仕組みがあります。ただし、対象年齢や利用条件は制度ごとに異なります。
大切なのは、制度があることを知っているだけで終わらせず、実際に利用できるか自治体に確認することです。
【子育てに疲れて一人になりたい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:子育てに疲れて一人になりたいと思うのはおかしいですか?
A1:おかしいことではありません。育児による疲労や睡眠不足、自由時間の不足、孤立感などが重なれば、一人になりたいと感じることはあります。子どもへの愛情がないという意味ではありません。休息が必要なサインとして受け止めてください。
Q2:育児疲れを理由に子どもを保育園へ預けられますか?
A2:自治体や施設によっては、一時預かり事業をリフレッシュ目的で利用できます。通常の保育所入所とは条件が異なるため、市区町村の子育て担当課や実施施設に確認してください。
Q3:子どもを数日間預けて休むことはできますか?
A3:子育て短期支援事業のショートステイを利用できる場合があります。保護者の病気や育児疲れなどで一時的に養育が難しい場合に、児童養護施設などで子どもを預かる制度です。利用可能日数や料金、対象年齢は自治体によって異なります。
Q4:専業主婦でも一時預かりを利用できますか?
A4:利用できる自治体があります。育児負担の軽減やリフレッシュを利用目的として認めている地域もあります。就労の有無だけで判断せず、自治体の利用条件を確認しましょう。
Q5:子どもと離れたいと思うほど育児がつらい場合、どこに相談すればよいですか?
A5:市区町村のこども家庭センターがおすすめです。育児疲れや家庭の状況を相談でき、必要に応じて一時預かりや訪問支援などを調整してもらえます。児童相談所相談専用ダイヤル0120-189-783も利用できます。
Q6:2026年に新しく利用できるようになった子育て支援制度はありますか?
A6:2026年4月から、こども誰でも通園制度が全国の自治体で本格実施されました。保育所などに通っていない生後6か月から満3歳未満の子どもを対象に、保護者の就労要件を問わず一定時間利用できる仕組みです。
Q7:育児ノイローゼかもしれないと思ったらどうすればよいですか?
A7:まず睡眠、食欲、気分、日常生活への影響を振り返り、症状が続いている場合は医療機関や保健師に相談してください。自分や子どもの安全を保てないほど追い詰められている場合は、すぐに周囲や専門機関に助けを求めてください。
子育てに疲れて一人になりたいと感じることは、決して珍しいことではありません。
毎日の育児、家事、仕事、睡眠不足、周囲からの期待などが重なれば、心にも体にも休息が必要になります。
2026年現在、日本には一時預かり事業、ショートステイ、トワイライトステイ、子育て世帯訪問支援事業、ファミリー・サポート・センターなど、親の負担を軽減するための制度があります。
加えて、2026年4月からはこども誰でも通園制度も全国で本格実施されています。
ただし、利用できる年齢、料金、利用回数、申し込み方法は自治体ごとに異なります。まずは住んでいる地域のこども家庭センターや子育て担当課に相談してみてください。
親が休むことは、子どもを大切にすることと矛盾しません。
一人の時間を確保することに、後ろめたさを感じる必要はありません。頑張り続けることよりも、安心して子育てを続けられる環境を整えることを優先してください。