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大相撲の懸賞金はいくら?2026年最新の1本7万円と力士の取り分・内訳を徹底解説

仁科 琥珀 仁科 琥珀 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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大相撲の取組で、勝ち力士が行司から受け取る分厚い懸賞金の束。横綱や大関の一番では、何十本もの懸賞旗が土俵を回り、勝利した力士が大量の祝儀袋を抱える光景も見られる。では、あの懸賞金は実際にいくらなのか。

2026年11月現在、大相撲の懸賞金は1本7万円(税込み)。このうち6万円が勝った力士の取り分で、1万円は日本相撲協会の事務手数料となる。加えて、力士が土俵上で受け取る封筒の現金は1本1万円で、残る5万円は本人名義の口座に預けられる仕組みだ。2025年5月場所から現金の受け取り方が変更されており、以前の3万円とは異なる。

【2026年最新】大相撲の懸賞金は1本7万円!勝ち力士はいくらもらえる?

大相撲の懸賞金はいくら

大相撲の懸賞金は、1本につき7万円(税込み)である。日本相撲協会が公表している懸賞の案内でも、この金額が現在の基準として掲載されている。

ただし、7万円全額が勝った力士の手元に入るわけではない。協会の事務手数料1万円が差し引かれ、残りの6万円が勝利力士の獲得金額となる。

つまり、懸賞金の金額を考える際には、スポンサー企業が支払う金額と、力士が獲得する金額を分けて理解する必要がある。

懸賞金の金額はいつ7万円になった?

現在の7万円という金額は、2019年9月場所から適用されたものだ。それ以前にも何度か改定されている。

  • 1960年:現金による懸賞が1口1万円でスタート。
  • 1982年:1本4万円に改定。
  • 1991年:1本6万円に改定。
  • 2014年5月場所:1本6万2,000円に改定。
  • 2019年9月場所:1本7万円に改定。
  • 2025年5月場所:土俵上で渡す現金を3万円から1万円に変更。
  • 2026年:1本7万円の基本額を維持。

2026年に入ってからも懸賞金の総額は増加傾向にある。2026年1月の初場所では、懸賞の申し込み総数が3,469本となり、当時の過去最多を更新した。

さらに同年9月の秋場所では、申し込み総数が3,895本、実際の懸賞掲出本数は3,688本に到達。5月場所の実掲出3,563本を上回り、過去最多を更新した。

2026年は懸賞金の単価が上がったというより、企業や団体からの申し込みが増え、土俵上で動く懸賞金の総額が大きくなっている点が特徴だ。

【内訳を完全解説】7万円のうち力士の取り分6万円、協会手数料は1万円

懸賞金7万円の内訳は、大きく2つに分かれる。

1万円は日本相撲協会が受け取る手数料、残り6万円が勝ち力士の獲得分だ。

日本相撲協会の公式案内では、手数料の内容について、取組表への提供者名掲載料と場内放送料と説明している。企業名や提供者名が会場で読み上げられることも、懸賞を出す企業にとってのメリットの一つである。

懸賞金1本7万円の配分
  • 企業・団体の支払額:70,000円
  • 日本相撲協会の手数料:10,000円
  • 勝ち力士の獲得分:60,000円

ここで注意したいのは、力士の獲得分6万円と、土俵上で受け取る現金1万円は同じ意味ではないということだ。

6万円は協会手数料を差し引いた後の力士の取り分全体を指す。一方、1万円は勝ち名乗りの際に懸賞袋で直接受け取る現金の額である。

懸賞金の本数が増えると獲得額はどうなる?

懸賞金は1本単位で計算され、勝った力士は懸賞の付いた一番で掲出された本数分を獲得する。

  • 1本:力士の獲得分6万円
  • 5本:力士の獲得分30万円
  • 10本:力士の獲得分60万円
  • 20本:力士の獲得分120万円
  • 30本:力士の獲得分180万円
  • 50本:力士の獲得分300万円

50本の懸賞が懸かった取組に勝てば、協会手数料を差し引いた獲得額は300万円となる。土俵上の現金だけで計算すると50万円だが、残る250万円は本人名義の口座に振り込まれる。

懸賞金の束が大きくなるほど、力士の獲得金額も大きくなる。ただし、袋の厚さがそのまま現金の厚さを示しているわけではない。

【2025年5月から変更】懸賞金の封筒の中身は1万円、預り金は5万円

懸賞金について、特に知っておきたいのが2025年5月場所から実施された支給方法の変更である。

以前は、1本7万円のうち協会手数料1万円を差し引いた6万円について、3万円を土俵上で現金支給し、残る3万円を本人名義の口座に預けていた。

しかし、2025年5月の夏場所からは、土俵上で渡される懸賞袋の現金が3万円から1万円に減額された。差額の2万円は銀行口座への振り込みに変更され、口座への預け入れは合計5万円になった。

2025年5月場所からの新しい配分
  • 企業負担:70,000円
  • 協会手数料:10,000円
  • 土俵上の現金:10,000円
  • 本人名義の預り口座:50,000円

この変更によって、勝ち力士が獲得する6万円そのものは減っていない。現金で受け取る割合が小さくなり、口座に振り込まれる割合が増えたのである。

なぜ封筒の中身を3万円から1万円に減らしたのか?

変更の主な理由は、セキュリティー面への配慮と、現金管理の負担軽減だ。

懸賞本数が増えると、協会側は大量の現金を準備して袋に詰め、管理しなければならない。勝った力士も、多額の現金を持ち歩くことになる。

2025年5月9日の日刊スポーツなどの報道によると、協会側は懸賞金だけで約7,000万円もの現金を管理していた時期があり、力士会からも大量の現金を所持することへの盗難懸念が示されていたという。

「セキュリティーに配慮した」

これは変更理由について日本相撲協会の担当者が説明した内容として報じられたものだ。

現金を減らして口座振り込みを増やすことで、力士が移動中や宿舎で大金を持ち歩くリスクを抑えられる。協会側にとっても、袋ごとに現金を用意する作業を軽減できる。

預り金5万円は自由に使えないのか?

預り金5万円は、勝ち力士本人の名義で管理される口座に振り込まれる。税金の支払いに備えるほか、引退後に必要となる費用への備えという意味も持つ。

この口座は、力士が必要なときに所定の手続きを踏めば引き出すことができる。ただし、実際には将来の納税や引退後の生活に備えて、積み立てを続ける力士も多いと報じられている。

重要なのは、預り金5万円がそのまま税金として確定するわけではないという点だ。これは納税資金などを確保するための預かり・積立制度であり、実際の納税額とは区別して考える必要がある。

【懸賞旗・懸賞幕の意味】企業名が土俵を回る理由と仕組み

幕内の取組前、呼出しが企業名や団体名の入った旗を持ち、土俵の周囲を回る光景を見たことがある人も多いだろう。

一般には「懸賞幕」と呼ばれることもあるが、日本相撲協会の公式案内では「懸賞旗」と表記されている。

この懸賞旗は、懸賞金を提供した企業や団体を紹介するとともに、応援する力士や大相撲の興行を盛り上げる役割を持つ。

懸賞旗はいつ土俵を回る?

懸賞旗が掲出されるのは、懸賞の付いた幕内取組の直前だ。

日本相撲協会の解説によると、力士が塵浄水を終えた後、呼出しが懸賞旗を掲げて土俵を一周する。その間、場内では提供者名や企業名を含む原稿が読み上げられる。

また、懸賞を出した企業名は、その日の会場入場者に配布される取組表にも掲載される。

懸賞旗の大きさとデザインのルール

日本相撲協会が公表している懸賞旗の寸法は、横70cm、縦120cm。旗は懸賞を出す企業側が制作して持ち込む。

ただし、どのようなデザインでも自由に掲出できるわけではない。土俵上に掲げるため、一定の制限が設けられている。

  • 登記上の正式な企業名を表示する。
  • 土俵上で掲出するため、デザインには協会の確認・承認が必要。
  • 応援する力士のしこ名を直接表示することは認められない。
  • 個人を特定できる肖像や政治的なメッセージなどにも制限がある。

懸賞旗は単なる広告看板ではない。日本相撲協会の手続案内でも、懸賞は力士を応援し、大相撲を盛り上げる目的を持つものと説明されている。

企業名の読み上げ、取組表への掲載、土俵上の掲出という複数の接点を通じて、観客に企業や団体の存在を伝える仕組みになっている。

【関係者とお金の流れ】スポンサー企業・日本相撲協会・力士の関係

懸賞金の仕組みを正しく理解するには、誰が資金を出し、誰が管理し、最終的に誰が受け取るのかを整理すると分かりやすい。

懸賞金は、スポンサー企業から日本相撲協会を通じて勝ち力士へ渡る。加えて、勝ち力士の取り分の一部は本人名義の口座に振り込まれ、納税などに備える仕組みが設けられている。

関係者・項目 役割・内容 金額・関係
スポンサー企業・団体 幕内取組に懸賞を提供する 1本7万円を負担
日本相撲協会 懸賞の受付、管理、提供者名の掲載、場内放送 手数料1万円
勝ち力士 懸賞が付いた取組に勝利して賞金を獲得 1本につき6万円
土俵上の懸賞袋 勝ち名乗りの際に現金で受け取る 1本につき1万円
本人名義の預り口座 納税資金や将来の費用に備える 1本につき5万円
税務・確定申告 懸賞金に関する所得の申告と納税 年間の所得状況などに応じて決定

この関係で特に重要なのは、協会の手数料1万円と、勝ち力士の預り金5万円は、まったく別の性質のお金だという点だ。

協会の1万円は取組表掲載料や場内放送料などの運営経費。一方、預り金5万円は力士本人の獲得分であり、本人名義で管理される。

懸賞金に税金はかかる?納税充当金の本当の意味

懸賞金は、力士にとって単なる臨時の小遣いではない。税務上も所得として扱われる収入である。

2026年8月に公開された税理士ドットコムの税理士解説では、スポンサーから受け取る懸賞金は事業所得に区分されると説明されている。

力士の月給や賞与などの給与所得とは別に扱われ、懸賞金については源泉徴収されず、確定申告を通じて納税する必要がある。

そのため、協会が納税充当金を本人名義で預かる仕組みには、まとまった納税資金を事前に確保する意味がある。

なお、1本につき5万円を預けているからといって、税金が一律5万円になるわけではない。年間の懸賞金獲得額、必要経費、その他の所得や所得控除などによって最終的な税額は変わる。

【企業向け】大相撲の懸賞金の申し込み方法と必要な費用

大相撲の懸賞金は、応援したい力士や特定の取組に対して企業・団体などが提供できる。申し込みの窓口は日本相撲協会の懸賞係だ。

ただし、一般的な広告出稿と同じ感覚で、1本だけ自由に申し込めるわけではない。最低本数や旗の制作、デザインの審査など、いくつかの条件がある。

懸賞金を出すために必要な費用

日本相撲協会の公式案内では、1日1本以上、1場所15本以上が基本条件となっている。

1場所は15日間なので、最低限必要となる懸賞金は次のとおりだ。

  • 1本:7万円
  • 1日1本を15日間:15本
  • 1場所の最低懸賞金額:105万円

追加申し込みは1本から受け付けている。つまり、基本の15本を申し込んだうえで、応援したい取組に追加することもできる。

なお、105万円は懸賞金の最低負担額であり、懸賞旗の制作費は別途必要になる。旗の制作費は仕様や制作会社によって異なるため、7万円に含まれるものではない。

懸賞金の申し込み手順
  1. 日本相撲協会の懸賞係へ問い合わせる。申込条件、提出書類、締切などを確認する。
  2. 必要書類を提出する。協会の手続案内では、誓約書や会社案内などの提出が示されている。
  3. 懸賞旗のデザインを作成する。企業名を入れ、協会側の確認を受ける。
  4. 申込内容を決める。応援する力士、取組の順番、またはおまかせなどの方法で指定する。
  5. 懸賞金を入金する。指定された期限や支払い方法に従って手続きを進める。

懸賞を出せるのは原則として幕内の取組である。十両同士の取組に懸賞を付ける制度ではない。

個人でも懸賞金を申し込める?

懸賞は企業や団体による申し込みが基本で、個人名義での申し込みはできないと日本相撲協会の担当者が報道各社に説明している。

また、懸賞旗に企業の正式名称を表示する必要があり、応援する力士の名前をそのまま旗に入れることも認められていない。

申し込みに関する問い合わせ先は次のとおりだ。

  • 窓口:公益財団法人日本相撲協会 懸賞係
  • 電話:03-3623-5111
  • 住所:東京都墨田区横網1-3-28
  • 懸賞旗の規格:横70cm×縦120cm
  • 提供者名:取組表掲載・場内放送用原稿は15文字以内

なお、旗のデザイン審査や申込期限、必要書類などは、実際に申し込む場所の最新条件を懸賞係に確認する必要がある。

【大相撲の懸賞金はいくら】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:大相撲の懸賞金は1本いくらですか?

A1:2026年現在、1本7万円(税込み)です。協会手数料1万円を差し引いた6万円が勝ち力士の獲得分になります。

Q2:懸賞金の封筒には本当に1万円しか入っていないのですか?

A2:2025年5月場所以降、土俵上で受け取る懸賞袋の現金は1本1万円です。残る5万円は力士本人名義の口座に振り込まれます。

Q3:懸賞金の5万円は税金として没収されるのですか?

A3:いいえ。本人名義の預り口座に管理されるお金で、納税資金や将来の費用に備えるためのものです。所定の手続きを踏めば引き出すこともできます。最終的な税額は年間の所得状況などによって決まります。

大相撲の懸賞金は、2026年11月現在も1本7万円(税込み)。このうち1万円が日本相撲協会の手数料、6万円が勝ち力士の獲得分となる。

ただし、2025年5月場所から支給方法が変わり、土俵上の懸賞袋に入る現金は1万円、残る5万円は本人名義の口座に預けられるようになった。

つまり、懸賞金の金額を正確に理解するには、次の3つを区別することが大切だ。

  • 7万円:懸賞を出す企業・団体が負担する金額。
  • 6万円:勝ち力士が獲得する金額。
  • 1万円:勝ち名乗りの際に懸賞袋で受け取る現金。

加えて、2026年9月場所では実際の懸賞掲出本数が3,688本に達し、過去最多を更新した。企業や団体の支援が広がるなかで、懸賞金は力士への報奨であると同時に、大相撲の興行を支える仕組みとしても存在感を増している。

次に本場所を観戦するときは、土俵を回る懸賞旗の数だけでなく、企業名の読み上げや勝ち力士が受け取る懸賞袋にも注目してほしい。7万円の懸賞金がどのように分配され、力士の生活や将来の納税に結び付いているのかを知ると、土俵上の一番がまた違った視点で見えてくる。

主な根拠資料:日本相撲協会公式「懸賞について」、2025年5月の支給方法変更に関する日刊スポーツ・共同通信報道、2026年の懸賞掲出実績、税理士ドットコムの税務解説。

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