オーストラリア対インドネシアの男子A代表戦は、歴史的な対戦成績ではオーストラリア代表が大きくリードしている。しかし、近年の対戦を振り返ると、2024年1月の4-0、同年9月の0-0、2025年3月の5-1と、試合ごとに異なる展開が見られた。特に、インドネシア代表がホームでオーストラリアを無得点に抑えた一戦は、両国の力関係を考えるうえで見逃せない結果だった。
2026年11月現在、FIFAワールドカップ2026の本大会も終了している。オーストラリアは決勝トーナメントに進出した一方、インドネシアはアジア予選で敗退した。両国の通算勝敗、過去の試合結果、得点者、フォーメーション、注目選手を整理し、次回対戦の可能性や勝敗予想まで詳しく解説する。
【まず結論】オーストラリア対インドネシアは豪州優勢!近年の3試合が示す実力差

オーストラリア代表とインドネシア代表の対戦を理解するうえで重要なのは、歴史的な実績と直近の試合内容を分けて考えることだ。
オーストラリアはフィジカル、空中戦、セットプレー、国際大会の経験で優位に立つ。一方、インドネシアは守備組織の改善や欧州でプレーする選手の増加を背景に、以前よりも競争力を高めてきた。
その変化がはっきり表れたのが、2024年9月10日のFIFAワールドカップ2026アジア最終予選だった。インドネシアはホームでオーストラリアを相手に0-0の引き分けを記録。強豪相手に守備を崩されなかったことは、チームの成長を示す結果となった。
ただし、その約半年後に行われたシドニーでの再戦では、オーストラリアが5-1で快勝している。インドネシアの成長と、両国間に残る総合的な戦力差は、同時に存在している。
【過去の試合結果】4-0、0-0、5-1を時系列で徹底比較
2024年1月28日:AFCアジアカップ2023はオーストラリアが4-0で完勝最初に注目したいのが、2024年1月28日にカタールで開催されたAFCアジアカップ2023のラウンド16だ。大会名は2023年大会だが、実際の試合は2024年1月に行われた。
この試合ではオーストラリアがインドネシアを4-0で下し、準々決勝へ進出した。
試合を動かしたのは前半12分。インドネシアのエルカン・バゴットのオウンゴールによってオーストラリアが先制した。前半終了間際にはマーティン・ボイルが追加点を決め、2-0でハーフタイムを迎えた。
後半には途中出場のクレイグ・グッドウィンが89分にゴールを記録。さらにハリー・サウターが90分台にヘディングシュートを決め、最終スコアは4-0となった。
この試合で目立ったのは、オーストラリアの高さとセットプレーの強さだ。終盤に2得点を重ねた展開は、インドネシアの守備が最後まで持ちこたえられなかったことを示している。
2024年9月10日:インドネシア対オーストラリアは0-0の引き分け続く対戦は、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選のグループC第2節。舞台はインドネシアのジャカルタにあるゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムだった。
試合結果はインドネシア0-0オーストラリア。4-0で敗れたアジアカップから約7か月後、インドネシアがホームで強豪を無得点に抑えた。
この試合では、インドネシアの守備陣とGKマールテン・パエスの働きが光った。オーストラリアはネストリー・イランクンダのシュートがポストに当たるなど、得点に迫る場面を作ったものの、最後までゴールを奪えなかった。
一方、インドネシアは70,000人を超える観客が集まったホームの雰囲気を生かし、粘り強い守備を披露した。
この0-0は単なる引き分けではない。オーストラリアとの個々の能力差が残っていても、守備の連動性やGKの活躍、ホームの後押しによって試合結果を変えられることを示した一戦だった。
2025年3月20日:オーストラリア対インドネシアは5-1で豪州が圧勝両国の直近の公式対戦は、2025年3月20日にシドニー・フットボール・スタジアムで開催されたW杯アジア最終予選の第7節だ。
この試合では、オーストラリアが5-1でインドネシアを破った。
試合序盤からオーストラリアが主導権を握った。18分にマーティン・ボイルがPKを成功させると、わずか2分後にはニシャン・ヴェルピライが追加点を記録。34分にはジャクソン・アーヴァインも得点し、前半だけで3-0とした。
後半もオーストラリアの攻撃は止まらず、61分にルイス・ミラー、90分には再びアーヴァインがゴールを決めた。
インドネシアは78分、オレ・ロメニーが反撃の1点を奪った。ロメニーにとってはオーストラリア戦での久々のインドネシア得点につながる印象的なゴールだったが、試合の流れを変えるには至らなかった。
なお、序盤にはインドネシアのケビン・ディクスがPKを獲得したものの、シュートはポストに当たり、得点にはならなかった。この場面も試合の大きな分岐点だった。
この試合は、パトリック・クライファート監督にとってインドネシア代表での初陣でもあった。新体制の初戦で強豪オーストラリアと対戦する難しさも表れた結果といえる。
【通算対戦成績】オーストラリアとインドネシアの勝敗・得点数を一覧比較
両国の対戦成績を確認する際には、男子A代表として認定された国際試合と、古い大会や親善試合を含めた広い歴史的記録を区別する必要がある。
Football Australia系のMy Footballが2024年9月の対戦前に公表した記録では、両国のA代表戦は16試合で、オーストラリアが12勝3分1敗だった。同サイトは次のインドネシア戦を通算17度目のA代表戦と紹介している。
その後の0-0と2025年3月の5-1を加えると、A代表戦の通算成績は18試合、オーストラリア13勝、引き分け4、インドネシア1勝となる。
一方、11v11の広い歴史的対戦データベースでは、21試合、オーストラリア16勝、引き分け4、インドネシア1勝、総得点47-9という集計も掲載されている。古い試合の採用範囲が異なるため、数字を比較するときは集計対象に注意したい。
| 対戦・項目 | 結果・成績 | 主な得点者・ポイント |
|---|---|---|
| 2024年1月28日 AFCアジアカップ2023 |
オーストラリア4-0インドネシア | バゴット(OG)、ボイル、グッドウィン、サウター |
| 2024年9月10日 W杯アジア最終予選 |
インドネシア0-0オーストラリア | インドネシアがホームで守備を完遂 |
| 2025年3月20日 W杯アジア最終予選 |
オーストラリア5-1インドネシア | ボイル、ヴェルピライ、アーヴァイン2得点、ミラー/ロメニー |
| A代表公式戦の通算 | 18試合 豪州13勝・4分・1敗 |
豪州が大きくリード |
| 広い歴史的記録の集計 | 21試合 豪州16勝・4分・1敗 |
豪州47得点、インドネシア9得点 |
特に注目すべきなのは、インドネシアが歴史的にオーストラリアから勝利を挙げた回数が非常に少ない点だ。Football Australiaの記録では、インドネシアがオーストラリアに勝利した唯一の試合は1981年8月30日の1-0だった。
ただし、古い対戦記録だけで現在の実力を判断するのは適切ではない。2024年の0-0が示すように、インドネシアは以前よりも強豪相手に対抗できるチームへ変化している。
【スタメン・予想フォーメーション】両代表の戦術と注目選手を分析
オーストラリア代表のスタメンと戦術的な特徴2025年3月20日の5-1の試合で、オーストラリアはマシュー・ライアンをGKに起用し、ルイス・ミラー、ジェイソン・ゲリア、キー・ロールズ、キャメロン・バージェス、アジズ・ベヒッチらを守備陣に配置した。
中盤にはアイデン・オニールとジャクソン・アーヴァイン、攻撃陣にはマーティン・ボイル、ニシャン・ヴェルピライ、アダム・タガートが並んだ。
基本的には3バックを軸にした構成で、局面によっては3-4-2-1や守備時の5バックに近い形を取る。サイドの選手が高い位置を取れることに加え、中央には高さと強さを備えた選手がそろっている。
注目選手は次のとおりだ。
- マシュー・ライアン:代表経験豊富なGK。最後方から守備を統率する。
- ジャクソン・アーヴァイン:中盤で攻守に関わり、2025年3月の試合では2得点を記録。
- マーティン・ボイル:スピードと突破力を持つ攻撃選手。アジアカップとW杯予選の両方でインドネシアから得点した。
- ハリー・サウター:高さを生かした空中戦とセットプレーが持ち味のDF。
- ニシャン・ヴェルピライ:2025年3月の対戦でゴールを挙げた攻撃の注目株。
インドネシア代表は、欧州リーグなどで経験を積んだ選手を組み込んだチーム作りを進めてきた。2025年3月のオーストラリア戦では、3-4-1-2を基本とする構成で、中央の守備とサイドからの攻撃を組み合わせた。
特に注目された選手は以下のとおりだ。
- マールテン・パエス:GK。2024年9月の0-0では好セーブを重ね、オーストラリアの攻撃を阻止した。
- ジャイ・イズズ:守備の中心を担うDF。対人守備と空中戦で存在感を示す。
- ケビン・ディクス:守備と攻撃の両面に関わる選手。2025年3月の試合ではPKを獲得した。
- マルセリーノ・フェルディナン:攻撃的なプレーとボール運びに特徴があるMF。
- オレ・ロメニー:2025年3月のオーストラリア戦でインドネシア唯一のゴールを決めたFW。
オレ・ロメニーの得点は、個人の突破力とフィニッシュ能力を示すものだった。大差で敗れた試合のなかでも、インドネシアが攻撃面で可能性を残していることを印象づけた。
次回対戦の予想フォーメーションは?現時点では両国の次回対戦日が決まっていないため、2026年時点の確定的なスタメンや予想フォーメーションは存在しない。
ただし、これまでの試合を基準に考えるなら、オーストラリアは3バックを基盤とした攻撃的な配置、インドネシアは3バックによる守備の安定と素早いカウンターを組み合わせる形が比較材料になる。
インドネシアにとって重要なのは、相手のサイド攻撃を抑えながら、中盤でボールを奪って前線へ運ぶことだ。オーストラリアは高さとフィジカルを生かした攻撃に加え、セットプレーで優位を作れるかがポイントとなる。
【2026年最新サッカー情報】W杯本大会で明暗が分かれた両国の現在地
2026年のFIFAワールドカップ本大会までを含めると、両国の現在地には明確な違いがある。
オーストラリアはW杯に出場し、ベスト32まで進出オーストラリアは2025年6月10日のサウジアラビア戦で2-1の逆転勝利を収め、FIFAワールドカップ2026への出場を決めた。これにより、6大会連続のW杯出場を達成した。
2026年本大会ではグループステージを2位で通過し、ラウンド32に進出した。決勝トーナメント初戦ではエジプトと対戦し、延長戦を含めて1-1。PK戦の末に2-4で敗れた。
優勝争いに加わる結果ではなかったものの、世界大会でグループステージを突破したことは、代表チームの国際経験という面で大きな意味を持つ。
インドネシアはアジア最終予選の4次予選で敗退インドネシアはW杯アジア最終予選の3次予選を突破できず、4次予選へ進んだ。しかし、2025年10月の4次予選グループBではサウジアラビアに2-3、イラクに0-1で敗れ、2026年W杯への出場権を獲得できなかった。
インドネシアにとって、3次予選でオーストラリアと引き分けたことや、強豪相手に勝利を挙げた経験は大きな前進だった。それでも、W杯出場を実現するには、強豪との試合で守備の安定性を保ち、少ないチャンスを確実に得点へ結びつける必要がある。
2026年時点の両国の差を考えるなら、単純な過去の直接対決だけでなく、W杯予選の突破力と本大会での結果も重要な判断材料となる。
【次の試合はいつ?】対戦日程・キックオフ時間・テレビ放送の最新状況
2026年11月5日現在、オーストラリア代表とインドネシア代表の次回男子A代表戦について、確定した試合日程やキックオフ時間は発表されていない。
オーストラリア代表の公式日程では、11月にカタール、ヨルダンとの親善試合が予定されている。インドネシアとの直接対決は掲載されていない。
直近の直接対決は2025年3月20日日本の視聴者にとって参考になるのが、最後の直接対決となった2025年3月20日の試合だ。
- 大会:FIFAワールドカップ2026アジア最終予選・3次予選
- 対戦カード:オーストラリア代表対インドネシア代表
- 開催日:2025年3月20日(木)
- 会場:シドニー・フットボール・スタジアム
- キックオフ:日本時間18時10分
- 試合結果:オーストラリア5-1インドネシア
- 日本国内の配信:DAZN独占ライブ配信
当時のオーストラリア国内ではNetwork 10、10 Play、Paramount+が放送・配信を担当した。日本国内の放送・配信権とは別なので、視聴方法を混同しないようにしたい。
次の対戦候補はAFCアジアカップ2027両国が再び同じ大会に参加する機会として注目されるのが、AFCアジアカップだ。
2026年5月の組み合わせ抽選では、オーストラリアがグループD、インドネシアがグループFに入った。このため、グループステージで直接対戦する組み合わせではない。両国が決勝トーナメントへ進出した場合には、ノックアウトステージで対戦する可能性がある。
ただし、ここで押さえておきたい最新情報がある。AFCは2026年11月3日、サウジアラビアで開催予定だったアジアカップについて、地域情勢や物流上の問題などを理由に日程変更を発表した。
当初の2027年1月7日から2月5日までの日程は、2027年12月23日から2028年1月21日までに変更される予定となっている。新日程についてはFIFAの承認手続きが必要とされている。
したがって、次回の直接対決については、アジアカップの組み合わせだけで開催日やキックオフ時間を決めつけることはできない。日本国内のテレビ放送・ネット配信についても、オーストラリア対インドネシア戦が正式に組まれてから確認する必要がある。
オーストラリア対インドネシアの勝敗予想仮に現在の両国が対戦するとしたら、総合力ではオーストラリアが優勢と考えられる。
オーストラリアには、国際大会の経験、選手層、フィジカル、空中戦という明確な強みがある。2024年の4-0と2025年の5-1も、その優位性を裏付けている。
一方、インドネシアには2024年9月の0-0という実績がある。守備の組織力を高め、GKの好セーブやカウンターを生かせれば、オーストラリアにとって簡単な試合にはならない。
仮想対戦のスコアを予想するなら、オーストラリアの2-0または2-1が妥当な見立てだ。ただし、これは現時点の戦力と過去の対戦内容をもとにした予想であり、公式な試合日程やメンバーが決まった段階では改めて評価する必要がある。
【オーストラリア対インドネシア】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:オーストラリア対インドネシアの直近の試合結果は?
A1:2025年3月20日のFIFAワールドカップ2026アジア最終予選で、オーストラリアが5-1で勝利した。オーストラリアはボイル、ヴェルピライ、アーヴァイン(2得点)、ミラーが得点し、インドネシアはロメニーが1点を返した。
Q2:インドネシアがオーストラリアと0-0で引き分けたのはいつ?
A2:2024年9月10日。W杯アジア最終予選のグループC第2節で、ジャカルタのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで行われた。インドネシアのGKマールテン・パエスらが活躍し、オーストラリアを無得点に抑えた。
Q3:オーストラリアとインドネシアの次の試合はいつ?
A3:2026年11月5日時点では、次回の直接対決は発表されていない。2027年のAFCアジアカップでは両国は別グループに入っており、対戦する場合は決勝トーナメントでの組み合わせが候補となる。大会自体も2027年12月から2028年1月への日程変更が発表されている。
オーストラリア対インドネシアの男子A代表戦を振り返ると、歴史的な勝敗ではオーストラリアが圧倒的に優位に立っている。2024年のアジアカップでは4-0、2025年のW杯アジア最終予選では5-1と、得点力と選手層の差が結果に表れた。
しかし、2024年9月の0-0は、インドネシアが守備組織を整えればオーストラリアとも互角に渡り合えることを示した。欧州で経験を積んだ選手の存在や、GKを中心とした守備力の向上は、今後のインドネシア代表を評価するうえで重要な要素だ。
2026年のW杯本大会では、オーストラリアがラウンド32まで進出し、インドネシアは予選で敗退した。世界大会での実績には依然として差があるが、インドネシアの成長を過去の大敗だけで判断することもできない。
プロの結論は、オーストラリアが総合力で優位に立つ一方、インドネシアには守備の改善によって試合を接戦に持ち込む力があるということだ。
今後の対戦を予想するときは、通算勝敗だけでなく、直近の試合内容、代表選手の所属クラブ、守備組織、監督の戦術、そして大会ごとの選手起用まで確認したい。両国が再び対戦する機会が訪れれば、2024年の0-0を再現できるか、それともオーストラリアが再び得点力の差を見せつけるかが最大の見どころになる。
主な事実確認資料
- AFC公式のアジアカップ・アジア最終予選試合レポート:
- Football Australia・Socceroosの対戦記録と試合詳細:
- FIFAの2026年W杯予選・本大会記録:
- 2026年11月時点の代表日程・AFCアジアカップ変更情報:
- 2025年3月の日本国内配信情報: