2026年10月26日、東京ヤクルトスワローズは茂木栄五郎内野手に対し、来季の選手契約を結ばないと通告しました。東北楽天ゴールデンイーグルスから国内FA権を行使してヤクルトに移籍したのは2024年オフ。新天地での再出発からわずか2年で、再び大きな転機を迎えることになりました。
茂木は2025年7月に左膝半月板の手術を受け、長期離脱を経験。復帰した2026年も一軍出場は24試合、打率.226、0本塁打、2打点にとどまりました。現在32歳の内野手は、現役続行を希望しています。楽天時代の輝かしい実績、FA移籍の背景、故障と成績低迷の関係、そして今後の移籍先の可能性まで、2026年11月5日時点の情報を整理します。
【最新情報】茂木栄五郎が2026年10月に戦力外通告を受けた理由とは?

2026年10月26日、ヤクルトは茂木栄五郎、小澤怜史、北村恵吾の3選手に対し、2027年シーズンの選手契約を結ばない旨を通告したと発表しました。
球団公式発表に記載された茂木の背番号は「8」。楽天からFA移籍して2年目のシーズンを終えた直後の決定でした。
戦力外通告の背景にある3つの要因今回の通告を考えるうえで、注目すべきなのは次の3点です。
1. 一軍での出場機会が減少した
2025年は53試合に出場したものの、2026年は24試合に減少しました。レギュラーとして継続的に起用される状況には戻れず、チーム内での立場も厳しくなっていました。
2. 左膝の手術後、以前の出場ペースを取り戻せなかった
2025年7月に左膝半月板の手術を受けたことは、キャリアを考えるうえで大きな転換点です。2026年4月末には一軍に復帰しましたが、シーズンを通じて十分な出場機会を得られませんでした。
3. 打撃成績でアピールできなかった
2026年の一軍成績は打率.226、0本塁打、2打点。長打力や勝負強さを期待される内野手として、十分な結果を残せなかったことも厳しい評価につながったと考えられます。
ただし、球団が公表したのは来季の契約を結ばないという決定であり、個別の選考理由や査定の詳細までは明らかにされていません。
戦力外通告は引退を意味するのか?ここは誤解しやすいポイントです。
戦力外通告は、所属球団が次シーズンの選手契約を結ばないと伝えるものです。選手本人が現役を引退することと同じではありません。
茂木の場合も、ヤクルトとの契約が終了することと、プロ野球選手としてのキャリアが終了することは別の問題です。
実際、本人は通告後の取材で現役続行への意欲を示しています。
【プロフィール・経歴】茂木栄五郎はどんな選手?楽天時代からの歩み
茂木栄五郎(もぎ・えいごろう)
プロ野球選手・内野手
- 生年月日:1994年2月14日
- 年齢:32歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都
- 身長・体重:173cm・78kg
- 投打:右投左打
- ドラフト:2015年3位
- 経歴:桐蔭学園高-早稲田大-楽天-ヤクルト
茂木は桐蔭学園高校から早稲田大学へ進学し、2015年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから3位指名を受けました。
プロ入り後は打撃力と守備の柔軟性を武器に成長。遊撃手を中心に内野の複数ポジションをこなせる選手として、楽天の主力選手に定着しました。
特に2017年の17本塁打、2019年の160安打は、打撃面での能力を示す代表的な数字です。
茂木栄五郎の経歴とキャリアの転換点| 年・時期 | 所属・出来事 | 主な成績・内容 |
|---|---|---|
| 2015年 | 楽天入団 | ドラフト3位 |
| 2016年 | プロ1年目 | 117試合、打率.278 |
| 2017年 | 楽天 | 17本塁打、47打点 |
| 2019年 | 楽天 | 141試合、160安打、13本塁打 |
| 2020年 | 楽天 | 打率.301を記録 |
| 2021年 | 楽天 | 120試合、14本塁打、53打点 |
| 2024年オフ | 国内FA権を行使 | 楽天からヤクルトへ移籍 |
| 2025年7月 | 左膝半月板手術 | シーズン53試合出場 |
| 2026年10月26日 | ヤクルト退団決定 | 来季の契約を結ばないと通告 |
茂木の特徴は、単純な長打力だけではありません。
左打席からの鋭い打球、状況に応じた打撃、内野の複数ポジションに対応できる守備力が持ち味でした。
2019年には141試合に出場し、160安打、13本塁打、55打点を記録。2020年には打率.301を残しています。
また、2021年にも120試合に出場して14本塁打を記録しており、打線の中軸を担える能力を示していました。
一方、2023年は8試合、2024年は46試合と出場機会が減少。楽天時代の後半には、以前のようなレギュラー定着が難しくなっていました。
この状況が、次のFA移籍につながります。
【FA移籍の真相】なぜ茂木栄五郎は楽天を離れてヤクルトを選んだのか?
茂木が国内FA権を行使したのは2024年11月です。
楽天では長年プレーしてきましたが、2023年は8試合、2024年も46試合の出場にとどまり、主に代打として起用される状況でした。
2024年の成績は打率.265、1本塁打、8打点。打撃成績だけを見れば一定の結果は残していましたが、出場機会という面では満足できる状況ではありませんでした。
FA移籍を決断した背景FA権行使の背景には、もう一度レギュラーとして試合に出たいという思いがありました。
茂木にとって、楽天はプロ野球選手としてのキャリアを築いた大切な球団です。しかし、選手としての残りの時間を考えれば、新しい環境で競争に挑戦する選択にも意味がありました。
ヤクルト側にも獲得する理由がありました。
当時のチームは内野の選手層を厚くする必要があり、複数ポジションを守れる茂木の能力は補強ポイントに合致していました。
報道によると、ヤクルトは2年契約を提示。茂木は2024年オフに移籍を決断し、背番号8を背負うことになりました。
ヤクルト移籍後の成績は?移籍1年目の2025年は、開幕から三塁手として起用されました。
村上宗隆が離脱していた時期には、三塁のポジションを担い、53試合で打率.240、5本塁打、16打点を記録しています。
出場試合数は限られたものの、5本塁打を放つなど、打撃面では一定の存在感を示しました。
ところが、シーズン途中に左膝の手術を受け、後半戦を棒に振ることになります。
移籍によって出場機会を増やそうとしたものの、故障によって本来期待されていた役割を十分に果たせなくなったことが、その後のキャリアに影響しました。
【左膝半月板手術】茂木栄五郎の故障と2026年成績を検証
茂木のヤクルト時代を振り返るうえで、避けて通れないのが左膝の故障です。
2025年7月17日、ヤクルトは茂木が前日の16日に都内の病院で左膝半月板の手術を受けたと発表しました。
手術後の経過は良好と報じられましたが、復帰時期は未定でした。
手術前の2025年成績は53試合、打率.240、5本塁打、16打点。球団は三塁などでの起用を続けていましたが、6月以降は代打での出場が増えていました。
2026年は一軍復帰を果たすも出場24試合2026年は4月末に一軍へ復帰しました。
しかし、シーズンが進むにつれて二軍で過ごす期間が長くなり、最終的な一軍出場は24試合でした。
NPB公式記録による2026年の成績は以下のとおりです。
2026年シーズン一軍成績
打率
.226
出場試合
24
本塁打
0
打点
2
安打
7
出塁率
.385
OPS
.643
出典:日本野球機構・2026年度個人年度別成績
注目したいのは、打率.226だけではありません。
2026年の茂木は40打席で7安打を記録した一方、四球も7個選んでいます。そのため出塁率は.385でした。
打率だけを見ると打撃面の不振が目立ちますが、出塁という観点では一定の数字も残しています。
ただし、出場は24試合、打数は31とサンプルが小さく、本来の打撃能力を十分に判断できるほどの機会を得られなかったことも事実です。
手術が戦力外通告に影響したのか?左膝の手術だけを戦力外の理由と断定することはできません。
しかし、2025年の長期離脱、2026年の出場機会の減少、打撃成績の低迷が重なったことは、球団の編成判断を考えるうえで重要です。
特に、内野手として複数ポジションを守れることが茂木の強みだっただけに、故障後に安定して出場できる状態を取り戻せなかったことは大きな痛手だったと考えられます。
【通算成績】茂木栄五郎の打率・本塁打・打点は?全盛期と現在を比較
茂木の評価を2026年の成績だけで判断するのは適切ではありません。
楽天時代にはレギュラーとして長いシーズンを戦い、通算80本塁打を記録するなど、打撃力のある内野手として実績を積み上げてきました。
プロ通算成績日本野球機構の公式記録による2026年シーズン終了時点の一軍通算成績は次のとおりです。
| 項目 | 通算成績 |
|---|---|
| 試合数 | 858試合 |
| 打数 | 2,936 |
| 安打 | 789 |
| 打率 | .269 |
| 本塁打 | 80 |
| 打点 | 309 |
| 得点 | 391 |
| 盗塁 | 51 |
| 出塁率 | .347 |
| 長打率 | .416 |
茂木のキャリアを象徴するシーズンは3つあります。
2017年:17本塁打を記録
プロ2年目に103試合へ出場し、打率.296、17本塁打、47打点を記録。内野手としてだけでなく、長打を打てる打者としても注目されました。
2019年:160安打のキャリアハイ
141試合に出場し、160安打、13本塁打、55打点を記録。打率.282という数字も残し、楽天の主力として活躍しました。
2020年:打率.301を記録
73試合の出場ながら打率3割を達成。打撃技術の高さを改めて示したシーズンでした。
こうした実績を踏まえると、茂木は単に出場機会を失った選手ではありません。
プロ通算858試合という経験に加え、複数ポジションへの対応力、左打者としての技術、一定の長打力を備えています。
一方、近年は故障と出場機会の減少が続いており、全盛期と同じ働きを期待するのは難しい状況です。
今後の評価では、過去の実績と現在のコンディションを分けて考える必要があります。
【今後の去就】茂木栄五郎は楽天復帰?他球団移籍?現役続行の可能性
2026年11月5日時点で、茂木は現役続行を希望しています。
10月26日に戦力外通告を受けた後、報道陣の取材に応じ、自身の考えを明かしました。
「自分の中ではまだまだできると思っている。まだまだ、野球をやりたい」
この発言からも、現時点では引退よりも現役続行を優先していることが分かります。
では、今後どのような選択肢が考えられるのでしょうか。
可能性1:NPB他球団への移籍最も注目されるのは、他球団との契約です。
茂木にはプロ11年間の経験があり、内野の複数ポジションを守れるという特徴があります。
若手中心のチームで経験を生かす役割や、ベンチから複数の守備位置をカバーする役割などは、選手としての強みを生かせる選択肢です。
ただし、32歳という年齢に加えて、左膝の手術歴と直近の出場数を考慮する球団もあるでしょう。
可能性2:楽天への復帰古巣・楽天への復帰を期待するファンもいる可能性があります。
茂木は2016年から2024年まで楽天でプレーし、球団の主力として活躍した選手です。
しかし、現時点で楽天が獲得に動いているという公式発表や、具体的な交渉報道は確認できません。
過去の所属球団だからといって、復帰が決まっているわけではありません。
仮に復帰を検討する場合でも、現在のチーム編成や内野手の競争状況、本人のコンディションが判断材料になるでしょう。
可能性3:独立リーグなどで現役を続けるNPB球団との契約がまとまらない場合、独立リーグなどでプレーを続ける選択肢もあります。
出場機会を確保し、実戦を通じてコンディションを示すことができれば、再びNPBを目指す道も考えられます。
ただし、茂木が独立リーグへの移籍を表明した事実はありません。
【プロの結論】茂木栄五郎の再起を左右する3つの判断基準今後の去就を考えるうえで、注目すべき要点は次の3つです。
1. 左膝のコンディション: 一軍の試合に継続して出場できる状態まで回復しているか。
2. 守備の柔軟性: 三塁や遊撃など、複数ポジションで実戦的な役割を担えるか。
3. 打撃の再現性: 2019年や2020年に見せた打撃技術を、現在の身体状況でどこまで発揮できるか。
プロ通算80本塁打、858試合出場という実績は、簡単に消えるものではありません。
一方で、過去の実績だけで契約を勝ち取れるほど、プロ野球の競争は甘くありません。
茂木に必要なのは、過去の実績をアピールするだけでなく、現在の身体でどのような役割を果たせるかを示すことです。
【茂木栄五郎の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:茂木栄五郎はいつ戦力外通告を受けましたか?
2026年10月26日です。ヤクルトが茂木栄五郎、小澤怜史、北村恵吾の3選手に対し、来季の契約を結ばないと発表しました。
Q2:茂木栄五郎の2026年の成績は?
一軍24試合に出場し、打率.226、0本塁打、2打点でした。出塁率は.385、OPSは.643です。
Q3:茂木栄五郎は引退するのでしょうか?
2026年10月26日の戦力外通告後、本人は現役続行を希望する発言をしています。11月5日時点では引退発表や新所属球団の決定は公表されていません。
Q4:茂木栄五郎は楽天に復帰する可能性がありますか?
古巣への復帰は選択肢として考えられますが、楽天の獲得発表や具体的な交渉報道はありません。現時点では未定です。
Q5:茂木栄五郎の通算成績はどれくらいですか?
2026年シーズン終了時点で858試合、打率.269、789安打、80本塁打、309打点、51盗塁です。
茂木栄五郎は2026年10月26日、東京ヤクルトスワローズから来季の契約を結ばないと通告されました。
楽天時代には2019年の160安打、2020年の打率.301、通算80本塁打など、確かな実績を残しています。
しかし、2024年オフのFA移籍後は左膝半月板の手術による長期離脱を経験。2026年も一軍24試合、打率.226という成績に終わり、ヤクルトでの2年間は厳しい結果となりました。
それでも、本人は現役続行を希望しています。
今後の焦点は、左膝の状態を整えたうえで、NPBの他球団を含めた新たな所属先を見つけられるかどうかです。
楽天時代に見せた打撃力と内野のユーティリティー性は、茂木の大きな財産です。32歳で迎えた今回の戦力外通告が現役生活の終着点になるのか、それとも新たな挑戦の始まりになるのか。今後の動向に注目が集まります。
主な情報確認先
- 東京ヤクルトスワローズ公式サイト「来季の契約について」(2026年10月26日)
- 日本野球機構(NPB)「茂木栄五郎 個人年度別成績」
- 日刊スポーツ「茂木栄五郎の戦力外通告・左膝手術に関する報道」
- デイリースポーツ「茂木栄五郎の現役続行希望に関する報道」
- スポニチアネックス「楽天からヤクルトへのFA移籍に関する報道」