宮崎2区の区域は、宮崎県選挙管理委員会が公表する衆議院小選挙区の区分に基づいて定められています。2026年の第51回衆議院議員総選挙でも、対象区域は次のとおりでした。
宮崎2区の対象市町村一覧市部(3市)
- 延岡市
- 日向市
- 西都市
児湯郡(6町村)
- 高鍋町
- 新富町
- 西米良村
- 木城町
- 川南町
- 都農町
東臼杵郡(4町村)
- 門川町
- 諸塚村
- 椎葉村
- 美郷町
西臼杵郡(3町)
- 高千穂町
- 日之影町
- 五ヶ瀬町
合計すると、3市と13町村、計16市町村です。延岡市や日向市といった都市部だけでなく、山間部や農村地域も含んでいる点が宮崎2区の特徴です。
宮崎県の1区・2区・3区との違い宮崎県の衆議院小選挙区は3つに分かれています。住所から自分の選挙区を確認するときは、市町村名を基準にすると分かりやすくなります。
- 宮崎1区:宮崎市、東諸県郡(国富町・綾町)
- 宮崎2区:延岡市、日向市、西都市、児湯郡、東臼杵郡、西臼杵郡
- 宮崎3区:都城市、日南市、小林市、串間市、えびの市、北諸県郡、西諸県郡
注意したいのは、宮崎市が宮崎2区に含まれないことです。延岡市や日向市と同じ宮崎県北部の選挙区というイメージだけで判断すると、区域を間違える可能性があります。
宮崎県選挙管理委員会が2026年の選挙に際して公表した候補者情報でも、宮崎県第2区の対象区域は上記の市町村・郡として整理されています。
【2026年宮崎2区の選挙結果を比較!長友慎治と江藤拓の得票数】

2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙では、長友慎治氏と江藤拓氏が再び宮崎2区で対決しました。
2024年の第50回衆院選では江藤氏が小選挙区で当選し、長友氏は比例代表で復活当選していました。しかし2026年は結果が逆転。長友氏が小選挙区で初めて勝利し、宮崎2区の議席を獲得しました。
第51回衆院選の候補者別得票数宮崎県選挙管理委員会が2026年2月9日に公表した確定開票結果は次のとおりです。
| 候補者 | 所属政党 | 得票数 | 得票率 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 長友慎治 | 国民民主党 | 73,994票 | 50.70% | 小選挙区当選 |
| 江藤拓 | 自由民主党 | 65,630票 | 44.97% | 比例代表当選 |
| 白江好友 | 日本共産党 | 6,325票 | 4.33% | 落選 |
長友氏と江藤氏の得票差は8,364票。長友氏は有効投票の過半数に当たる50.70%を獲得しました。
一方、江藤氏も九州ブロックの比例代表に重複立候補していたため、比例代表で復活当選しています。したがって、江藤氏が国会議員ではなくなったわけではありません。ただし、宮崎2区の小選挙区選出議員という立場は長友氏に移りました。
今回の結果についてTBS NEWS DIGは、1996年の小選挙区制導入以降、宮崎2区で自民党以外の政党の公認候補が小選挙区を制したのは初めてと報じています。長く続いた選挙区の構図が変わった点でも注目される結果です。
2024年と2026年の衆院選を比較両選挙の結果を比較すると、単に当選者が入れ替わっただけではないことが分かります。
- 長友氏は得票数を12,391票増やした。
- 江藤氏は得票数が8,737票減少した。
- 投票率は3.23ポイント上昇した。
- 有権者数は4,757人減少した。
2024年は江藤氏が12,764票差で勝利しましたが、2026年は長友氏が8,364票差で勝っています。両者の勝敗を示す得票差は、21,128票分逆方向に動いた計算です。
有効投票数そのものも2024年の142,083票から2026年の145,949票へ増えています。投票率の上昇に加え、両候補の得票構成にも大きな変化があったことが読み取れます。
2026年の市町村別開票結果から見える傾向宮崎県選挙管理委員会の開票区別資料を見ると、地域によって候補者の得票状況に違いがありました。
長友氏は延岡市で28,708票、日向市で13,876票を獲得し、いずれも江藤氏を上回りました。児湯郡でも長友氏が15,126票、江藤氏が14,825票となり、長友氏が301票上回っています。
一方、西都市では江藤氏が6,420票、長友氏が5,797票。東臼杵郡では江藤氏が6,861票、西臼杵郡では江藤氏が5,752票を獲得し、いずれも江藤氏が上回りました。
つまり、宮崎2区全域で一様に支持が変化したわけではありません。都市部と郡部、地域ごとの得票構成を分けて見ることで、選挙結果の背景がより具体的になります。
【宮崎2区の現在の衆議院議員は誰?長友慎治と江藤拓の関係】
2026年11月現在、宮崎2区の小選挙区選出議員は国民民主党の長友慎治氏です。
衆議院公式サイトの2026年9月28日現在の会派別議員一覧でも、長友氏は宮崎2区選出、当選3回として掲載されています。
長友慎治氏:2026年に小選挙区で初勝利長友慎治氏は国民民主党所属の衆議院議員です。2021年の第49回衆院選で初めて国政選挙に挑み、江藤氏に敗れたものの比例代表で当選しました。
2024年の第50回衆院選でも江藤氏に敗れましたが、比例代表で再び議席を確保。そして2026年の第51回衆院選では73,994票を獲得し、小選挙区で勝利しました。
今回の勝利は、比例代表で議席を得てきた候補者が、地元選挙区で直接支持を獲得したという意味を持ちます。衆議院議員としての当選回数と、小選挙区での当選経験は区別して理解する必要があります。
江藤拓氏:長年の地盤を持つ自民党の前職江藤拓氏は自由民主党所属の政治家で、宮崎県を地盤として長年衆議院議員を務めてきました。
2003年の第43回衆院選で初当選。その後、宮崎2区で当選を重ね、農林水産大臣や農林水産副大臣などを歴任しています。農林水産政策に関する経験は、農業や畜産業が地域経済を支える宮崎県において、政治的な経歴を理解するうえで重要な要素です。
2024年には74,367票を獲得して小選挙区で当選しましたが、2026年は65,630票で次点となりました。比例代表で復活当選したため、現在も衆議院議員です。
ここで押さえたいのは、宮崎2区の現職議員と、宮崎2区で落選後に比例代表で当選した議員は同じ意味ではないという点です。
【宮崎2区の区割り改定の経緯と歴代当選者】
宮崎2区の歴史を理解するには、衆議院の選挙制度と自治体合併の両方を見る必要があります。
小選挙区制の導入と宮崎2区の成立衆議院では1994年の公職選挙法改正などを経て小選挙区比例代表並立制が導入され、1996年の第41回衆議院議員総選挙から新しい選挙制度が実施されました。
宮崎2区もこの制度の下で設けられ、1996年の選挙では江藤隆美氏が当選しています。2000年も江藤隆美氏が勝利し、2003年以降は江藤拓氏が選挙区の中心的な候補者となりました。
平成の市町村合併による区域の変化現在の宮崎2区を理解する際に見落とせないのが、平成の市町村合併です。
かつて東臼杵郡に属していた自治体の一部は、合併によって現在の延岡市や美郷町などに再編されました。現在の選挙区では、旧自治体名ではなく、合併後の自治体名を用いて区域が整理されています。
そのため、古い選挙区資料を読む場合には、当時の町村名と現在の市町村名を混同しないことが大切です。
2022年の全国的な区割り改定2022年には、2020年国勢調査の結果などを踏まえ、衆議院小選挙区の全国的な区割り改定が行われました。
この改定は、いわゆるアダムズ方式による都道府県別議席配分の見直し、10増10減、人口格差の是正などを目的としたものです。衆議院の特別委員会での説明によると、25都道府県の140選挙区が改定対象となりました。
ただし、全国で区割りが改定されたからといって、宮崎2区の市町村構成まで大きく変更されたわけではありません。宮崎県選挙管理委員会が2021年に示した区域と、2026年の選挙で公表した対象区域を比べても、構成する自治体は同じです。
2024年と2026年の選挙結果を比較する際は、同じ市町村構成の選挙区として比較できます。
宮崎2区の歴代当選者小選挙区制導入後の主な歴代当選者を整理すると、江藤家を中心とした長い政治的な歴史が見えてきます。
- 1996年・第41回:江藤隆美氏(自由民主党)
- 2000年・第42回:江藤隆美氏(自由民主党)
- 2003年・第43回:江藤拓氏(無所属)
- 2005年・第44回:江藤拓氏(無所属)
- 2009年・第45回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2012年・第46回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2014年・第47回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2017年・第48回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2021年・第49回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2024年・第50回:江藤拓氏(自由民主党)
- 2026年・第51回:長友慎治氏(国民民主党)
2026年の結果は、1996年の小選挙区制導入から続いてきた江藤氏を中心とする選挙区の構図に変化が生じたことを示しています。
【宮崎2区の選挙情勢を読み解く!有権者数と投票率の変化】
宮崎2区の選挙情勢を判断するうえでは、得票数だけでなく、有権者数と投票率も重要です。
2026年の有権者数は257,031人2026年2月8日の第51回衆院選における宮崎2区の当日有権者数は257,031人でした。
内訳は男性121,647人、女性135,384人です。宮崎県選挙管理委員会の確定投票結果によると、実際の投票者数は149,986人で、投票率は58.35%となっています。
2024年と2026年の有権者数・投票率の比較- 2024年の有権者数:261,788人
- 2026年の有権者数:257,031人
- 有権者数の減少:4,757人
- 2024年の投票率:55.12%
- 2026年の投票率:58.35%
- 投票率の上昇:3.23ポイント
有権者数は減少しているにもかかわらず、投票率は上昇しています。これは、選挙への参加状況が前回より活発になったことを示す数字です。
2024年の投票者数144,288人に対し、2026年は149,986人でした。つまり、有権者が4,757人減少する一方で、投票者は5,698人増加しています。
得票数の変化は何を意味するのか2024年から2026年にかけて、長友氏は61,603票から73,994票へと得票を伸ばしました。江藤氏は74,367票から65,630票へ減少しています。
この変化から、長友氏の支持が広がったこと、江藤氏の従来の優位が弱まったことが確認できます。ただし、得票数の増減だけで、特定の有権者がどちらの候補に投票先を変えたかまで断定することはできません。
また、宮崎2区は延岡市・日向市のような都市部と、山間部の町村を同時に抱える選挙区です。地域ごとの人口規模や産業構造が異なるため、候補者の政策や地域活動への評価も一様ではありません。
今後の選挙情勢を分析するときも、選挙区全体の得票数だけでなく、市町村別の結果、投票率、比例代表の結果を合わせて確認する必要があります。
【宮崎2区に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年現在、宮崎2区の衆議院議員は誰ですか?
A1:国民民主党の長友慎治氏です。2026年2月8日の第51回衆院選で73,994票を獲得し、小選挙区で当選しました。
Q2:宮崎2区には宮崎市も含まれますか?
A2:含まれません。宮崎市は宮崎1区です。宮崎2区は延岡市・日向市・西都市と、児湯郡・東臼杵郡・西臼杵郡で構成されています。
Q3:2026年の宮崎2区の投票率と得票数はどれくらいですか?
A3:投票率は58.35%、有権者数は257,031人です。長友慎治氏が73,994票、江藤拓氏が65,630票、白江好友氏が6,325票を獲得しました。
宮崎2区は、延岡市・日向市・西都市に加え、児湯郡、東臼杵郡、西臼杵郡を含む宮崎県の衆議院小選挙区です。
2026年の第51回衆院選では、国民民主党の長友慎治氏が73,994票を獲得して小選挙区で当選しました。自由民主党の江藤拓氏は65,630票で比例代表から復活当選しています。
2024年には江藤氏が勝利していたため、今回の結果は明確な逆転です。投票率も55.12%から58.35%へ上昇し、有権者数が減少するなかで投票者数は増加しました。
今後、宮崎2区の政治動向を追う際には、次の3点を区別して見ることが大切です。
- 小選挙区の当選者:地域の選挙区で最多得票を得た候補者。
- 比例代表の当選者:政党の比例名簿と得票に基づいて議席を得た候補者。
- 選挙情勢の変化:候補者別得票数、投票率、有権者数、市町村別の結果。
この3つを分けて確認すれば、江藤氏の比例復活と長友氏の小選挙区当選を混同することもありません。
2026年の宮崎2区は、長年続いた選挙区の政治構図が変わった節目の選挙となりました。今後は長友氏の国会活動と地域への政策還元、そして江藤氏を含む各党の次の選挙戦略が注目されます。
主な確認資料: 宮崎県選挙管理委員会の2026年・2024年確定開票結果、投票結果、区域案内、衆議院公式議員名簿、衆議院の区割り改定に関する国会会議録、TBS NEWS DIGの選挙報道。