今回の地震で最も注目すべきなのは、震源が東京都心から離れた硫黄島近海だったことです。
気象庁が2026年11月4日午前1時52分に発表した震源・震度情報によると、地震の詳細は次のとおりです。
硫黄島近海の地震M5.4

2026年11月4日 午前1時48分ごろ
震源の深さ
約150km
最大震度
震度1
北緯
24.3度
東経
141.3度
震度1を観測した自治体
東京都小笠原村
観測地点:父島三日月山・母島
東京都内で震度1を観測したのは、次の2地点です。
- 小笠原村父島三日月山
- 小笠原村母島
ここで押さえておきたいのが、東京都と東京23区は同じ範囲ではないという点です。
小笠原村は東京都に属する自治体ですが、東京都心の23区とは地理的に大きく離れています。
そのため、今回の地震について「東京で震度1」という情報を見ても、千代田区や新宿区、渋谷区などの都心で震度1を観測したという意味にはなりません。
今回の硫黄島近海の地震では、小笠原村が東京都内の震度1の観測地域でした。
震源の深さ150kmが示すもの今回の地震で見逃せない数字が、震源の深さ約150kmです。
震源とは、地下の岩盤が破壊を始めた地点を指します。一方、震央はその震源の真上に当たる地表の位置です。
地震情報で表示される深さ150kmは、地震が発生した地下の位置を示しています。
震度は震源の深さだけで決まるものではありません。震源から観測地点までの距離や地盤の状態なども関係します。
つまり、M5.4という比較的大きなマグニチュードであっても、東京のすべての地域で同じ強さの揺れが発生するわけではありません。
【2つの地震を徹底比較】硫黄島近海M5.4と千葉県東方沖M3.4の違い
11月4日の地震情報を確認する際、混同しやすいのが午前5時34分ごろの千葉県東方沖の地震です。
こちらは硫黄島近海の地震とは別の地震です。
発生時刻も震源地も異なり、観測された最大震度にも違いがあります。
2026年11月4日の地震情報一覧気象庁発表の震源情報と各地の震度を整理
午前5時34分ごろに発生した地震は、北緯35.4度、東経140.4度を震源とし、深さは約60kmでした。
最大震度2を観測したのは、次の地域です。
- 千葉県一宮町
- 千葉県長生村
- 千葉市若葉区
震度1を観測した地域には、茂原市、東金市、山武市、大網白里市、多古町、九十九里町、芝山町、睦沢町、長南町、市原市、勝浦市、いすみ市などが含まれます。
特に注意したいのが、千葉市若葉区という地名です。
若葉区は千葉県千葉市の行政区であり、東京都の23区とは異なります。
したがって、千葉県東方沖の地震で千葉市内に震度2が観測されたことを、東京23区で震度2が観測されたと解釈するのは誤りです。
なぜM5.4よりM3.4のほうが最大震度が大きかった?今回の2つの地震を比較すると、興味深い違いがあります。
硫黄島近海の地震はM5.4でしたが、最大震度は1。一方、千葉県東方沖の地震はM3.4ながら最大震度2でした。
これは地震の規模と、その場所で感じる揺れの強さが別の指標だからです。
気象庁の説明では、マグニチュードは地震そのものの規模、震度は特定の地点で観測された揺れの強さを表します。
Mの数字が大きい地震ほど、必ずしも東京で強い揺れが発生するわけではありません。
この違いを理解しておけば、地震速報の数字だけを見て過度に不安になることを避けられます。
【東京23区の震度情報】都心でも揺れた?小笠原村との違い
「昨日の地震で東京23区は揺れたのか」という疑問に対しては、地震ごとに分けて判断する必要があります。
11月4日の硫黄島近海地震気象庁発表の震源・震度情報では、東京都の観測地域として小笠原村が記載されています。
父島三日月山と母島で震度1を観測していますが、東京23区の震度1以上の観測地点は、この地震の情報には掲載されていません。
したがって、今回の地震については、都心で震度1以上を観測したという記録はありません。
11月4日の千葉県東方沖地震こちらも東京都23区の震度1以上の観測は記録されていません。
千葉県内では最大震度2となり、千葉市若葉区などで揺れが観測されました。
つまり、11月4日の2つの地震については、東京23区と小笠原村、千葉県内を明確に分けて理解することが大切です。
11月3日には東京23区でも震度1を観測加えて、前日の11月3日には、千葉県北東部を震源とする別の地震が発生していました。
- 発生時刻:11月3日14時40分ごろ
- マグニチュード:4.7
- 震源の深さ:約50km
- 最大震度:3
- 東京都23区:震度1
気象庁の記録でも、千葉県北東部のM4.7の地震が確認できます。
このように、11月3日と11月4日の情報が混ざると、「昨日の東京では震度1だった」「東京23区でも揺れた」という異なる情報が同時に流れているように見える場合があります。
発生日と震源地をセットで確認することが、正しい地震情報を読み取るポイントです。
【津波の心配は?】硫黄島近海と千葉県東方沖の安全情報
地震発生時に多くの人が気にするのが、津波の可能性です。
今回の2つの地震については、いずれも気象庁発表の情報に「この地震による津波の心配はありません」と記載されています。
11月4日の津波情報
硫黄島近海 M5.4
津波の心配なし
千葉県東方沖 M3.4
津波の心配なし
気象庁発表の地震情報に基づく
マグニチュードだけを見て津波の発生を判断することはできません。
津波の発生には、地震の規模だけでなく、震源の位置や深さ、海底の変動の仕方などが関係します。
今回の硫黄島近海の地震では、気象庁から津波の心配がないとの情報が発表されました。
ただし、これは今回の地震についての判断です。今後発生する別の地震にも、そのまま当てはめることはできません。
地震後に確認したい3つの情報実際に地震が発生したときは、次の順番で情報を確認すると状況を把握しやすくなります。
1. 津波情報: 津波警報・注意報・予報の有無を確認する。
2. 震源・震度情報: 発生場所、マグニチュード、深さ、観測地点を確認する。
3. 自治体の防災情報: 避難指示や交通・ライフラインに関する情報を確認する。
海岸付近にいる場合は、津波情報だけでなく、自治体の避難情報や現地の状況にも注意してください。
【2026年最新の地震履歴】東京周辺ではどのような地震が発生している?
11月4日の地震を単独で見るだけでは、東京周辺の地震活動の全体像はつかめません。
そこで、2026年に発生した千葉県東方沖の地震履歴も確認しておきます。
2026年の千葉県東方沖の主な地震Yahoo!天気・災害の地震履歴では、2026年に次のような記録が掲載されています。
| 発生日 | マグニチュード | 最大震度 |
|---|---|---|
| 1月14日 | 4.2 | 1 |
| 2月4日 | 4.3 | 2 |
| 4月7日 | 5.0 | 3 |
| 5月21日 | 3.5 | 1 |
| 6月19日 | 3.7 | 1 |
| 7月18日 | 4.3 | 2 |
| 8月30日 | 4.8 | 4 |
| 10月8日 | 3.9 | 2 |
| 10月12日 | 4.3 | 2 |
| 11月4日 | 3.4 | 2 |
この履歴から分かるのは、千葉県東方沖では2026年を通して複数の地震が記録されているということです。
ただし、これらの地震がすべて同じ原因によって発生したと判断することはできません。
また、千葉県東方沖の地震履歴は、東京都内で観測された震度の履歴と同じものではありません。
東京の地震履歴を正確に調べる方法東京の地震履歴を確認する際には、気象庁の情報を使い分けることが重要です。
| 確認する情報 | 分かること |
|---|---|
| 気象庁の地震情報 | 最新の震源・震度・津波情報 |
| 気象庁の震度データベース | 過去の地震と観測震度 |
| 気象庁の震源リスト | 日別の震源情報 |
| 震度観測点一覧表 | 実際に震度を測定する地点 |
特に気象庁の震度データベースは、1919年以降の震度1以上の地震を検索できる資料です。地域や期間、マグニチュードなどを指定して調べられます。
【プロの結論】東京の地震速報は震源・震度・観測地点の3つで読む
今回の地震情報から読み取れる要点は、東京都内で揺れが観測されたという情報と、東京23区で揺れが観測されたという情報は区別しなければならないことです。
特に小笠原諸島を含む東京都では、震源が遠方にあっても東京都の観測地点で震度が記録される場合があります。
地震速報を確認するときは、次の3つを判断基準にしてください。
- 震源地: どこで地震が発生したのか。
- 震度: どの地域で、どれほどの揺れが観測されたのか。
- 観測地点: 実際にどの市町村や地点で計測されたのか。
また、マグニチュードが大きいからといって、必ず東京の揺れが強くなるわけではありません。
地震の規模と実際の揺れを混同しないことが、防災情報を正しく理解するための基本です。
【昨日の地震東京】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月4日の東京の地震は何時に発生しましたか?
A1:硫黄島近海の地震は午前1時48分ごろに発生しました。マグニチュードは5.4、震源の深さは約150kmです。
Q2:東京都ではどこで震度1を観測しましたか?
A2:小笠原村父島三日月山と小笠原村母島です。東京23区の観測とは区別する必要があります。
Q3:千葉県東方沖の地震は東京でも揺れましたか?
A3:11月4日午前5時34分ごろの地震では、千葉県内で最大震度2を観測しました。東京23区の震度1以上の観測は発表されていません。
Q4:硫黄島近海の地震による津波の心配はありますか?
A4:気象庁は、この地震による津波の心配はないと発表しています。千葉県東方沖のM3.4の地震についても同様です。
Q5:M5.4なのに東京23区で震度が観測されなかったのはなぜですか?
A5:マグニチュードは地震の規模、震度は各地点での揺れの強さを示すためです。震源からの距離や深さ、地盤の条件によって観測震度は異なります。
Q6:東京周辺の最新の地震情報はどこで確認できますか?
A6:気象庁の地震情報や震度データベースで確認できます。特に発生時刻、震源地、観測地点を合わせて見ると、東京23区と小笠原村の違いも把握できます。
2026年11月4日に発生した硫黄島近海のM5.4の地震では、東京都小笠原村で震度1が観測されました。震源の深さは約150kmで、津波の心配はありませんでした。
同日午前5時34分ごろには千葉県東方沖でM3.4の地震も発生し、最大震度2を記録しています。こちらも津波の心配はありませんでした。
今回の情報を整理すると、次の3点が重要です。
- 硫黄島近海の地震で揺れが観測された東京都内の地点は小笠原村。
- 千葉県東方沖の地震では千葉県内で最大震度2を観測。
- どちらの地震も津波の心配はないと発表された。
「東京で地震があった」という速報を見たときは、東京都全域なのか、東京23区なのか、小笠原諸島なのかを確認することが大切です。
今後も気象庁の最新の地震情報を確認し、震源地や観測震度だけでなく、津波情報や自治体の防災情報にも目を向けておきましょう。