ベネズエラ代表を率いたのは、オスワルド・ビスカロンド監督。2026年9月27日にJFAが公表した来日メンバーには、スペイン、ブラジル、フランス、イタリアなどのクラブに所属する選手が名を連ねていた。
試合では、ケルシーを最前線に置き、両サイドを生かした攻撃を展開。日本に対しても積極的なプレッシングを仕掛けた。
先発メンバーの比較表JFAの公式スタメン記録をもとに、両チームの11人と指揮官を整理した。
出典:日本サッカー協会の2026年9月28日公式試合記録。ポジションは公式登録を基本として整理。
ベネズエラ代表で注目された選手ケビン・ケルシー
今回の試合で先制点を決めたストライカー。後半開始直後、ルイス・バルボの折り返しに反応し、左足でゴールを決めた。日本の守備陣にとって、ゴール前での対応が難しい相手だった。
ルイス・バルボ
左サイドからの突破で日本の守備を崩し、ケルシーの先制点をアシストした選手。日本が後半開始直後に失点した場面では、彼の推進力が大きな役割を果たした。
ヤンヘル・エレラ
中盤を担う選手で、ベネズエラのメンバーの中でも注目すべき存在。相手の攻撃を止めるだけでなく、攻撃への切り替えにも関わる。
ヨン・アランブル
守備陣の中心的存在で、この試合ではキャプテンを務めた。ベネズエラは日本の攻撃に対して3バックを採用し、両サイドを使う戦い方を見せた。
なお、上の表は試合当日の先発メンバーを比較したものだ。JFAが発表した来日メンバー全員と、実際に試合に出場した選手は同じではない。控えにはGKやDF、MF、FWを含む複数の選手が登録されていた。
【過去の対戦成績】日本とベネズエラは実力伯仲の関係だった

日本とベネズエラは、2026年の対戦以前から国際親善試合で何度も顔を合わせてきた。
JFAが試合前に公表した対戦データでは、ベネズエラ側から見た成績は1勝3分1敗。日本が一方的に勝ち続けてきた相手ではなく、引き分けや接戦も多かった。
2010年から2026年までの対戦履歴- 2010年2月2日: 日本 0-0 ベネズエラ
- 2012年8月15日: 日本 1-1 ベネズエラ
- 2014年9月9日: 日本 3-0 ベネズエラ(公式記録)
- 2018年11月16日: 日本 1-1 ベネズエラ
- 2019年11月19日: 日本 1-4 ベネズエラ
- 2026年9月28日: 日本 2-1 ベネズエラ
特に注意したいのが2014年の試合だ。
実際の試合は2-2の引き分けだったが、ベネズエラが出場停止処分中の選手を起用していたことが後に判明。FIFAの裁定によって公式結果は日本の3-0勝利に変更された。
つまり、2014年の記録を単純に日本の通常の勝利として扱うと、当時の試合内容を誤解してしまう。
2019年にはベネズエラが4-1で日本に勝利している。こうした経緯を踏まえると、2026年の2-1は日本にとって大きな意味を持つ勝利だった。
JFAの試合レポートも、今回が通算6度目の対戦であり、日本が90分間の試合で初めて勝利した一戦と説明している。公式スコアで数えると、日本は2勝3分1敗となった。
ベネズエラ代表の2026年の背景ベネズエラは2026年のFIFAワールドカップ出場を逃しており、代表チームの再建が大きな課題となっていた。
JFAの対戦チーム紹介によると、同国は2026年1月にオスワルド・ビスカロンド監督を迎え、「カミノ・ビノティント2026-2034」と名付けた長期プロジェクトを始動させている。
ワールドカップ初出場を目指す長期的な強化計画の中で、日本との親善試合もチームの現在地を確認する機会だった。
したがって、今回のベネズエラ戦は単なる親善試合というだけでなく、両国の新しいチームづくりを比較する場でもあった。
【試合の本当のポイント】10人で戦った日本とVARが動かした終盤
2-1というスコアだけでは、この試合の難しさは伝わらない。
実は日本は終盤、選手が負傷して10人で戦う状況に追い込まれていた。
熊坂光希の負傷交代という予想外の展開先発メンバーの中で、最初にアクシデントに見舞われたのが熊坂光希だった。
熊坂は試合序盤に相手選手と接触し、前半8分に田中聡と交代。代表デビュー戦での早期交代となり、日本は予定していなかった交代カードを使うことになった。
この交代は、森保監督の当初のゲームプランにも影響したと考えられる。
渡辺剛の負傷で日本は10人にさらに終盤にはDF渡辺剛が負傷。すでに交代枠を使い切っていた日本は、残り時間を10人で戦うことになった。
JFAの試合レポートによると、日本は85分過ぎに最終ラインを4バックへ変更。伊東純也が右サイドバック、中村敬斗が左サイドバックに入るなど、選手の配置を変えて守備を維持した。
本来は攻撃的な役割を担う選手が守備に回らなければならない状況だった。交代枠を使い切った後の負傷という点でも、チームにとって厳しい局面だった。
VARによるPK判定が決勝点につながった試合終盤の最大の焦点は、久保建英がペナルティーエリア内で倒れた場面だった。
ベネズエラも数的優位を生かして攻め込んでいたため、試合はどちらに転ぶか分からない展開となっていた。
その後、VARによる確認と主審のオンフィールドレビューが行われ、久保への相手選手のファウルが認定された。
この判定で日本にPKが与えられ、上田が決勝ゴールを決めた。
ここで重要なのは、単にPKを獲得したという事実だけではない。10人で戦う中でも久保が相手の守備を崩し、ペナルティーエリア内で得点につながるプレーを生み出したことだ。
日本は守備を維持するだけでなく、最後まで勝利を狙う姿勢を崩さなかった。
【テレビ放送・TVer配信】日本対ベネズエラのハイライトを見るには?
2026年9月28日の日本対ベネズエラ戦は、地上波とインターネット配信の両方で視聴できる体制が用意されていた。
JFAが公表した開催概要では、以下の放送・配信が案内されていた。
日本テレビ系全国ネット
地上波テレビでの全国生中継。
TVer
スマートフォンやパソコンなどで視聴できるライブ配信。
DAZN
インターネットでのライブ・見逃し視聴に対応。
試合のゴールシーンを短時間で振り返りたい人には、TVerの日テレ公式ハイライト番組が参考になる。
2026年9月28日放送分として、3分間のハイライト映像が配信されていた。上田綺世の同点弾とPKによる決勝点など、試合の主要場面を確認できる内容だ。
ただし、これは当時の配信情報であり、2026年11月現在の視聴可能期間は配信ページの表示に従う必要がある。
【プロの結論】日本の2-1勝利は上田の決定力とチームの対応力が生んだ
今回の日本対ベネズエラ戦を評価するうえで、3つの視点が重要だ。
1つ目は、上田綺世の決定力。
途中出場から2得点という結果は、ストライカーとしての存在感を示した。特に同点弾は伊東との連係、決勝弾はPKという異なる状況で生まれており、得点パターンの幅を示した。
2つ目は、森保監督による選手起用。
ウルグアイ戦から10人を変更し、若手に国際経験を積ませたことは、長期的なチーム強化という意味で評価できる。4人の代表デビューも成果の一つだ。
ただし、前半の連係不足や後半開始直後の失点は、今後の改善材料として残った。
3つ目は、数的不利でも勝ち切ったこと。
負傷者が出て10人となった後も、日本は守備の形を修正しながら攻撃の機会を探した。VARを経て得たPKを上田が決めたことで、最後まで勝利を諦めない姿勢が結果につながった。
今回の勝利を単純に「上田の2ゴールがすごかった」という一言で終わらせるのはもったいない。新戦力の発掘、主力選手の連係、緊急時の戦術変更という複数の課題が一つの試合に凝縮されていた。
【日本対ベネズエラに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:日本対ベネズエラの2026年9月28日の試合結果は?
日本が2-1で勝利した。前半は0-0で終了し、後半46分にケビン・ケルシーが先制。日本は49分と90+6分に上田綺世が得点して逆転した。
Q2:上田綺世は何分にゴールを決めた?
49分に伊東純也のクロスから同点ゴールを決め、90+6分にはPKで決勝ゴールを記録した。
Q3:ベネズエラの先制点を決めた選手は誰?
ケビン・ヘスス・ケルシー・ヘネス。46分にルイス・バルボの折り返しを左足で決めた。
Q4:日本代表のスタメンは誰だった?
GK小久保玲央ブライアン、DF渡辺剛、瀬古歩夢、鈴木淳之介、MF/FW鎌田大地、相馬勇紀、中野就斗、熊坂光希、齋藤俊輔、後藤啓介、佐藤龍之介の11人だった。
Q5:ベネズエラ戦はどこで開催された?
広島県のエディオンピースウイング広島で開催された。キックオフは2026年9月28日19時25分だった。
Q6:テレビ放送やTVerでの配信はあった?
日本テレビ系全国ネットで生中継され、TVerとDAZNでもライブ配信が行われた。
Q7:日本とベネズエラの過去の対戦成績は?
2026年9月28日の試合以前は、ベネズエラ側から見て1勝3分1敗だった。今回の日本の勝利を含めると、公式記録上は日本の2勝3分1敗となる。2014年の試合は実際には2-2だったが、FIFA裁定により日本の3-0勝利に変更されている。
2026年9月28日のキリンチャレンジカップ2026は、日本代表がベネズエラ代表に2-1で逆転勝利した一戦だった。
試合の流れを決定づけたのは、途中出場の上田綺世による2得点。ケルシーに先制されても49分に追いつき、90+6分にはPKで勝利をつかんだ。
一方、森保一監督による先発10人の変更、4人の代表デビュー、負傷者の発生、終盤の10人での戦いなど、代表チームの強化という観点でも多くの材料が残った。
今後の日本代表を評価する際には、勝敗だけでなく、若手の成長、交代選手の貢献、主力との連係、想定外の状況への対応力にも注目したい。
日本対ベネズエラの2-1は、上田綺世の決定力と日本代表の粘り強さが結実した逆転劇だった。
主な情報源
- 日本サッカー協会(JFA):2026年9月28日公式試合記録・試合レポート・来日メンバー発表
- FIFA:日本対ベネズエラ公式マッチレポート
- Jリーグ公式サイト:試合結果・得点経過・観客数
- 日刊スポーツ:試合経過・負傷者情報
- 日テレNEWS NNN:森保一監督の試合後コメント
- TVer:試合ハイライト配信情報