完全試合とノーヒットノーランは、どちらも投手の偉大な記録だが、達成条件は異なる。両者の最大の違いは、相手チームの打者を一人でも出塁させてよいかどうかにある。
完全試合とノーヒットノーランの比較- 完全試合:安打、四球、死球、失策などによる出塁を一切許さず、勝利する。
- ノーヒットノーラン:安打と得点を許さずに勝利する。四球、死球、失策などによる出塁は認められる。
つまり、完全試合を達成した投手は、同時にノーヒットノーランも達成している。一方、ノーヒットノーランを達成しても、走者を出していれば完全試合にはならない。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでも、両者の違いは出塁の有無として整理されている。野球を見始めたばかりの人が混同しやすいポイントだが、完全試合のほうが明らかに厳しい条件を課されている。
2026年の細野晴希が示した両記録の違い2026年3月31日、日本ハムの細野晴希はロッテ戦でノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上91人目、103度目となる記録で、日本ハムでは2022年のコディ・ポンセ以来の快挙だった。
しかし、この試合では四球1、死球1、失策による出塁1が記録されている。つまり、安打も得点も許さなかった一方、相手打者を一度も出塁させなかったわけではない。細野の記録はノーヒットノーランであり、完全試合ではない。
この2026年の実例は、両記録の違いを理解するうえで分かりやすい。無安打無得点という結果だけでは完全試合にならず、走者を一人も出さないことが必要なのだ。
【2026年最新】完全試合達成者は16人のまま?歴代記録の現在地

2026年11月5日時点で、日本プロ野球の完全試合達成者は歴代16人・16度のままだ。最後の達成者は2022年4月10日の佐々木朗希であり、2026年シーズンにも新たな完全試合は記録されていない。
日本野球機構の2026年シーズン記録回顧は10月12日現在のデータを掲載しており、同年3月31日の細野晴希によるノーヒットノーランを記録している。一方、歴代の無安打無得点試合の達成者一覧では、91人・103度のノーヒットノーランのうち、完全試合は16人・16度と整理されている。
歴代16人の中で注目したい記録- 史上初:藤本英雄(1950年・巨人)
- 通算400勝投手の達成:金田正一(1957年・国鉄)
- 16奪三振の完全試合:外木場義郎(1968年・広島)
- 平成唯一の達成者:槙原寛己(1994年・巨人)
- 最年少達成:佐々木朗希(2022年・ロッテ、20歳5か月)
- 最多連続奪三振:佐々木朗希の13者連続
- 1試合最多奪三振タイ:佐々木朗希の19奪三振
完全試合の歴代16人一覧は、達成年順の記録であり、投手の実力を比較した公式ランキングではない。投球内容、奪三振数、球速、時代背景はそれぞれ異なるため、単純な順位付けには適さない。
また、球団名は達成当時の名称で整理する必要がある。例えば、金田正一の国鉄、島田源太郎の大洋、今井雄太郎の阪急などは、現在の球団名と異なる。歴史的な記録を調べる際には、当時の所属球団と現在の球団を混同しないことが大切だ。
そして、完全試合の人数と試合数も区別したい。NPBの歴代記録では16人が16度達成しており、同一投手による複数回達成者がいるわけではない。
【よくある質問】完全試合達成者に関するFAQ
Q1:日本プロ野球の完全試合達成者は歴代何人ですか?
A1:2026年11月現在、歴代16人です。1950年の藤本英雄から2022年の佐々木朗希まで、16人が16度達成しています。
Q2:完全試合とノーヒットノーランは何が違いますか?
A2:完全試合は相手打者を一人も出塁させずに勝つ記録です。ノーヒットノーランは安打と得点を許さなければ成立するため、四球、死球、失策などによる出塁があっても達成できます。
Q3:完全試合の最年少達成者は誰ですか?
A3:佐々木朗希です。2022年4月10日のオリックス戦で20歳5か月で達成し、それまでの最年少記録だった1960年の島田源太郎の20歳11か月を更新しました。
Q4:完全試合で最も多く三振を奪った投手は誰ですか?
A4:完全試合で16奪三振を記録した外木場義郎と、19奪三振を記録した佐々木朗希が注目されます。佐々木の19奪三振はプロ野球の1試合最多奪三振タイ記録で、外木場の16奪三振は1968年の完全試合で記録された数字です。
Q5:2026年に完全試合を達成した投手はいますか?
A5:2026年11月5日時点で、新たな達成者はいません。2026年3月31日には日本ハムの細野晴希がノーヒットノーランを達成していますが、四球、死球、失策による出塁があったため、完全試合には該当しません。
日本プロ野球の完全試合達成者は、2026年11月現在で歴代16人。1950年の藤本英雄から2022年の佐々木朗希まで、72年間にわたって記録が積み重ねられてきた。
特に注目すべき節目は、1950年の史上初、1957年の金田正一、1968年の外木場義郎、1994年の槙原寛己、そして2022年の佐々木朗希だ。佐々木は20歳5か月という最年少記録に加え、13者連続奪三振、1試合19奪三振という数字も残した。
【プロの結論】完全試合の価値は27アウトを積み重ねる難しさにある完全試合の価値を理解するために押さえたいのは、単に相手打線を無安打に抑えることが目的ではないという点だ。安打を許さず、四死球も出さず、味方の守備にも支えられながら、27人の打者を一人ずつアウトにしなければならない。
投手の圧倒的な能力と、捕手との連携、野手の守備、試合の流れ、そして偶然が重なって初めて完成する記録である。
2026年には細野晴希がノーヒットノーランを達成し、無安打無得点という記録の価値が改めて示された。しかし、完全試合の16人という数字は変わっていない。
次に完全試合が生まれるのはいつなのか。1994年から2022年までの28年間の空白を考えれば、次の達成者が現れる瞬間もまた、日本プロ野球の歴史に残る出来事になるはずだ。
歴代16人の名前と達成年、所属球団を知っておけば、次の快挙が生まれたとき、その記録がどれほど特別なものなのかをより深く理解できる。
編集上の重要な補足: 2026年の最新状況はNPBの10月12日現在の公式記録を基準にしています。なお、2026年のノーヒットノーラン103度という数字には完全試合16度も含まれます。