那須川天心と武尊の対戦結果は、2022年6月19日に東京ドームで開催された「Yogibo presents THE MATCH 2022」で、那須川天心が判定5-0で勝利した。全5人のジャッジによる採点は29-28が1人、30-28が3人、30-27が1人。加えて、1ラウンドには武尊がダウンを喫している。日本格闘技界が長年待ち望んだ一戦は、天心がキックボクシングからボクシングへ転向する直前のラストマッチとしても歴史に残った。
2026年11月現在、2人のキャリアは大きく分かれている。那須川天心は帝拳ジム所属のプロボクサーとして世界王座を目指しており、ボクシング戦績は10戦8勝(3KO)2敗。一方、武尊は2026年4月29日にロッタンとの再戦をKO勝利で飾り、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得した後、現役引退を発表した。THE MATCH 2022の公式結果から、試合内容、実現までの経緯、2人の最新戦績と現在の活動まで詳しく整理する。
【試合結果を速報レベルで確認】那須川天心が武尊に判定5-0で勝利した全貌

THE MATCH 2022のメインイベントとして実施された那須川天心対武尊は、3ラウンドを戦い抜いた末、那須川天心の判定勝利で決着した。
大会公式結果を掲載しているRISEの記録では、試合は第15試合、58kg契約の特別キックボクシングルールで実施。ジャッジ5人全員が那須川天心を勝者とした。
THE MATCH 2022の公式試合結果- 大会名:Yogibo presents THE MATCH 2022
- 開催日:2022年6月19日(日)
- 会場:東京ドーム
- 対戦カード:那須川天心 vs. 武尊
- 試合順:第15試合・メインイベント
- 契約体重:58kg
- 試合形式:3分3ラウンド・延長1ラウンド
- 勝者:那須川天心
- 決着:判定5-0
- ダウン:1ラウンドに武尊が1回
公式採点は次の5つ。ネット上で採点を確認する際には、30-28が3人分ある点を押さえておきたい。
- ジャッジ1:29-28
- ジャッジ2:30-28
- ジャッジ3:30-28
- ジャッジ4:30-28
- ジャッジ5:30-27
この結果はRISE公式大会結果とK-1公式大会結果の双方に掲載されている。判定5-0という数字は、単に多数決で勝者が決まったという意味ではない。5人全員の採点で天心が上回ったことを示している。29-28から30-27まで差はあるものの、勝者についてジャッジの判断は一致した。
なお、試合はKO決着ではない。武尊は1ラウンドにダウンを喫したものの、その後も立ち上がって最後まで戦っている。最終的に3ラウンド終了後の判定で天心が勝利した。
(出典:RISE公式大会結果、K-1公式大会結果)
【1ラウンドのダウンを検証】58kg契約・3分3Rの試合内容と公開採点
この試合を象徴する場面は、1ラウンドに訪れた。天心のスピードと距離のコントロールに苦しむ武尊に対し、天心が左フックを合わせ、ダウンを奪ったのである。
1R:天心の左フックが試合の流れを変えたゴング直後から天心は軽快なフットワークで距離を調整し、左ストレートや蹴りを織り交ぜて攻撃を組み立てた。武尊は前に出て圧力をかけようとするが、天心はその動きを見ながら攻撃を返す。
そして、前進する武尊に対して天心の左フックがヒット。武尊はマットに倒れ、ダウンが宣告された。
武尊は立ち上がり、そのままラウンド終了まで戦った。しかし、試合の中で明確なダウンが記録されたことは、判定を考えるうえで大きなポイントとなった。
2R:武尊が前進して反撃を試みる2ラウンドに入ると、武尊は前蹴りやパンチで前に出る場面を増やした。天心は後ろ回し蹴りやボディへの攻撃などを交え、相手の圧力を受け流す。
武尊も簡単には引かず、ワンツーやフックでプレッシャーをかけ続けた。1ラウンドのダウンで試合が終わったわけではなく、武尊が反撃を続ける展開になった。
3R:武尊は最後まで逆転を狙う最終ラウンドでは、武尊が積極的に前へ出てパンチを振るい、KOによる逆転を狙った。一方の天心は相手の攻撃を見切りながら、ジャブやフックを返して決定的な被弾を避けた。
武尊の気迫と天心の技術がぶつかり合う展開となったが、試合を終わらせるダメージには至らず、判定へ進んだ。
オープンスコアリング方式とは何だったのかTHE MATCH 2022の天心対武尊戦では、通常のキックボクシングの試合とは異なる特徴的な採点方法が採用された。それがオープンスコアリング方式だ。
日刊スポーツの事前報道によると、この試合では全ラウンド終了時に採点を公開する方式が導入された。ジャッジは5人で、各ラウンドを10点法で採点。5人中3人以上が優勢と判断した選手が判定勝ちとなる仕組みだった。
この方式の特徴は、選手や観客が試合途中で採点状況を把握できることにある。最終ラウンドに向けて、どちらが優勢なのかを知ったうえで戦えるため、選手の攻め方や試合の緊張感にも影響する。
また、延長ラウンドが実施された場合には、延長ラウンドのみの内容で優劣を決めるマスト判定が採用される予定だった。実際には本戦3ラウンドで決着している。
ルール面では、瞬間的なキャッチからの攻撃を認めるワンキャッチ・ワンアタックも採用。通常のキックボクシングとは異なる特別ルールで、両選手の持ち味をどう発揮するかも注目された。
(出典:日刊スポーツ、eFight)
【対戦実現までの7年間】天心と武尊の因縁と関係者・団体の動き
那須川天心と武尊の対戦は、単純に人気選手同士のカードが決まったという話ではない。両者が異なる団体で活躍し、それぞれの頂点を目指していたため、実現までに長い時間を要した。
最初に対戦を呼びかけたのは那須川天心だった。2015年11月、武尊のK-1の試合を観戦していた天心が、会場で武尊に対戦を直訴したことが始まりとされる。
その後も両者は別々の舞台で勝利を積み重ね、対戦を望む声が大きくなっていった。
対戦実現までの重要な年表| 時期 | 人物・団体 | 出来事と関係性 |
|---|---|---|
| 2015年11月 | 那須川天心・武尊 | 天心がK-1の会場で武尊に対戦を直訴。 |
| 2017年12月 | 那須川天心・RIZIN | 試合後のマイクで武尊との対戦を再び要求。 |
| 2018年12月 | 武尊・K-1 | 武尊が対戦実現への意欲を示す。 |
| 2020年大みそか | 武尊・RIZIN | 武尊がRIZINの会場に姿を見せ、天心戦を観戦。 |
| 2021年6月 | 那須川天心・武尊 | 予定されていた東京ドームでの対戦が武尊の右拳の負傷で延期。 |
| 2021年12月24日 | 大会実行委員会・両選手 | 2022年6月に中立のリングで対戦することを発表。 |
| 2022年6月19日 | RISE・K-1・THE MATCH 2022 | 東京ドームで対戦が実現し、天心が判定5-0で勝利。 |
日刊スポーツが2022年6月にまとめた経緯によると、2017年12月には天心がRIZINの試合後に観客へ問いかけ、武尊の名前が上がると、再び対戦を要求した。
2018年には団体間の対立や訴訟問題も報じられ、実現への障壁は少なくなかった。武尊自身も2018年12月に「時期はわからないが必ず実現させたい」との意向を示していた。
2021年には一度対戦が予定されたものの、武尊の右拳の負傷によって延期。最終的に両団体の垣根を越えた中立のリングで開催することが決まり、2022年6月19日の東京ドーム大会へとつながった。
つまり、この試合は単なる勝敗以上に、長年の団体間の壁を越えて実現したカードだった。2015年の最初の呼びかけから約7年を経て、ようやく実現した対決だったのである。
(出典:日刊スポーツ、2022年6月16日付・6月19日付)
【那須川天心の2026年最新戦績】ボクシング10戦8勝2敗の現在
THE MATCH 2022を最後にキックボクシングから離れた那須川天心は、2023年4月8日にプロボクシングへ転向した。所属は帝拳ジム。キックボクシング時代に培ったスピードや距離感を武器に、プロボクサーとして新たなキャリアを築いている。
2026年11月現在のボクシング通算成績- プロ戦績:10戦8勝2敗
- KO勝利:3回
- 所属:帝拳ボクシングジム
- 主なタイトル:第19代WBOアジアパシフィック・バンタム級王座
- 最新の試合:2026年9月27日、井上拓真戦
帝拳プロモーションの公式選手プロフィールでは、2026年9月27日の井上拓真戦までを含めて10戦8勝(3KO)2敗と記録されている。
ボクシング転向後の主な試合結果2023年4月8日:与那覇勇気戦
プロボクシングのデビュー戦。与那覇勇気を相手に6ラウンド判定勝ちを収め、新たな競技人生をスタートさせた。
2024年10月14日:ジェルウィン・アシロ戦
10ラウンド判定勝ちでWBOアジアパシフィック・バンタム級王座を獲得。キックボクシングでの実績を、ボクシングのタイトルという形につなげた。
2025年2月24日:ジェーソン・モロニー戦
元世界王者のモロニーを相手に10ラウンド判定勝ち。世界レベルの実力を測る重要な試合となった。
2025年11月24日:井上拓真戦
WBC世界バンタム級王座決定戦で井上拓真と対戦。12ラウンド判定0-3で敗れ、プロボクシングで初めて黒星を喫した。
2026年4月11日:ファン・フランシスコ・エストラーダ戦
元世界王者エストラーダとのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦に臨み、9ラウンド終了TKO勝ち。世界王座への再挑戦につながる結果を残した。
2026年9月27日:井上拓真との再戦
WBC世界バンタム級タイトルマッチで井上拓真と再び対戦。12ラウンドを戦い抜いたものの、114-113、116-111、116-111の判定0-3で敗れた。
2026年9月の井上拓真戦で何が起きたのか注目されたのは、2025年11月の初対決で敗れた井上拓真へのリベンジと、WBC世界バンタム級王座の獲得だった。
試合では天心が7ラウンドに左ストレートでダウンを奪う場面もあった。しかし、井上はその後に立て直し、試合全体では的確な攻撃と対応力を見せた。
最終的には井上拓真が3-0の判定で勝利し、2度目の王座防衛に成功。天心は世界王座獲得とリベンジの両方を逃した。
ここで重要なのは、天心のボクシングキャリアが終わったわけではないことだ。2026年11月時点では10戦8勝2敗。2敗はいずれも井上拓真との世界タイトル関連の試合で記録されたもので、エストラーダ戦では世界トップクラスの経験者を相手に勝利している。
キックボクシングで無敗を誇った選手が、異なる競技の技術や試合運びを身につけながら世界王座を目指す。その過程そのものが、天心の現在のキャリアを理解するうえで欠かせない。
(出典:帝拳プロモーション公式プロフィール、日刊スポーツ、スポーツナビ)
【武尊は2026年に現役引退】ロッタン戦の勝利と引退後の活動
武尊はTHE MATCH 2022の敗戦後も現役を続行し、K-1からONE Championshipへと活躍の舞台を広げた。2026年11月現在は現役を引退している。
引退を決定づけたのは、2026年4月29日に東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」でのロッタン・ジットムアンノンとの再戦だった。
2026年4月29日:ロッタンに5R KO勝利武尊は2025年3月の初対決でロッタンに1ラウンド80秒KO負けを喫していた。その相手との再戦が、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座決定戦として実現した。
2026年4月29日の再戦では、武尊がロッタンからダウンを奪う激闘を展開。最終的に5ラウンド2分22秒、左フックによるKO勝利を収めた。
この勝利によってONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得。武尊にとって現役最後の試合を、世界王座獲得という最高の結果で締めくくった。
引退を決断した理由は首のヘルニア2026年5月1日の引退記者会見で、武尊は引退を決めた理由についても明らかにした。
本人の説明によると、2025年3月のロッタンとの初対決後に首のヘルニアを発症。しびれや片側の筋力低下などの症状が出ていたという。
長年、激しい打ち合いを持ち味としてきた武尊にとって、身体の状態と向き合うことは大きな決断だった。再戦で勝利を収めた後、競技生活を終える選択をした。
2026年の引退セレモニーと現在の活動武尊は2026年5月28日、後楽園ホールで開催された「キックボクシングフェス.2 GOAT」で引退セレモニーと10カウントゴングに臨んだ。
その後、9月10日に京セラドーム大阪で開催された「超RIZIN.5」でも引退セレモニーが行われた。RIZINの榊原信行CEOから花束が贈られ、武尊は現役生活に区切りをつけた。
引退セレモニーでは、次のような思いを語っている。
「これからの格闘技界を陰ながら全力で支えていきたいと思うので。」
現在の活動は、単なるメディア出演にとどまらない。武尊の公式プロフィールでは、SNSやYouTubeでの発信、イベント・メディア出演、セミナー活動、自身がプロデュースするVASILEUS GYMを中心とした事業などが紹介されている。
特に注目されるのが、武尊が代表を務める「DREAM UP! PROJECT.」だ。
同プロジェクトは、子どもたちが学ぶ場所や、スポーツ・音楽などさまざまな体験に触れられる機会をつくることを目的としている。
2025年の活動をもとにミャンマーのシャン州に建設されたシュエタウンタン僧院学校は、2025年11月13日に完成。2026年9月の公式発表では、約1,200人の子どもたちが通っていると紹介された。武尊自身も2026年8月17日に現地を訪問し、子どもたちと交流している。
さらに2026年9月20日には同プロジェクトの第2回イベントを開催。スポーツや音楽の関係者とともにトークショーやスポーツ体験会などを実施した。
このように、武尊は競技者としての活動を終えた後も、格闘技界や次世代の子どもたちを支える立場へと活動の幅を広げている。
(出典:武尊公式サイト、ONE Championship、eFight)
【2人の戦績を徹底比較】キックボクシング時代と2026年の実績はどう違う?
那須川天心と武尊は、どちらも日本の立ち技格闘技を代表する選手だ。しかし、競技歴や得意とするスタイル、現在の活動は異なる。
キックボクシング時代の通算戦績RISE公式プロフィールに掲載されている那須川天心のキックボクシング戦績は42戦42勝(28KO)。MMA4戦4勝、MIXルール1戦1勝を含めた総合的な戦績は47戦47勝とされている。
一方、武尊の公式プロフィールでは、通算51戦46勝(28KO)5敗0分。K-1ではスーパー・バンタム級、フェザー級、スーパー・フェザー級の3階級制覇を達成している。
両者の特徴を整理すると、次のようになる。
- 那須川天心:スピード、距離感、カウンター、正確な打撃を強みとするサウスポー。
- 武尊:前進力、攻撃力、連続打撃、KOを狙う勝負強さを持ち味とするオーソドックス。
- 那須川天心:キックボクシング42戦42勝。プロボクシング10戦8勝(3KO)2敗。
- 武尊:キックボクシングを中心とする通算51戦46勝(28KO)5敗0分。2026年4月にONE暫定世界王座を獲得して引退。
注意したいのは、天心の42戦42勝はキックボクシングの戦績であり、プロボクシングの10戦8勝2敗とは別の競技記録だという点だ。武尊の51戦46勝5敗も、同じ集計基準の単純な比較対象ではない。
また、両者がTHE MATCH 2022で対戦した際の勝敗はキックボクシングの特別ルールに基づくものであり、ボクシングの戦績に加算されるものではない。
ABEMAでTHE MATCH 2022は配信された?大会当日の視聴方法も、現在検索されることの多い情報だ。
THE MATCH 2022は、ABEMA PPVによって全試合が独占生中継された。ABEMA格闘チャンネルの公式告知では、2022年6月19日の大会を第一試合から完全生中継することが案内されていた。
当時は大会の試合映像だけでなく、選手別の応援チケットや控室カメラ、セコンドカメラ、試合直後の選手のコメントなど、特別コンテンツも用意された。
ただし、当時の公式案内に記載されていた視聴期間は2022年6月19日から6月25日まで。2026年現在も当時のPPV映像を通常の方法で視聴できると保証されているわけではない。過去映像の配信状況は、ABEMAの最新の番組・動画情報で確認する必要がある。
ネット上で間違えやすい3つのポイント1.天心は武尊をKOしたのか?
KOではない。1ラウンドに武尊からダウンを奪ったものの、試合は3ラウンド終了後の判定で決着した。
2.ジャッジは3人だったのか?
通常の3人制ではなく、5人制だった。採点は29-28が1人、30-28が3人、30-27が1人である。
3.武尊は2026年も現役なのか?
現役ではない。2026年4月29日のロッタン戦を最後に引退し、5月と9月に引退セレモニーを行っている。現在は格闘技界の支援やプロジェクト運営などに取り組んでいる。
試合結果を調べる際は、RISEやK-1の公式大会結果、現在の選手戦績を調べる際は帝拳や武尊の公式プロフィールを使い分けると、過去の試合と現在の状況を混同しにくい。
【天心武尊結果に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:那須川天心と武尊の試合結果はどうなりましたか?
A1:2022年6月19日のTHE MATCH 2022で、那須川天心が武尊に判定5-0で勝利しました。会場は東京ドームで、58kg契約の3分3ラウンド・延長1ラウンドの特別キックボクシングルールでした。
Q2:武尊がダウンしたのは何ラウンドですか?
A2:1ラウンドです。天心の左フックを受けて武尊がダウンしました。ただしKOには至らず、武尊は立ち上がって最後まで戦っています。
Q3:THE MATCH 2022の公式採点は何点でしたか?
A3:29-28が1人、30-28が3人、30-27が1人です。ジャッジ5人全員が那須川天心を勝者とし、判定5-0となりました。
Q4:那須川天心の2026年現在のボクシング戦績は?
A4:帝拳プロモーションの公式プロフィールによると、10戦8勝(3KO)2敗です。2026年9月27日の井上拓真戦では12ラウンド判定0-3で敗れました。
Q5:武尊は2026年現在も現役ですか?
A5:現役を引退しています。2026年4月29日のONE SAMURAI 1でロッタンに5ラウンドKO勝利し、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得。その試合を最後に競技生活を終えました。
Q6:那須川天心と武尊の対戦はなぜ実現まで時間がかかったのですか?
A6:両者の所属団体が異なり、団体間の対立や大会開催上の問題など、複数の障壁があったためです。さらに2021年に予定されていた対戦は武尊の右拳の負傷で延期されました。最終的に中立の舞台として東京ドームでの開催が決まりました。
那須川天心と武尊の歴史的一戦は、2022年6月19日のTHE MATCH 2022で那須川天心が判定5-0で勝利したことで決着した。1ラウンドのダウン、5人全員のジャッジによる採点、58kg契約の特別ルールなど、試合結果には明確な記録が残っている。
この試合の価値は、勝者が天心だったという一点だけではない。2015年に始まった対戦への期待が、所属団体の違いや負傷による延期などを乗り越え、東京ドームという大舞台で実現したことにも大きな意味がある。
2026年の2人は、それぞれ異なる道を歩んでいる。那須川天心はプロボクシングで10戦8勝2敗。世界王座を目指す挑戦を続けている。一方の武尊は、ロッタンとの再戦をKO勝利で締めくくり、世界王座を獲得して引退。現在は後進の育成や格闘技界の発展、教育支援などへ活動を広げている。
格闘技の試合結果を正確に理解するためには、次の3点を区別することが大切だ。
- 過去の対戦結果:RISEやK-1の公式大会記録で勝敗・採点・ルールを確認する。
- 現在の競技成績:天心のボクシング戦績と武尊のキックボクシング通算成績を混同しない。
- 引退後の活動:過去の試合映像や古いプロフィールだけで判断せず、本人の公式発表で現在の状況を確認する。
天心と武尊が直接対決したのは一度だけだ。しかし、両者がそれぞれの競技で積み上げた実績と、2026年までに選んできた道は、日本格闘技界にとって大きな財産となっている。THE MATCH 2022は過去の名勝負であると同時に、2人の新たなキャリアの出発点でもあった。