有原航平は1992年8月11日生まれ、広島県出身の右投右打の投手です。広陵高校、早稲田大学を経て、2014年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団しました。
プロ入り後は190cmの長身を生かした投球と、先発として試合を組み立てる能力を武器に成長。2015年から2020年までの日本ハム在籍6年間で通算60勝を記録しました。
特に2019年は24試合に先発して15勝8敗、防御率2.46。164回1/3を投げ、161奪三振を記録するなど、チームの中心投手として存在感を発揮しました。
2020年も8勝9敗、防御率3.46と先発ローテーションを支えています。
この時期の有原は、単に勝ち星を稼ぐだけでなく、長いイニングを投げてブルペンの負担を軽減できる投手でした。2026年の復帰に際しても、球団が期待したのは、この先発としての経験と試合を作る能力だったと考えられます。
【MLB挑戦からソフトバンクへ】有原航平の移籍と成績の変化

2020年オフ、有原はポスティングシステムを利用してメジャーリーグへの挑戦を決断しました。移籍先はテキサス・レンジャーズです。
日本ハムで実績を積んだ右腕にとって、海外挑戦はキャリアの大きな転換点でした。
しかし、MLBでの2年間は厳しい結果となりました。
MLB公式記録によると、2021年は10試合に登板して2勝4敗、防御率6.64。2022年は5試合で1勝3敗、防御率9.45でした。
2年間のMLB通算成績は次のとおりです。
- 登板:15試合
- 勝敗:3勝7敗
- 投球回:60回2/3
- 奪三振:38
- 防御率:7.57
- WHIP:1.73
日本で実績を残した投手であっても、MLBで同じように結果を残せるとは限りません。有原もメジャーの打者への対応に苦しみ、期待された成績には届きませんでした。
ただし、この経験がその後の日本球界での投球を考えるうえで重要なキャリアの一部になっています。
2023年に福岡ソフトバンクホークスで日本球界復帰2022年シーズン終了後、有原は福岡ソフトバンクホークスに加入し、日本球界へ復帰しました。
2023年は17試合に登板して10勝5敗、防御率2.31。MLBから戻った初年度から安定した数字を残しました。
2024年にはさらに成績を伸ばします。
26試合に登板して14勝7敗、防御率2.36、182回2/3を記録。先発投手として長いイニングを消化し、チームのリーグ優勝に貢献しました。
2025年も26試合で14勝9敗、防御率3.03、175投球回。2年連続で最多勝のタイトルを獲得しています。
ソフトバンクでの3年間は、MLB挑戦後に再び日本球界でエース級の評価を取り戻した期間でした。
2025年オフに日本ハム復帰が決まった理由2025年12月2日、有原はソフトバンクの保留選手名簿から外れ、自由契約選手として公示されました。
この動きには、契約上の事情がありました。
報道によると、ソフトバンクとの3年契約には、契約満了時に一定の条件を満たした場合、自由契約となる条項が含まれていました。ソフトバンク側も残留交渉を続ける意向を示しており、自由契約は必ずしも球団との関係悪化や戦力外を意味するものではありませんでした。
MLB再挑戦も選択肢として報じられる中、日本ハムが獲得に動きます。
2025年12月25日には日本ハム入りが報道され、同28日、球団が正式に入団合意を発表しました。
2026年1月13日にはエスコンフィールドHOKKAIDOで復帰会見を実施。背番号は74に決まりました。
有原航平の所属球団と年度別成績・移籍年表| 時期 | 所属球団 | 主な成績・出来事 |
|---|---|---|
| 2014年 | 日本ハム | ドラフト1位で入団 |
| 2015~2020年 | 北海道日本ハム | 6年間で通算60勝。2019年は15勝、防御率2.46 |
| 2021~2022年 | テキサス・レンジャーズ | MLB通算15試合、3勝7敗、防御率7.57 |
| 2023年 | 福岡ソフトバンク | 10勝5敗、防御率2.31で日本球界復帰 |
| 2024年 | 福岡ソフトバンク | 14勝7敗、防御率2.36。最多勝 |
| 2025年 | 福岡ソフトバンク | 14勝9敗、防御率3.03。2年連続最多勝 |
| 2025年12月 | 移籍決定 | 自由契約を経て日本ハムと入団合意 |
| 2026年 | 北海道日本ハム | 6年ぶりに古巣復帰。7勝9敗、防御率4.44 |
この年表から分かるのは、有原が日本ハムでキャリアをスタートさせ、MLB挑戦を経てソフトバンクで実績を積み直し、再び古巣に戻ったという流れです。
NPBの個人年度別成績、MLB公式記録、北海道日本ハムファイターズの契約発表を照らし合わせても、この移籍の流れは確認できます。
【2026年最新成績】日ハム有原は17登板7勝9敗、防御率4.44
2026年シーズン終了時点で、有原航平の日本ハムでの成績は次のとおりです。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 登板数 | 17試合 |
| 先発 | 17試合 |
| 勝利 | 7勝 |
| 敗北 | 9敗 |
| 防御率 | 4.44 |
| 投球回 | 103回1/3 |
| 被安打 | 114 |
| 被本塁打 | 11 |
| 奪三振 | 67 |
| 与四球 | 24 |
| 完投 | 2 |
| 完封 | 2 |
| WHIP | 1.34 |
| 勝率 | .438 |
出典はNPB公式の2026年度個人投手成績およびパ・リーグ公式の選手成績です。
防御率4.44はソフトバンク時代と比べてどうなのか最も目立つ変化は防御率です。
2025年のソフトバンク時代は3.03でしたが、2026年の日本ハムでは4.44。前年から1.41ポイント上昇しています。
WHIPも2025年の1.19から2026年は1.34に上がりました。
WHIPは1イニングあたりに許した被安打と与四球の合計を示す指標です。数字が低いほど走者を出しにくいことを意味します。
2026年の有原は114安打と24四球を許しており、走者を背負う場面が前年より増えました。
ただし、与四球は24個にとどまっています。制球力そのものが大きく崩れたと判断するのは早計です。
注目すべきなのは、打者に安打を許す割合が高くなっている点です。
17試合すべて先発し、2完投・2完封を記録一方、2026年の成績には評価すべき部分もあります。
有原は17試合すべてに先発し、103回1/3を投げました。平均すると1試合あたり約6.1イニングです。
加えて、2完投、2完封を記録しています。
6回以上を投げて自責点3以内に抑えるクオリティースタート(QS)は10試合。QS率は58.8%です。
防御率4.44という数字だけを見ると厳しいシーズンに映りますが、先発投手として試合を長く任せられる能力まで失われたわけではありません。
一方、17試合で103回1/3という投球量は、本人がシーズン前に掲げた目標には届きませんでした。
【2026年の投球内容を検証】復調した時期と苦戦した時期
2026年の有原を評価するうえでは、シーズン全体の数字だけでなく、月ごとの成績にも注目する必要があります。
開幕直後は防御率8点台と苦戦3月は1試合で防御率7.50。4月は4試合に先発して1勝3敗、防御率8.44でした。
特に4月は21回1/3を投げて20自責点。序盤から失点を重ね、復帰初年度の難しさが表れました。
5月は1試合、防御率3.86と改善しましたが、開幕直後の不安を完全に払拭するには至りませんでした。
8月には防御率1.80、2度の完封で存在感シーズン中盤以降は明確な変化がありました。
7月は2試合で防御率1.50。8月は5試合に先発し、3勝1敗、防御率1.80という好成績を残しました。
特に8月は35イニングを投げ、27奪三振、WHIP0.91を記録。2完投・2完封もこの月に達成しています。
走者を出す頻度が抑えられ、長いイニングを安定して投げられていたことが数字に表れています。
この時期の投球は、ソフトバンク時代に見せていた先発投手としての強みを思い起こさせる内容でした。
9月は再び失点が増加ところが、9月は4試合に先発して2勝2敗、防御率5.73。
22イニングで30安打を許し、14自責点を記録しました。
8月の好調をシーズン最後まで維持できなかったことが、最終的な防御率を押し上げる要因になっています。
月別成績を整理すると、2026年は開幕から低調な状態が続いた後、夏場に大きく改善し、終盤に再び苦戦するという波のあるシーズンでした。
【プロの結論】日本ハム復帰後の有原航平をどう評価するべきか
有原の2026年を評価する際、7勝9敗という勝敗だけで実力を判断するのは適切ではありません。
見るべき要点は、次の3つです。
1. 先発投手としての試合完遂能力17試合で103回1/3を投げ、2完投・2完封を記録した点は評価できます。
短いイニングで降板する試合ばかりだったわけではなく、先発投手として一定の役割を果たしました。
2. 被安打とWHIPの改善2025年のWHIP1.19に対し、2026年は1.34です。
防御率の上昇と合わせて考えると、走者を許す場面を減らすことが改善課題になります。
四球が24個に抑えられている点を踏まえれば、制球面だけでなく、被安打を減らす投球の組み立てが今後の評価ポイントです。
3. 期待された投球回数とのギャップ2026年1月の復帰会見で、有原は最低180イニングを目標に掲げました。
しかし、実際の投球回は103回1/3。目標との差は76回2/3です。
球団が期待したのは、単に勝ち星を積み上げるだけでなく、シーズンを通してローテーションを支える役割でした。
この点では、2026年は期待を十分に満たしたシーズンとは評価しにくいでしょう。
一方、8月の好成績や2完封は、状態が整ったときの能力を示す材料です。
2026年の有原は、実績だけで過大評価することも、最終的な防御率だけで過小評価することも避けるべき投手です。
【有原航平の日本ハム復帰】本人が語った決め手と新しい役割
2026年1月13日の復帰会見で、有原は日本ハムから必要とされたことが移籍の決め手だったと説明しました。
球団から「優勝を目指していくために有原の力が必要だ」と伝えられたことが、本人にとって大きかったといいます。
また、古巣への復帰について、北海道で再びプレーできる喜びを語りました。
この発言からは、単に出場機会や契約条件だけでなく、球団からの期待とチームの優勝構想が移籍判断に影響したことが分かります。
会見では、新庄剛志監督のもとで先発ローテーションを回し、チームを引っ張る役割を担いたいという意欲も示しました。
背番号74を背負って臨んだ2026年は、本人の目標と実際の成績に差が残る結果となりました。
ただ、2026年の8月に見せた投球内容は、今後の復調を考えるうえで注目すべき材料です。
復帰後の評価を確かなものにするには、好調時の投球を一時的なものにせず、シーズンを通じて再現できるかが問われます。
【よくある質問】日ハム有原に関するFAQ
Q1:有原航平の2026年の成績は?
A1:2026年シーズン終了時点で17試合に登板し、7勝9敗、防御率4.44です。103回1/3を投げ、67奪三振、WHIP1.34、2完投、2完封を記録しました。
Q2:有原航平はなぜ日本ハムに復帰したのですか?
A2:2025年にソフトバンクとの契約が満了し、自由契約となったことが移籍のきっかけです。MLB再挑戦も選択肢として報じられましたが、日本ハムからの獲得オファーを受け、6年ぶりの古巣復帰を決めました。
Q3:有原航平のソフトバンク時代の成績は?
A3:2023年から2025年まで在籍し、2023年は10勝5敗、防御率2.31、2024年は14勝7敗、防御率2.36、2025年は14勝9敗、防御率3.03でした。2024年と2025年は2年連続で最多勝を獲得しています。
Q4:有原航平のMLB通算成績は?
A4:テキサス・レンジャーズで2021年と2022年にプレーし、通算15試合、3勝7敗、防御率7.57、60回2/3、38奪三振でした。
Q5:有原航平の2026年のWHIPはいくつですか?
A5:1.34です。2025年の1.19と比べて上昇しており、被安打と四球によって走者を出す頻度が増えたことが分かります。
Q6:有原航平の背番号は何番ですか?
A6:2026年の日本ハムでは背番号74です。2026年1月13日の復帰会見で発表されました。
有原航平は、北海道日本ハムファイターズでプロ生活をスタートさせ、テキサス・レンジャーズでのMLB挑戦、福岡ソフトバンクホークスでの復活を経て、2026年に6年ぶりの古巣復帰を果たしました。
ソフトバンク時代の2024年、2025年には2年連続最多勝を獲得しましたが、復帰初年度の2026年は17登板、7勝9敗、防御率4.44という結果でした。
WHIP1.34や投球回103回1/3など、課題が残ったことも事実です。
一方、8月の防御率1.80、2度の完封という成績は、実績ある右腕が持つ能力を改めて示しています。
今後の評価を左右するのは、好調時の投球をどれだけ長く維持できるか、そして先発ローテーションの柱として安定した投球回数を確保できるかという点です。
かつて日本ハムで15勝を挙げた右腕が、再び北海道のファンに優勝という結果を届けられるのか。有原航平の次のシーズンは、その真価を問われる舞台になります。
主な情報源・成績確認先
- 日本野球機構(NPB)公式・有原航平の個人年度別成績
- 北海道日本ハムファイターズ公式・2025年12月28日の契約発表
- MLB.com公式・有原航平のMLB通算成績
- 北海道ニュースUHB・2026年1月13日の復帰会見
- パ・リーグ.com・2026年度個人成績
- 日刊スポーツ・2025年12月の自由契約と移籍報道