2026年11月5日現在、女子カーリングの世界ランキングでは、日本が国別ランキング5位につけている。加えて、2026年3月にカナダ・カルガリーで開催された世界女子カーリング選手権では、日本代表が4位に入った。優勝はスイス、準優勝はカナダ、3位はスウェーデンだった。日本は予選リーグを9勝3敗の3位で通過し、メダル獲得まであと一歩に迫った。
ただし、カーリング女子の順位には、世界選手権などの大会最終順位、国・協会単位の世界ランキング、個別チームを評価する世界チームランキングという複数の指標がある。日本の5位と大会4位は矛盾する数字ではない。それぞれ評価対象と集計期間が異なるためだ。2026年の最新データをもとに、スイス、カナダ、韓国などの順位、日本代表の成績、ランキングポイントの仕組みまで整理する。
【2026年最新】カーリング女子順位と日本代表の現在地

2026年の女子カーリングを理解するうえで、最初に確認したいのが世界ランキングと大会順位の違いだ。
World Curling(世界カーリング連盟)が公表する女子の国別世界ランキングでは、2026年11月5日に確認できる掲載順位は次のとおりとなっている。
女子カーリング国別世界ランキング上位5か国| 順位 | 国・地域 | ランキングポイント |
|---|---|---|
| 1位 | スイス | 84.651 |
| 2位 | カナダ | 77.442 |
| 3位 | スウェーデン | 61.977 |
| 4位 | 韓国 | 45.256 |
| 5位 | 日本 | 31.442 |
出典:World Curling公式世界ランキング。要点は同連盟の掲載値。
この順位を見ると、スイスとカナダが上位を占め、スウェーデンが3位、韓国が4位、日本が5位という構図になっている。
注目したいのは、日本が世界女子カーリング選手権で4位という好成績を残しながら、国別ランキングでは5位に位置していることだ。
これは、世界ランキングが直近の世界選手権1大会だけで決まるものではないためである。複数シーズンにわたる国際大会の実績が反映されるため、1大会の順位と国別ランキングが一致するとは限らない。
また、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでも女子カーリングが行われ、日本は最終8位だった。オリンピックの順位と世界選手権の順位も、それぞれ独立した大会成績として扱う必要がある。
したがって、2026年の日本女子カーリングの実力を評価する際には、世界選手権4位、国別世界ランキング5位、オリンピック8位という3つの数字を分けて見ることが大切だ。
【世界女子カーリング選手権2026】日本は予選3位から総合4位
2026年3月14日から22日まで、カナダのカルガリーにあるマーキン・マクフェイル・センターで世界女子カーリング選手権が開催された。
大会には13か国・地域が参加。日本代表はロコ・ソラーレが出場し、藤澤五月をスキップとして大会に臨んだ。
日本カーリング協会の大会結果によると、最終順位は次のとおり。
- 優勝:スイス
- 準優勝:カナダ
- 3位:スウェーデン
- 4位:日本
日本はメダルには届かなかったものの、世界の強豪を相手に4位という結果を残した。
予選リーグの勝敗表予選リーグは13チームによる総当たり方式で行われ、日本は12試合を戦った。
| 予選順位 | 国・地域 | 勝利 | 敗戦 |
|---|---|---|---|
| 1位 | スイス | 11 | 1 |
| 2位 | カナダ | 10 | 2 |
| 3位 | 日本 | 9 | 3 |
| 4位 | スウェーデン | 8 | 4 |
| 5位 | 韓国 | 8 | 4 |
| 6位 | トルコ | 7 | 5 |
| 7位 | 中国 | 6 | 6 |
| 8位 | イタリア | 5 | 7 |
| 9位 | ノルウェー | 4 | 8 |
| 10位 | スコットランド | 4 | 8 |
| 11位 | デンマーク | 3 | 9 |
| 12位 | アメリカ | 2 | 10 |
| 13位 | オーストラリア | 1 | 11 |
出典:World Curling公式大会結果。
日本は9勝3敗で3位。予選を好成績で終え、決勝トーナメントへの進出を決めた。
日本代表の決勝トーナメント結果2026年大会では、予選上位6チームがプレーオフに進出する方式が採用された。上位2チームは準決勝に直接進み、3位から6位のチームは準決勝進出をかけて戦う。
日本の決勝トーナメントの結果は以下のとおり。
1. プレーオフ
日本 7-5 トルコ
日本はトルコを下し、準決勝に進出した。
2. 準決勝
日本 3-11 カナダ
準決勝ではカナダに敗れ、決勝進出を逃した。
3. 3位決定戦
日本 5-8 スウェーデン
銅メダルをかけた一戦ではスウェーデンに敗れ、最終順位は4位となった。
一方、スイスは準決勝でスウェーデンを8-5で下して決勝へ進出。決勝ではカナダを7-5で破り、優勝を飾った。
日本カーリング協会の公式大会結果と大会主催者の試合記録でも、この最終順位が確認できる。
【国別ランキングとチーム別ランキング】順位が違う理由とは?
カーリング女子の順位を調べる際、特に間違えやすいのが国別ランキングと世界チームランキングの違いだ。
どちらも世界的な実力を示す指標だが、評価する対象が異なる。
国別世界ランキングとは国別世界ランキングは、各国のカーリング協会を単位として評価するランキングである。
World Curlingが管理し、女子、男子、ミックスダブルスなど競技種目ごとに順位を決定する。
評価には、世界選手権や各種予選大会などの成績が反映される。加えて、オリンピック・パラリンピック開催シーズンには、出場に関する追加ポイントも加算される。
特徴は、過去4シーズンの成績を考慮する点にある。
過去の要点は次の割合で評価される。
| 成績の対象期間 | ポイントの評価割合 |
|---|---|
| 当該シーズン | 100% |
| 1シーズン前 | 75% |
| 2シーズン前 | 60% |
| 3シーズン前 | 40% |
そのうえで、各協会のポイントを4シーズンの獲得可能ポイントに対する割合に換算し、世界ランキングを決める。
つまり、2026年の日本が5位という結果は、2026年の世界選手権4位だけでなく、過去の大会実績も反映した評価である。
女子世界チームランキングとは一方、世界チームランキングは、国ではなく個々のチームを評価するランキングだ。
World Curling Team Ranking System(WCTRS)という仕組みで管理され、World Curlingの委託を受けてCurlingZoneがランキングを運営している。
対象となる大会には、次のようなものが含まれる。
- 世界選手権
- 各国の国内選手権
- グランドスラム・オブ・カーリング
- ワールドカーリングツアー
- その他の登録された国際大会・国内大会
要点は、参加チームの規模や競技レベル、大会の重要度などを考慮して決定される。
また、シーズン中は対象となる大会の成績を積み上げ、過去シーズンのポイントを段階的に減らしながら順位を更新する。
2026~2027年シーズンからは、従来の総合ランキングに加え、Champion、Elite、Challengerという3つの競技シリーズ別ランキングも導入された。
2026~2027年シーズンの女子チームランキング新シーズンの掲載ランキングでは、次のようなチームが上位に位置している。
| 順位 | チーム | 国・地域 |
|---|---|---|
| 1位 | レイチェル・ホーマン | カナダ |
| 2位 | キム・ウンジ | 韓国 |
| 3位 | シュワラー | スイス |
| 4位 | アンナ・ハッセルボリ | スウェーデン |
| 5位 | ケリー・エイナーソン | カナダ |
| 6位 | アリーナ・ペーツ | スイス |
| 7位 | 仁平美来 | 日本 |
| 8位 | 藤澤五月 | 日本 |
| 9位 | イザベラ・ウラノー | スウェーデン |
| 10位 | 小林未奈 | 日本 |
※2026~2027年シーズンの掲載データをもとにした順位。シーズン途中のため変動する。
ここで注目したいのは、日本の複数チームが上位10チームに入っていることだ。
国別ランキングでは日本は5位だが、チーム別ランキングでは仁平美来、藤澤五月、小林未奈らのチームが上位に顔を出している。
このように、国全体の評価と個々のチームの評価は必ずしも一致しない。
【主要国を比較】スイス・カナダ・スウェーデン・韓国の強さ
2026年の女子カーリングを分析するうえで、日本と上位国の違いも見逃せない。
特にスイス、カナダ、スウェーデンは世界選手権でメダルを獲得しており、国別世界ランキングでも上位3か国を占めている。
スイス女子代表:世界選手権優勝と国別1位2026年の世界女子カーリング選手権で優勝したのがスイスだ。
国別世界ランキングでも84.651ポイントで1位。大会実績と国別ランキングの両面でトップに立っている。
2026年大会では予選リーグを11勝1敗で終え、首位通過。準決勝ではスウェーデンに8-5で勝利し、決勝でもカナダを7-5で破った。
予選から決勝まで安定した結果を残した点が、スイスの大きな強みだった。
カナダ女子代表:世界屈指の競技層カナダは2026年大会で準優勝。国別ランキングでも77.442ポイントで2位となった。
予選リーグは10勝2敗。準決勝では日本を11-3で破り、決勝へ進出している。
カーリングの競技人口や大会環境が充実しているカナダでは、国内大会やワールドツアーなどを通じて多くの強豪チームが競い合っている。
チーム別ランキングでも複数のカナダ勢が上位に入っており、国全体の競争力の高さがうかがえる。
スウェーデン女子代表:安定した国際競争力スウェーデンは2026年世界選手権の3位。
国別世界ランキングでは61.977ポイントで3位につけている。
予選リーグでは8勝4敗で4位だったが、プレーオフを勝ち上がり、銅メダルを獲得した。
予選の順位だけでは大会の最終的な強さを判断できないことを示したチームでもある。
韓国女子代表:国別4位のアジアの強豪韓国は国別世界ランキング45.256ポイントで4位。
2026年の世界選手権では予選リーグを8勝4敗で終え、5位につけた。
日本との比較では、国別ランキングでは韓国が上だが、2026年世界選手権の予選順位では日本が上回った。
さらにチーム別ランキングでは、キム・ウンジのチームが上位に位置している。
韓国は日本にとって重要な比較対象であり、アジアの女子カーリングをけん引する強豪国の一つだ。
【カーリング女子の歴代順位】日本代表の成績と転換点
日本女子カーリングは、世界選手権で安定して上位に入る時期と、苦戦する時期を経験してきた。
過去の主要な成績を振り返ると、2016年の銀メダルが大きな転換点となっている。
日本代表の世界選手権における主な成績| 年 | 日本代表の成績 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2016年 | 準優勝 | ロコ・ソラーレが銀メダル |
| 2019年 | 4位 | 中部電力が上位進出 |
| 2024年 | 11位 | SC軽井沢クラブが出場 |
| 2025年 | 9位 | フォルティウスが出場 |
| 2026年 | 4位 | ロコ・ソラーレが上位進出 |
2016年にはロコ・ソラーレが準優勝し、日本女子カーリングの国際的な存在感を高めた。
2019年には中部電力が4位に入ったものの、2024年は11位、2025年は9位と、上位進出が難しいシーズンも続いた。
そして2026年、再びロコ・ソラーレが4位に入った。
この結果は、特定のチームだけでなく、日本女子カーリング全体の競争力を考えるうえでも重要な実績となっている。
ただし、歴代順位を比較する際には、出場チームや大会参加国数、予選方式なども考慮する必要がある。
同じ4位でも、参加国数やプレーオフの形式が異なれば、その成績が持つ意味も変わってくる。
【プロの結論】カーリング女子順位を見るときの3つの判断基準
2026年のカーリング女子順位から読み取れるのは、日本が世界の上位グループに近い位置を維持しているということだ。
ただし、ランキングの数字だけを見て実力を判断するのは適切ではない。
競技を継続的に追いかけるなら、次の3つの基準を意識したい。
1. 直近の大会成績と長期ランキングを分ける世界選手権4位は、その大会に出場した日本代表の直接的な成績だ。
一方、国別ランキング5位は、複数シーズンの国際大会を通じた評価である。
この2つを混同すると、日本の実力を正確に理解できなくなる。
2. チームランキングでは選手構成も確認するカーリングは、同じ国でもチームによって実力が異なる競技だ。
選手の組み合わせやスキップの戦術、ショットの精度、チーム内の連携などが試合結果に影響する。
そのため、国別ランキングだけでなく、どのチームが上位にいるのかも確認したい。
3. 予選順位と最終順位を区別する2026年の日本は予選3位だったが、最終順位は4位だった。
一方、スウェーデンは予選4位から3位決定戦を制し、最終3位に入った。
カーリングは予選リーグを通過した後のプレーオフが非常に重要な競技だ。
予選順位だけでメダル獲得の可能性や最終成績を判断しないことが、結果を正しく理解するポイントになる。
日本女子カーリングの現在地は、世界ランキング5位という国際的な評価と、世界選手権4位という直近の実績の両方に表れている。 今後は、個々のチームの成績が国別ランキングにどのように反映されていくかにも注目したい。
【カーリング女子順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、日本女子カーリングの世界ランキングは何位?
A1:World Curlingの女子国別世界ランキングでは、日本は5位。掲載要点は31.442ポイントで、スイス、カナダ、スウェーデン、韓国に続いている。
Q2:2026年の世界女子カーリング選手権で日本は何位だった?
A2:日本代表は4位。予選リーグを9勝3敗の3位で通過した後、プレーオフでトルコに勝利。準決勝でカナダ、3位決定戦でスウェーデンに敗れ、最終順位は4位となった。
Q3:女子カーリングの国別ランキングとチーム別ランキングは何が違う?
A3:国別ランキングは各国のカーリング協会を対象に、複数シーズンの国際大会成績などを評価する。一方、チーム別ランキングは個々のチームを対象に、世界選手権や国内大会、ツアーなどの成績からポイントを算出する。日本が国別5位でも、日本の特定チームがチームランキングでさらに上位になることはある。
2026年11月5日時点の女子カーリングの順位を整理すると、日本は国別世界ランキング5位、世界女子カーリング選手権では4位という結果を残している。
2026年世界選手権の上位4か国は、スイス、カナダ、スウェーデン、日本。韓国も国別ランキング4位につけており、アジア勢の競争力も引き続き注目される。
特に重要なのは、世界ランキングと大会最終順位を区別することだ。
- 国別世界ランキング:日本5位
- 世界女子カーリング選手権2026:日本4位
- 同大会優勝:スイス
- 同大会準優勝:カナダ
- 同大会3位:スウェーデン
- 韓国の国別世界ランキング:4位
2016年の銀メダルから2026年の4位まで、日本女子カーリングは世界の舞台で実績を積み重ねてきた。
今後は世界選手権のメダル獲得だけでなく、世界チームランキングで日本勢がどこまで順位を伸ばすかも注目点となる。大会ごとの順位、国別ポイント、個々のチームの成績を組み合わせて見ることで、日本女子カーリングの本当の現在地が見えてくる。
主な情報源- 日本カーリング協会「世界女子カーリング選手権大会2026」
- World Curling「World Rankings」
- World Curling「Association Rankings Description」
- World Curling「World Curling Team Rankings」
- CurlingZone「World Team Rankings: Women」
- The Grand Slam of Curling「2026 World Women's Curling Championship: Standings, schedule and results」
- 日刊スポーツ「世界選手権・近年成績一覧」