2026年の筑駒偏差値は、サピックス(SAPIX)で70(合格可能性80%)、四谷大塚で74、日能研で71が目安です。加えて、サピックスの50%判定は67、四谷大塚の50%判定は71とされており、模試によって合格ラインの数値に違いがあります。
筑波大学附属駒場中学校(通称・筑駒)は、東京都世田谷区にある国立男子中学校で、中学受験における最難関校の一つです。2026年度入試では、募集120人に対して625人が出願し、539人が受験、132人が合格しました。受験者数を合格者数で割った実質倍率は約4.08倍です。合格最低点は報告書を含む500点満点中331点でした。
ただし、偏差値だけで筑駒の合格可能性を判断するのは危険です。模試の母集団、80%・50%判定の意味、4教科均等配点、報告書の扱い、そして短時間で論理的に考える独特の入試問題まで理解する必要があります。
【2026年最新】筑駒の偏差値は70~74!塾別の合格ラインを解説

筑駒の偏差値は、どの模試を基準にするかによって変わります。2026年度入試に向けた塾別データを整理すると、サピックス70、四谷大塚74、日能研71という水準が目安になります。
この数値の違いは、学校の難易度が塾ごとに変わるという意味ではありません。模試を受験する生徒の学力層や、合格可能性の算出方法が異なるためです。
サピックスの筑駒偏差値は70(80%判定)・67(50%判定)2026年度のサピックスの偏差値目安は、筑駒の80%判定が70、50%判定が67です。
サピックスは難関中学校を志望する学力上位層が多く受験するため、偏差値の数字が比較的低く出る傾向があります。一般的な模試の偏差値70と、サピックスの偏差値70を同じ感覚で比較することはできません。
80%判定の70は、同じ模試の成績データをもとに、合格可能性80%程度の目安となるラインです。一方、50%判定の67は、合格と不合格が分かれる境界に近い水準です。
したがって、サピックス偏差値67に届いたからといって合格が難しいと決まるわけではありません。過去問との相性、科目ごとの得点力、直近の成績推移も合わせて判断する必要があります。
四谷大塚の筑駒偏差値は74、50%ラインは71四谷大塚の入試情報センターでは、筑波大学附属駒場中学校のAライン80偏差値を74、Cライン50偏差値を71と掲載しています。
Aライン80は合格可能性80%の目安で、併願校を検討するときに利用される数値です。Cライン50は合格可能性50%の目安で、第一志望校として挑戦する際の判断材料になります。
なお、同校の学校別ページは2027年受験対応の最新情報として掲載されています。2026年度入試の結果データと、2027年度入試に向けた予想偏差値は、年度を区別して確認することが大切です。
日能研の筑駒偏差値は71が目安日能研の2026年入試結果をもとにした筑駒のR4偏差値は71が目安です。
日能研のR4は、合格可能性80%を示す指標です。日能研が公表するR4一覧は、自塾の模試受験生の入試結果をもとに算出されます。
そのため、サピックスの80%偏差値70と日能研のR4偏差値71は、数字が近くても完全に同じ条件で算出されたものではありません。
【2026年度入試結果】筑駒の倍率4.08倍と合格最低点331点の実態
偏差値と並んで確認したいのが、実際の入試結果です。2026年度の筑駒中学入試では、出願者625人に対して受験者539人、合格者132人という結果になりました。
筑波大学附属駒場中・高等学校が公表した2026年度の入学者選考の概況によると、募集人員は120人。第1次選考では抽選が実施されず、出願者625人全員が第1次選考を通過しています。
2026年度の出願者・受験者・合格者数2026年度の数字を整理すると、次のようになります。
- 募集人員:120人
- 出願者数:625人
- 第1次選考合格者数:625人
- 第2次選考受験者数:539人
- 第2次選考合格者数:132人
- 合格最高点:398点/500点
- 合格最低点:331点/500点
実質倍率は、受験者数539人を合格者数132人で割ることで算出できます。
539人÷132人=約4.08倍
つまり、実際に試験を受けた受験生のおよそ4人に1人が合格した計算です。
倍率4.08倍と4.7倍の違いに注意筑駒の倍率を調べると、情報サイトによって4.08倍と4.7倍という異なる数字が表示されることがあります。
この違いは、倍率を計算するときの分母にあります。
受験者数539人を使う場合は約4.08倍ですが、出願者数625人を使う場合は約4.73倍です。四谷大塚の入試情報ページには4.7倍という表示もあります。
どちらも元になる人数は同じですが、受験者ベースと出願者ベースでは意味が異なります。実際に学力試験を受けた人の競争率を把握するなら、539人÷132人の約4.08倍を見るのが適切です。
筑駒の合格最低点は331点!過去の推移も確認2026年度の合格最低点は331点でした。報告書100点分を含む500点満点での数字です。
過去の合格最低点を見ると、年度によって変動しています。
- 2026年度:331点
- 2025年度:326点
- 2024年度:353点
- 2023年度:329点
- 2022年度:358点
- 2021年度:334点
- 2020年度:340点
2026年度は前年より5点上昇しましたが、2024年度の353点と比較すると22点低い結果です。
ここで注意したいのは、合格最低点が低い年度ほど入試が簡単だったとは限らないことです。問題の難易度、受験生全体の得点状況、報告書の得点などが総合的に影響します。
筑駒の合格最低点を過去問演習の目標にする場合、単年度の数字だけでなく、複数年の問題を解いたときの得点安定性を確認する必要があります。
【塾別比較】サピックス・四谷大塚・日能研の偏差値はなぜ違う?
筑駒偏差値を調べる読者が最も混乱しやすいのが、塾による数値の違いです。同じ筑駒を対象にしているのに、サピックスは70、四谷大塚は74、日能研は71となっています。
この差を理解するには、偏差値の計算に使われる受験者集団と判定基準を確認する必要があります。
2026年の筑駒偏差値・塾別比較| 塾・模試 | 80%判定 | 50%判定 | 判定基準・特徴 |
|---|---|---|---|
| サピックス | 70 | 67 | 合格力判定サピックスオープンを基準とする目安 |
| 四谷大塚 | 74 | 71 | Aライン80・Cライン50。最新の学校別掲載値 |
| 日能研 | 71 | ― | 2026年入試結果R4。80%判定 |
※サピックスの数値は2026年の塾別データ集計、日能研は2026年入試結果R4の集計を参考にしています。四谷大塚は最新の学校別掲載値を示しています。判定時期や年度が完全に一致するとは限らないため、各塾の最新資料も併せて確認してください。
偏差値の違いは受験者の学力層によって生まれる偏差値は、特定の模試を受けた集団の中で、受験生がどの位置にいるかを示す数値です。
例えば、難関校を目指す生徒が多く集まる模試では、受験者全体の学力水準が高くなります。その集団の中で上位に位置するためには、一般的な模試とは異なる得点力が必要です。
このため、偏差値の数字だけを横並びにして「四谷大塚74だからサピックス70より難しい」と判断することはできません。
重要なのは、同じ模試の中で筑駒の合格ラインに対して自分がどの位置にいるかを確認することです。
筑駒・開成・麻布の偏差値を比較筑駒と開成、麻布を比較する場合も、同じ模試の基準で見る必要があります。
四谷大塚のAライン80偏差値では、筑駒74、開成72、麻布65という水準が掲載されています。
同じ80%判定の基準で比較すると、筑駒は開成を2ポイント上回り、麻布との差は9ポイントです。
一方、サピックスの数値では筑駒70、開成68、麻布60という2026年の集計例があります。こちらも同じ模試の基準で比較することで、学校間の位置関係を把握しやすくなります。
ただし、開成は2月1日、筑駒は2月3日と試験日が異なります。入試日程や併願状況も違うため、偏差値の差だけで実際の受験難易度を完全に説明することはできません。
筑駒偏差値の歴代推移は安定している2020年から2026年までの塾別集計を見ると、筑駒の偏差値は大きく変動していません。
- サピックス80%:2020年70、2021年70、2022年70、2023年72、2024年72、2025年71、2026年70。
- 四谷大塚80%:2020年73、2021年73、2022年73、2023年74、2024年73、2025年74、2026年74。
- 日能研R4:2020年71、2021年72、2022年72、2023年72、2024年72、2025年72、2026年71。
2023~2025年にかけてサピックスの偏差値はやや高い水準でしたが、2026年は70に落ち着きました。四谷大塚と日能研も大きな変化はありません。
この推移から読み取れるのは、筑駒が一時的な人気上昇によって難化した学校というより、長期間にわたり最難関校としての位置を維持しているということです。
【入試科目・配点】筑駒は4教科均等!報告書100点も合否を左右する
筑駒の中学入試では、国語・算数・理科・社会の4教科が実施されます。各教科100点満点、試験時間はそれぞれ40分です。
加えて、報告書100点分が加算され、合計500点満点で合否が決まります。
筑駒中学入試の科目別配点- 国語:100点・40分
- 算数:100点・40分
- 理科:100点・40分
- 社会:100点・40分
- 報告書:100点
- 合計:500点
2026年度の学校公式発表によると、面接や実技試験はありません。試験は2月3日に1回実施されました。
算数だけが得意でも合格できるとは限らない筑駒の特徴は、算数だけに大きく配点が偏っていないことです。
4教科すべてが100点であるため、算数で高得点を取れても、国語や理科、社会で大きく失点すれば総合点で不利になります。
特定の科目に強みがある受験生ほど、残りの科目をどこまで安定させられるかが重要です。
合格最低点331点は筆記試験だけの基準ではない2026年度の331点という合格最低点には、報告書100点分が含まれています。
したがって、331点をそのまま4教科の筆記試験の目標点として考えるのは適切ではありません。
報告書の評価点が受験生ごとに異なる以上、筆記試験だけで必要になる得点も変わります。報告書の評価項目や内訳を一律に推定することもできません。
過去問の採点では、500点満点の合格最低点と400点満点の筆記得点を混同せず、学校の選考方式に沿って考えることが大切です。
【筑駒算数の過去問分析】2026年の出題傾向と合格に必要な思考力
筑駒の算数は、最難関中学の中でも独特の出題形式を持っています。単純な計算力だけでなく、問題文の条件を正確に理解し、規則性や図形の特徴を見つけ出す力が大切です。
2026年度の入試問題について、Z会受験情報ナビが2026年10月に公表した分析では、高度な論理的思考力と緻密な考察力を問う問題構成だったと評価されています。
2026年度の算数は全4大問2026年度の算数では、例年よく見られる数の性質や数列を中心とした構成とは異なり、場合の数や配置、図形などを組み合わせた出題が目立ちました。
- 大問1:5×5のマス目におけるカメラの配置を考える問題。最少数や最多数を求めるための論理的な検証が必要。
- 大問2:54枚の正三角形タイルで構成された正六角形の色配置に関する場合の数。対称性や重複の確認がポイント。
- 大問3:円周上を動く2つの点に関する速さと周期性の問題。
- 大問4:二等辺三角形の辺の長さや比を利用する平面図形の問題。補助線の引き方が重要。
特に大問1と大問2は、問題の条件を整理し、考えられる配置を漏れなく検討する力が必要でした。
筑駒算数で頻出する場合の数・規則性・図形過去問の傾向を見ると、筑駒の算数では場合の数、規則性、数の性質、平面図形、点の移動などが重要な分野です。
場合の数では、条件を分類し、重複を避けながらすべての可能性を調べる力が必要になります。
規則性では、単に数列の公式を当てはめるのではなく、操作を繰り返したときに何が変化し、何が変わらないのかを見抜くことが大切です。
平面図形では、相似や対称性を利用し、補助線を自分で引いて解法を組み立てる能力が重要です。
過去問対策で重視したい3つのポイント1. 問題文の条件を図や表に整理する
筑駒の算数では、問題文の条件を正確に把握することが出発点です。複雑な配置や点の移動は、図や表に書き出して整理すると、見落としを防ぎやすくなります。
2. 解法を暗記するのではなく、考え方を再現する
過去問と似た問題が出ても、設定が少し変われば同じ解法が使えるとは限りません。なぜその補助線を引くのか、なぜその分類が必要なのかまで説明できるようにすることが大切です。
3. 40分という時間制限を意識する
筑駒の算数は40分で大問4題に取り組みます。難しい問題に時間を使いすぎず、確実に得点できる問題を先に処理する判断力も欠かせません。
Z会の2026年度入試分析でも、問題の正答率が比較的高くなる可能性がある問題では、単純な計算ミスやうっかりミスが合否に影響すると指摘されています。
【プロの結論】筑駒に合格するための偏差値の使い方と判断基準
筑駒を目指す受験生にとって、偏差値70という数字は一つの目標になります。しかし、本当に確認すべきなのは、偏差値の高さだけではありません。
模試の結果をどのように分析し、実際の入試で得点できる力につなげられるかが重要です。
80%判定と50%判定をどう使い分ける?80%判定は、合格可能性が比較的高い水準に達しているかを確認するための目安です。
一方、50%判定は、合格の可能性が十分に残されているものの、まだ成績の安定が必要な段階を示します。
例えば、サピックスで偏差値67の場合、2026年の50%判定ラインに達した目安として考えられます。そこから70を目指すには、苦手科目の底上げや、失点パターンの修正が必要です。
ただし、模試の判定は個々の受験生の将来の合否を保証するものではありません。1回の判定結果よりも、複数回の模試で成績が安定しているかを重視してください。
筑駒受験に向いている受験生の特徴筑駒の入試形式を踏まえると、次のような受験生は学校との相性を発揮しやすいと考えられます。
- 算数で初見の問題に対して、自分なりの解法を考えられる。
- 国語の長文読解や記述問題に粘り強く取り組める。
- 理科・社会でも知識を使って考えることが得意。
- 限られた時間の中で、解く問題と後回しにする問題を判断できる。
- 複数の科目で安定して得点できる。
逆に、算数だけに極端に得点力が偏っている受験生や、問題文を読むことに時間がかかりすぎる受験生は、4教科均等配点と40分の試験時間を意識した対策が必要です。
偏差値だけでは見えない3つの確認事項第一に、模試の母集団を確認すること。
サピックス、四谷大塚、日能研では受験者層が異なります。家庭内で複数の模試を比較する場合は、数字の大小よりも、それぞれの模試での判定の推移を重視してください。
第二に、4教科の得点バランスを確認すること。
算数の成績が良くても、国語・理科・社会で安定した点数を取れなければ総合点は伸びません。各科目の得点率と、過去問での失点原因を確認することが大切です。
第三に、報告書を含めた入試制度を理解すること。
筑駒は筆記試験400点と報告書100点を合わせた500点満点で選考します。模試の偏差値だけを見て、入試全体の得点構造を見落とさないようにしましょう。
筑駒偏差値に関するよくある質問(FAQ)
Q1:筑駒の偏差値は2026年、サピックスでいくつですか?
A1:2026年度の目安は、サピックスの80%判定で70、50%判定で67です。模試の実施時期や判定資料によって数値が変わる場合があるため、最新の合格力判定資料も確認してください。
Q2:筑駒の偏差値は四谷大塚と日能研ではいくつですか?
A2:四谷大塚はAライン80偏差値74、Cライン50偏差値71が掲載されています。日能研は2026年入試結果R4で71が目安です。日能研のR4は合格可能性80%を示します。
Q3:筑駒の2026年度入試の倍率と合格最低点はいくつですか?
A3:出願者625人、受験者539人、合格者132人で、受験者ベースの実質倍率は約4.08倍です。合格最低点は報告書100点分を含む500点満点中331点でした。
2026年の筑駒偏差値は、サピックス70(80%判定)、四谷大塚74、日能研71が目安です。サピックスの50%判定は67、四谷大塚の50%判定は71とされており、塾によって判定方式や受験者層が異なります。
2026年度入試では625人が出願し、539人が受験、132人が合格しました。受験者ベースの実質倍率は4.08倍、合格最低点は331点/500点です。
また、筑駒の入試では国語・算数・理科・社会が各100点、報告書が100点という均等配点が採用されています。算数の高度な論理的思考力だけでなく、4教科全体の安定した得点力が大切です。
筑駒を目指すなら、偏差値の数字だけを追いかけるのではなく、同じ模試での成績推移、過去問の得点、苦手科目、報告書を含めた総合的な入試対策を進めることが大切です。
最難関校だからこそ、模試の判定を冷静に分析し、実際の入試問題で得点できる力を着実に積み重ねていくことが合格への道につながります。
主な確認資料: 筑波大学附属駒場中・高等学校公式「中学校 入学者選考の概況」、四谷大塚「入試情報センター」、日能研「結果R4一覧」、Z会受験情報ナビ「2026年度入試分析」、コベツバ「筑駒中入試の解体新書」。