2026年3月10日、東京大学の2026年度一般選抜(前期日程)の合格発表が行われ、合格者は2,990人となった。文科一類から理科三類まで6つの科類で合格者が発表され、受験生や教育関係者の間では、理科二類の合格最低点が理科一類を12年ぶりに上回ったことも大きな話題となった。
今回の入試では、志願者数が8,329人、合格者数が2,990人で、全体の志願倍率は2.8倍。加えて、科類別の最低点・最高点・平均点を見ると、前年からの得点変動や文理間の違いも浮かび上がる。2027年度の合格発表日もすでに東京大学から公表されており、次年度の受験生にとっても見逃せない情報がそろっている。
【2026年速報】東大合格発表は3月10日正午!一般選抜で2990人が合格

2026年度の東京大学一般選抜の合格発表は、2026年3月10日(火)正午ごろに実施された。
発表は東京大学の公式ウェブサイトで行われ、合格者の第2次学力試験の受験番号が掲載された。2026年度も本郷キャンパスでの合格者番号の掲示は行われず、インターネットを通じて確認する方式となっている。
東京大学新聞社の報道によると、一般選抜の合格者は2,990人。外国学校卒業学生特別選考では別に41人が合格している。
ここで注意したいのは、2,990人という数字が一般選抜の合格者数であり、学校推薦型選抜などを含む全選抜方式の合格者総数ではないという点だ。
受験番号を確認する方法東大合格発表を確認する際は、東京大学の公式サイトを利用するのが基本となる。
確認の流れは次のとおり。
1. 東京大学の公式ウェブサイトを開く。
2. 「入学案内」から「学部入学」を選択する。
3. 「一般選抜」の合格者発表に関する情報を確認する。
4. 掲載された合格者一覧を開く。
5. 自分の第2次学力試験の受験番号と照合する。
特に重要なのは、最終合格発表では第2次学力試験の受験番号を確認するという点だ。
第1段階選抜の発表で使われる大学入学共通テストの試験場コードや受験番号と混同しないようにしたい。
また、東京大学は電話などによる合否の問い合わせには応じていない。合否を確認する際は、公式サイトに掲載される情報を利用する必要がある。
2026年度の発表についても、正午ごろからウェブサイトで番号が公開された。東京大学新聞社の報道でも、本郷キャンパスでの掲示を行わないことが伝えられている。
【科類別一覧】東大合格者2990人の内訳と最低点・最高点・平均点
2026年度の一般選抜では、文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類の6科類で合格者が発表された。
合格者数が最も多かったのは理科一類の1,121人。文科系では文科三類が470人で最多となった。
東京大学が2026年3月10日に公表した「第1段階選抜合格者成績及び第2次学力試験合格者成績」には、各科類の最高点・最低点・平均点が掲載されている。
2026年度の科類別合格者数と最終成績以下は第2次学力試験の合格者成績を整理したものだ。
得点は550点満点。共通テストの得点を110点に換算し、個別学力検査の440点と合算した総合点。
数字から読み取れる特徴は、大きく3つある。
1つ目は、理科一類の合格者数が圧倒的に多いこと。
理科一類は1,121人で、全体の約37.5%を占める。工学系や理学系など幅広い分野につながる科類であり、募集人員も1,108人と6科類で最も多い。
2つ目は、理科三類の合格最低点が最も高いこと。
理科三類の最低点は346.09点。最高点は453.60点で、いずれも6科類の中で最も高い水準となった。
3つ目は、文科二類の最低点が文科一類を上回ったこと。
文科二類は330.47点、文科一類は325.01点だった。文系でも従来のイメージだけでは説明できない得点差が生じている。
合格最低点だけで難易度を判断できない理由東大入試では、共通テストの得点が110点に圧縮され、個別学力検査の440点と合わせて550点満点で合否が判定される。
そのため、最低点は共通テストだけの成績でも、二次試験だけの成績でもない。
また、科類ごとに志願者の得点分布や募集人員が異なる。最低点の高低だけで、科類全体の難易度や受験生に求められる能力を単純比較することはできない。
公式発表の成績表は、科類別の競争状況を読み解くうえで重要な資料となる。
【12年ぶりの逆転】理科二類が理科一類の合格最低点を上回った背景
2026年度の東大入試で特に注目されたのが、理科二類と理科一類の合格最低点の逆転だ。
理科二類は305.00点、理科一類は303.39点。その差はわずか1.61点だった。
東京大学新聞社によると、理科二類の最低点が理科一類を上回ったのは12年ぶり。2014年以来の出来事となった。
理科一類と理科二類の比較両科類の2026年度の入試データを見ると、次のような違いがある。
- 理科一類:募集人員1,108人、志願者2,736人、志願倍率2.5倍
- 理科二類:募集人員532人、志願者1,710人、志願倍率3.2倍
理科二類は募集人員が理科一類のおよそ半分である一方、志願倍率は高い。
ただし、志願倍率が高いことだけで最低点の逆転を説明することはできない。
合格最低点は、その年度に受験した人たちの得点分布と募集人員などによって決まる。志願者の人数が多い科類ほど、必ず最低点が高くなるわけではない。
東京大学側の説明から読み取れること2026年3月10日の記者会見では、最低点の変動についても説明が行われた。
東京大学新聞社の報道によると、勝野正章入試実施委員会委員長は、採点基準について次のように説明している。
「採点基準に科類ごとの違いはない」
つまり、理科一類と理科二類で採点基準を変えた結果、逆転が起きたわけではない。
今回の逆転は、同じ採点基準のもとで生じた受験者の得点分布と合格者選抜の結果として捉えるべきだ。
加えて、2025年度と比較すると、両科類の最低点はともに下がっている。
- 理科一類:321.00点から303.39点へ、17.61点低下
- 理科二類:313.15点から305.00点へ、8.15点低下
理科一類の低下幅が理科二類より大きかったことも、順位が入れ替わった結果を理解する手がかりになる。
ただし、これだけで2026年度の問題が簡単だった、あるいは特定科類の受験生の学力が低下したと結論づけることはできない。
今回の逆転から得られる重要な教訓は、前年までの最低点の序列を、そのまま翌年度の合格ラインとして扱うべきではないということだ。
【東大入試2026】志願者数・倍率と学校推薦型選抜の合格者数
2026年度の一般選抜では、志願者数と合格者数の関係にも注目したい。
代々木ゼミナールがまとめた入試結果によると、一般選抜の志願者は8,329人、合格者は2,990人。志願倍率は2.8倍だった。
科類別の志願状況各科類の志願者数と志願倍率は以下のとおり。
- 文科一類:1,229人、3.1倍
- 文科二類:996人、2.8倍
- 文科三類:1,281人、2.7倍
- 理科一類:2,736人、2.5倍
- 理科二類:1,710人、3.2倍
- 理科三類:377人、3.9倍
最も志願倍率が高かったのは理科三類の3.9倍。次いで理科二類の3.2倍、文科一類の3.1倍となった。
理科三類は募集人員が97人と少なく、志願者数が377人だったため、志願倍率が高くなっている。
一方、理科一類は志願者数が2,736人と最も多かったものの、募集人員も1,108人と多く、志願倍率は2.5倍だった。
学校推薦型選抜の合格者は93人東京大学では一般選抜とは別に、学校推薦型選抜も実施している。
2026年度の学校推薦型選抜では、募集人員約100人に対して265人が志願し、93人が合格した。
男女別では男子51人、女子42人となっている。
科類別の合格者数は次のとおり。
- 文科一類:12人
- 文科二類:10人
- 文科三類:15人
- 理科一類:36人
- 理科二類:19人
- 理科三類:1人
学校推薦型選抜は、一般選抜とは異なる選抜方式であり、一般選抜の2,990人に93人を単純に加えて、一般選抜の合格者数として扱うことはできない。
東京大学の公式サイトでは、学校推薦型選抜の志願者数・合格者数や過去の試験課題も公開されている。
【高校別ランキング】2026年の東大合格者数上位校と過去の推移
東大合格発表の時期に注目される情報の一つが、高校別の合格者数ランキングだ。
2026年度は開成高校がトップとなり、灘高校、聖光学院高校、筑波大学附属駒場高校、渋谷教育学園幕張高校が続いた。
大学通信オンラインが大学通信・サンデー毎日・AERAの共同調査として公表した、2026年3月13日午前9時時点の速報では、上位校は次のようになっている。
| 順位 | 高校名 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 1位 | 開成高校 | 197人 |
| 2位 | 灘高校 | 95人 |
| 3位 | 聖光学院高校 | 93人 |
| 4位 | 筑波大学附属駒場高校 | 89人 |
| 5位 | 渋谷教育学園幕張高校 | 82人 |
開成高校は45年連続で合格者数トップを記録したと報じられている。
また、灘高校は95人、聖光学院高校は93人と、首都圏以外の有力進学校も上位に入った。
ただし、高校別ランキングは東京大学が公式に発表するランキングではない。各報道機関や教育情報サイトが学校への取材などを通じて集計したデータであり、発表時点や推薦合格者の集計方法によって数字が異なる場合がある。
そのため、速報値を見るときは、必ず集計日時と調査方法を確認したい。
2025年度から2026年度の合格最低点の推移科類別の最低点を前年と比較すると、2026年度は6科類すべてで2025年度を下回った。
- 文科一類:336.29点から325.01点
- 文科二類:332.24点から330.47点
- 文科三類:321.93点から316.32点
- 理科一類:321.00点から303.39点
- 理科二類:313.15点から305.00点
- 理科三類:368.67点から346.09点
特に理科一類と理科三類の低下幅が大きい。
このように、年度によって最低点は変動する。過去の合格最低点を参考にする場合は、1年分だけを見るのではなく、複数年度の変化を確認することが大切だ。
また、最低点だけではなく、平均点や最高点も併せて比較すると、その年度の合格者全体の得点状況を把握しやすくなる。
【2027年度日程】東大合格発表は3月10日!出願から試験までの予定
2027年度の東京大学一般選抜についても、公式日程が公表されている。
東京大学の一般選抜は前期日程で実施され、2027年度の第2次学力試験は2月25日から始まる。
受験生が押さえておきたい主な日程は次のとおり。
| 項目 | 2027年度の日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2027年1月25日~2月3日 |
| 第1段階選抜合格発表 | 2027年2月10日 |
| 第2次学力試験 | 2027年2月25日・26日 |
| 理科三類の試験日 | 2027年2月27日 |
| 最終合格発表 | 2027年3月10日正午ごろ |
2027年3月10日(水)正午ごろが予定されている。
東京大学の公式一般選抜ページでは、合格者の第2次学力試験受験番号を大学ウェブサイトに掲載すると案内されている。
電話などでの合否照会には応じない点も2026年度と同様だ。
2027年度の募集人員にも注目2027年度の前期日程の募集人員は合計2,858人。
科類別では次のとおりとなっている。
- 文科一類:387人
- 文科二類:341人
- 文科三類:453人
- 理科一類:1,071人
- 理科二類:514人
- 理科三類:92人
2026年度の募集人員と比較すると、科類ごとに変更がある。
また、東京大学が公表している予定倍率は、文科一類・二類・三類がそれぞれ約2.5倍、理科一類が約2.3倍、理科二類が約3.0倍、理科三類が約2.8倍となっている。
これらは第1段階選抜の実施に関係する予定倍率であり、最終的な志願倍率や合格倍率とは異なる。
2027年度の受験生は、出願時点の最新情報と募集要項を確認しながら準備を進めたい。
【東大合格発表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年度の東大合格発表はいつでしたか?
2026年3月10日(火)正午ごろに実施された。東京大学の公式ウェブサイトで合格者の第2次学力試験受験番号が公開された。
Q2:2026年度の東大一般選抜の合格者数は何人ですか?
2,990人。内訳は文科一類403人、文科二類355人、文科三類470人、理科一類1,121人、理科二類542人、理科三類99人となっている。
Q3:2026年度の東大合格最低点が最も高かった科類はどこですか?
理科三類で346.09点だった。文系では文科二類の330.47点が最も高い。
Q4:理科二類が理科一類の最低点を上回ったのは何年ぶりですか?
12年ぶり。2026年度は理科二類が305.00点、理科一類が303.39点で、1.61点の差がついた。
Q5:2026年度の学校推薦型選抜の合格者は何人ですか?
93人。一般選抜の2,990人とは別枠で集計されている。
Q6:2027年度の東大合格発表はいつですか?
2027年3月10日(水)正午ごろの予定。東京大学の公式ウェブサイトで合格者の受験番号が公開される。
2026年度の東京大学一般選抜では、2,990人が合格した。合格最低点・最高点・平均点を科類別に比較すると、理科二類が理科一類を12年ぶりに上回るなど、従来の得点傾向とは異なる結果も確認できた。
今回の結果で特に注目したいのは、合格最低点の数字だけで科類の難易度を決めつけられないという点だ。理科二類と理科一類の差はわずか1.61点であり、年度ごとの得点分布や募集人員によって結果は変わる。
高校別ランキングについても、速報の集計時点や推薦合格者の扱いによって数字が変わるため、調査主体と公表日時を確認することが欠かせない。
2027年度の一般選抜では、2027年3月10日正午ごろに合格発表が予定されている。次の受験生にとっては、2026年度の最低点だけでなく、複数年の得点推移、志願倍率、募集人員を総合的に分析することが、現実的な受験戦略につながる。
東大合格発表は、単なる合格者数のニュースではない。各科類の競争状況や入試制度の変化を読み解き、次年度の受験に生かすための重要な資料でもある。