「女芸人ブサイクランキング」の歴史を語るうえで欠かせないのが、吉本興業が実施していた「よしもとべっぴん・ぶちゃいくランキング」だ。
この企画は、吉本興業に所属する芸人を対象に、ファン投票で「べっぴん」と「ぶちゃいく」を選出するもの。男性芸人の「男前・ブサイクランキング」と並ぶ恒例企画として、2010年から女性部門が設けられた。
2010年の初回は、ファンによる一般投票が合計3万5637票に達した。ぶちゃいく部門の1位はアジアンの隅田美保で、2位にはハリセンボンの近藤春菜が入った。
当時の順位を見ると、隅田への投票は1万224票、近藤への投票は4664票。両者が初期のランキングを象徴する存在だったことが分かる。
2010~2015年の歴代1位と殿堂入り| 年度 | ぶちゃいく部門1位 | べっぴん部門1位 | 主な出来事 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 隅田美保 | 友近 | 女性部門が初登場 |
| 2011年 | 隅田美保 | 馬場園梓 | 隅田が2連覇 |
| 2012年 | 隅田美保 | 馬場園梓 | 隅田が3連覇で殿堂入り |
| 2013年 | 近藤春菜 | 馬場園梓 | 近藤が初の1位、馬場園も殿堂入り |
| 2014年 | 近藤春菜 | 小川暖奈 | 近藤が2連覇 |
| 2015年 | 近藤春菜 | 小川暖奈 | 近藤が3連覇で殿堂入り |
ここで押さえたいのは、隅田美保と近藤春菜が、それぞれ3年連続1位で殿堂入りしているという事実だ。
女性芸人の殿堂入り第1号は隅田で、近藤はその後を継いだ存在だった。
「べっぴん」と「ぶちゃいく」を同時に制したアジアンランキングをさらに興味深くしているのが、アジアンの2人の存在だ。
隅田美保が「ぶちゃいく」部門で1位を獲得する一方、相方の馬場園梓は「べっぴん」部門で2011~2013年に3年連続1位となり、こちらも殿堂入りを果たした。
つまり、同じコンビから、正反対の部門で殿堂入りする芸人が誕生したのである。
2012年の発表会では、馬場園が隣に隅田がいることで自分がかわいく見えるという趣旨の冗談を交え、コンビならではの掛け合いを披露した。
ただし、ランキングはあくまでも吉本所属芸人を対象としたファン投票だ。日本中の女性芸人を客観的に比較したものでも、容姿の優劣を科学的に判定したものでもない。
当時の人気企画としての歴史と、個人の容姿に対する評価は分けて考える必要がある。
【人物相関】近藤春菜・隅田美保・馬場園梓の関係とランキングの真相

歴代ランキングを理解するには、上位に登場した芸人たちの関係性も重要だ。
単純に順位だけを並べると、誰がどのような経緯で1位になったのか、なぜ容姿いじりが問題になったのかが見えにくい。
| 人物 | 所属・関係 | ランキングでの実績 | その後の動き |
|---|---|---|---|
| 隅田美保 | アジアン元メンバー | 2010~2012年ぶちゃいく1位 | 2021年にコンビ解散。現在は俳優 |
| 近藤春菜 | ハリセンボン | 2013~2015年ぶちゃいく1位 | テレビ、ラジオなどで活動 |
| 馬場園梓 | アジアン元メンバー | 2011~2013年べっぴん1位 | 2021年のコンビ解散後も芸能活動 |
| 箕輪はるか | ハリセンボン | 近藤とともにぶちゃいく部門の上位に入賞 | コンビ・個人で活動 |
近藤春菜は2013年に初めて1位を獲得し、2014年、2015年も連続で首位となった。
2015年3月2日の発表会では、3連覇による殿堂入りが決定。本人はランキングから卒業できることに安堵した様子を見せた。
しかし、そこで語った言葉には、当時の女性芸人を取り巻く環境が表れている。
「男芸人の場合はブサイクって得があるけど、女芸人の場合は仕事が増えることはないんです。ただ悪口を言われるだけ」
これは2015年の殿堂入り発表会で近藤が語った内容として、シネマトゥデイや日刊スポーツが報じている。
この発言は、男性芸人と女性芸人で容姿いじりの受け止められ方や仕事への影響が異なっていたことを示す。
男性芸人の場合、ブサイクというキャラクターが人気や知名度につながり、テレビ出演や仕事の機会を増やすことがあった。
一方、女性芸人の場合は、容姿を笑われること自体がキャラクターとして固定されても、本人の芸の評価や仕事の増加に直結するとは限らなかった。
近藤はランキング1位という結果を笑いに変えながらも、その構造に対する不満を率直に口にしていた。
隅田美保と近藤春菜は同じブサイクキャラだったのか?この2人を同じカテゴリーで捉えるのも正確ではない。
近藤は「角野卓造じゃねえよ!」などのツッコミや、共演者の振りに対する反応の速さで独自のキャラクターを確立してきた。
対して隅田は、アジアンの漫才で活躍する一方、テレビで繰り返される容姿いじりと、本人が望む恋愛や婚活との関係に悩んでいた時期がある。
同じランキングで評価されていても、本人たちがそのキャラクターとどう向き合っていたかは異なる。
この違いこそ、女芸人の容姿いじりを考えるうえで見落としてはいけないポイントだ。
【隅田美保の真相】ブスいじりが嫌でテレビを辞めたという噂は本当?
アジアン隅田美保については、2015年ごろからテレビ出演が減ったことで、さまざまな報道や憶測が広がった。
なかでも広く知られるようになったのが、「ブスいじりが嫌でテレビを辞めた」という説明だ。
しかし、本人の発言やその後の報道を時系列で追うと、もう少し複雑な事情が見えてくる。
2015年:婚活を理由にテレビ出演をセーブ隅田は2015年3月、婚活に専念するためテレビ出演などの仕事をセーブした。
当時、隅田はテレビ番組で容姿をいじられることが恋愛や結婚に影響していると感じていた。
2015年8月には、なんばグランド花月の女芸人公演にアジアンとして出演。舞台での漫才活動は続けており、芸能界から完全に引退したわけではなかった。
この公演では、馬場園が隅田を褒め続けるという形で、あえて「ブス」という言葉を使わない漫才を披露している。
2017年:本人が休業理由を改めて説明2017年12月、隅田は自身のブログを更新し、約2年8カ月にわたって婚活に専念していたことを明かした。
その中で、テレビを休んでも彼氏はできなかったと率直に振り返っている。
また、復帰に向けて馬場園梓に相談したところ、女芸人の賞レース「THE W」への出場を勧められたという。
隅田は実際に大会に出場し、久しぶりにテレビの舞台へ戻った。
2018年:テレビ復帰で誤解を否定2018年1月23日、日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」に出演し、約3年ぶりにバラエティー番組へ復帰した。
このとき、明石家さんまからブサイクキャラと婚活について質問され、隅田は普通の女性として恋愛したかったことを説明した。
さらに同年12月には、フジテレビ系「さんま&女芸人お泊まり会」に出演。ほかの女性芸人から容姿をいじられた際にも、反応を返して笑いを生み出している。
重要なのは、本人が「ブスが嫌でテレビを辞めた」という単純な説明を否定していたことだ。
隅田が問題視していたのは、ブスキャラが婚活の邪魔になると感じていたことだった。
2019年:いじりそのものが嫌だったわけではないと説明2019年3月、アジアンはMBSの情報番組「ミント!」で約4年ぶりにコンビでレギュラー出演することになった。
このとき、隅田は独身であることをいじられるのが嫌でテレビを離れたという見方について、強い口調で否定。
本人の説明と2017年のブログを合わせると、問題の中心は、芸人としてのキャラクターと恋愛する一人の女性としての自分との間に生じたギャップだったと分かる。
2021年以降:アジアン解散、俳優として新しい道へ隅田と馬場園は2021年6月にコンビ解散を発表した。
隅田は以前から希望していた演劇の世界に本格的に挑戦する道を選び、現在は吉本興業の俳優部門に所属している。
吉本興業の公式プロフィールでも職業は俳優と記載されており、NHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」やテレビ東京系「姪のメイ」などへの出演歴が掲載されている。
2026年5月には、スポニチが隅田の俳優活動や舞台関係者との交流を報道している。
隅田の現在を、かつてのブサイクランキングだけで語ることはできない。
芸人から俳優へと活動の軸を移し、自分の望む表現の場を選んでいることも、現在の彼女を理解するうえで大切な事実だ。
【理由を検証】女芸人にブスキャラや自虐ネタが多かったのはなぜ?
女性芸人の容姿いじりには、本人の芸風だけでは説明できない、テレビのお笑い文化の構造が関係している。
男性がいじり、女性がいじられるという構図2023年に発表された論文「2000年代のお笑い文化のパラダイムシフト」では、従来のお笑い界における女性芸人の立場について分析している。
論文によれば、男性同士の関係性を中心としたお笑い文化の中で、女性芸人はバラエティー番組のひな壇に配置され、男性がいじる側、女性がいじられる側になる傾向があった。
その際に扱われるテーマも、容姿や体形、下ネタ、恋愛、結婚などに偏っていたという。
しかし、2000年代以降は女性芸人自身がこうした状況に問題意識を持ち、発信する動きが出てきた。2010年代以降はルッキズムへの社会的な関心も高まり、見た目を笑いにする表現にも変化が生じている。
ブスキャラが芸人の武器になった背景かつてのテレビでは、芸人のキャラクターを短時間で視聴者に伝えることが重視されていた。
そのため、見た目や体形を分かりやすいキャラクターとして使うことがあった。
ブスキャラには、次のような芸能上の機能があった。
- キャラクターの明確化: 初対面の視聴者にも芸風を理解してもらいやすい。
- トークのきっかけ: 共演者から話題を振られやすく、番組内での役割を確保しやすい。
- 自虐ネタへの展開: 自分の経験やコンプレックスを笑いに変えられる。
- 共感の獲得: 恋愛、年齢、体形など、身近なテーマを通じて視聴者との距離を縮められる。
ただし、キャラクターとして成立することと、本人がその扱いを望んでいることは別問題だ。
近藤春菜が2015年に語った「女芸人はただ悪口を言われるだけ」という発言は、キャラクターの人気と本人が得られる利益が必ずしも一致しなかったことを示している。
女性芸人の自虐ネタはすべて容姿いじりなのか?ここは明確に区別したい。
自虐ネタは、本人が自分の経験や失敗、恋愛観、年齢、性格などを題材にして笑いを作る表現だ。
例えば、いとうあさこの「浅倉南、40歳」というネタのように、年齢と理想のイメージとのギャップを自分自身で笑いに変える方法がある。
自分でテーマを選び、オチを作り、笑いの主導権を持つ点が特徴だ。
一方、第三者が本人の意思に関係なく容姿を繰り返し話題にし、笑いの対象にする場合は性質が違う。
両者を同じ「芸人だから許される笑い」として扱うと、本人の意思が見えなくなる。
容姿いじりの変遷を理解する3つの判断基準現在のバラエティー番組や芸人のネタを見る際には、次の3点が判断材料になる。
1. 誰が笑いを主導しているか: 本人が自ら選んだ自虐なのか、共演者から一方的に押し付けられたものなのか。
2. 何を笑いの対象にしているか: 容姿そのものを否定しているのか、世間の美醜の基準や社会の偏見を笑いにしているのか。
3. 本人が拒否できる環境か: 嫌だと伝えたときに話題を変えられるのか、それともキャラクターを理由に受け入れを強要されるのか。
本人が自虐として成立させたネタであっても、テレビの編集や周囲の反復によって、本人の意思とは異なるイメージが固定されることがある。
笑いの主導権が誰にあるのか。 これが、現在の容姿いじりを考えるうえで最も重要な視点だ。
【廃止理由】よしもとぶちゃいくランキングはなぜ終了した?
「よしもと男前ブサイクランキング」は、2015年の発表を最後に継続されなくなった。
2016年6月7日、パンサーの向井慧がイベントでランキングの廃止を明かし、その理由について「誰も興味がなさすぎて、廃止になった」と説明した。
しかし、実際の背景はそれだけではなかった。
企業として容姿を競わせることへの疑問2016年6月15日付のアサ芸プラスは、東京吉本に勤務する社員への取材を掲載している。
記事によると、吉本興業の社内外では、男性の男前ランキングはともかく、ブサイク部門で芸人を競わせることに対して疑問が出ていたという。
同記事では、企業としてのガバナンスや社会的な評価を意識するようになったことが、終了の背景として紹介されている。
隅田のテレビ出演をめぐる問題も、一つのきっかけになった可能性があるとの関係者の見方が伝えられた。
ただし、これは取材記事に登場した匿名の社員の証言であり、吉本興業が公式に発表した唯一の廃止理由ではない。
隅田美保だけが原因だったという説は正しいのか?ネット上では、隅田がブスいじりを問題視したことでランキングが廃止されたという説明が見られる。
しかし、これは単純化しすぎている。
実際には、次のような複数の要素が重なっていた。
- 容姿の美醜を順位づけする企画への社会的な疑問。
- 女性芸人の容姿いじりに対する本人たちの問題意識。
- 企業としてのイメージやガバナンスへの配慮。
- 視聴者の価値観や笑いの受け止め方の変化。
ランキングの終了を一人の芸人の行動だけに結びつけるのは適切ではない。
むしろ、長年続いてきたお笑いの慣習を、芸人本人、制作側、企業、視聴者がそれぞれ見直す時期に入っていたと考える方が実態に近い。
【2026年最新】女芸人ランキングと現在の評判はどう変わった?
2026年11月現在、かつての吉本の「ぶちゃいくランキング」に相当する公式企画は確認できない。
一方、女性芸人の人気や実力、ビジュアルをテーマにした民間の投票企画は存在する。
ここで重要なのは、現在のランキングは評価する基準が分かれていることだ。
2026年の女芸人人気ランキング投票型ランキングサイト「みんなのランキング」では、2026年10月23日更新の女性芸人人気ランキングが公開されている。
このランキングは、参加者2,810人、投票数15,313票のユーザー参加型企画だ。
上位の顔ぶれは次のとおり。
| 順位 | 女性芸人 |
|---|---|
| 1位 | いとうあさこ |
| 2位 | 大久保佳代子 |
| 3位 | 阿佐ヶ谷姉妹 |
| 4位 | ガンバレルーヤ |
| 5位 | 渡辺直美 |
| 12位 | 近藤春菜 |
このランキングは容姿ではなく、女性芸人としての面白さや好みに対する投票である。
近藤春菜が12位に入っていることからも、かつての「ぶちゃいく部門」の順位とは異なる評価軸が存在していることが分かる。
もちろん、これはユーザー投票であり、日本全国の視聴者を無作為に抽出した世論調査ではない。順位をそのまま国民全体の評価と解釈することはできない。
2026年の美人な女性芸人ランキングは?2026年10月29日には、オトナンサーが「みんなのランキング」の美人な女性芸人ランキングを紹介している。
2026年10月27日時点で、参加者4,207人、投票数2万3851票を集めた企画だ。
上位3人は次のとおり。
1. 福田彩乃
2. 鳥居みゆき
3. 桜 稲垣早希
この結果も、特定のサイトにおけるユーザー投票であり、公式な容姿評価ではない。
面白さを基準とする人気ランキングと、美人という印象を基準とするランキングでは、順位が異なる。
つまり、2026年の女性芸人を評価する際には、ひとつのランキングだけで人気や実力を判断できない。
近藤春菜の現在の評判は?近藤春菜は、過去のランキングで3連覇を達成した後も、芸人として幅広く活動している。
2026年11月5日時点のテレビ東京の出演情報にも、ハリセンボンとしての出演予定が掲載されている。
かつての容姿いじりを代表する存在だった近藤だが、現在の活動はツッコミやトーク、共演者との掛け合いなど多方面に広がっている。
特に、近藤の強みは共演者からの振りに対する反応の速さや、相手の発言を笑いにつなげる技術だ。
2015年のランキングで話題になったのは容姿だったが、2026年の活動を評価するなら、芸人としての対応力や番組での役割に目を向けるべきだろう。
隅田美保の現在の評判は?隅田美保は、2021年のアジアン解散後、俳優として活動している。
吉本興業の公式プロフィールには俳優としての経歴が掲載され、舞台やドラマへの出演も続いている。
2026年5月のスポニチ報道でも、舞台関係者との交流や俳優としての活動が紹介された。
かつては容姿を中心としたキャラクターで注目された人物が、現在は演技という別の表現分野に活動の軸を移している。
この変化は、女性芸人が必ずしも同じキャラクターを一生背負う必要はないことを示している。
2026年の評価を考えるなら、過去のランキングの順位よりも、現在どのような仕事を選び、何を表現しているのかを見ることが大切だ。
【プロの結論】笑いの価値は容姿ではなく主導権と表現力にある今回の歴史から見えてくるのは、女性芸人の容姿いじりが単なる芸風の問題ではなかったということだ。
かつては、容姿をキャラクターとして固定することで、テレビの中で分かりやすい役割を作る手法が使われていた。
しかし、芸人自身の意思や仕事上のメリット、恋愛や日常生活への影響を考えると、その手法には限界がある。
現在の笑いを評価するなら、次の3つを基準にしたい。
- 本人の主体性: 自分の経験を自分の言葉で笑いに変えているか。
- 表現の独自性: 容姿以外にも、発想や観察力、トーク、演技で笑いを生み出しているか。
- 共演者との対等性: 一方的に誰かを笑いものにするのではなく、互いの掛け合いで笑いを作っているか。
この基準で見れば、近藤春菜のツッコミや隅田美保の俳優としての挑戦も、過去のランキングとは違う角度から評価できる。
【女芸人ブサイク】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:歴代の女芸人ブサイクランキング1位は誰ですか?
アジアンの隅田美保が2010~2012年に3年連続で1位となり、2012年に女性初の殿堂入りを果たしました。その後、ハリセンボンの近藤春菜が2013~2015年に3年連続で1位となり、殿堂入りしています。
Q2:近藤春菜はなぜブサイク殿堂入りしたのですか?
吉本興業の「よしもとべっぴん・ぶちゃいくランキング」で、2013年から2015年まで3年連続1位を獲得したためです。2015年3月2日に殿堂入りが発表されました。
Q3:隅田美保はブスいじりが嫌で芸能界を引退したのですか?
引退したわけではありません。2015年から婚活に専念するためテレビ出演をセーブしていましたが、劇場での活動は続けていました。2021年のアジアン解散後は俳優として活動しています。
Q4:よしもとぶちゃいくランキングはなぜ廃止されたのですか?
2016年に廃止が報じられました。パンサー向井慧は関心の低さを理由として語り、アサ芸プラスは企業として容姿を競わせることへの疑問やガバナンス上の問題も背景にあったと報じています。
Q5:2026年現在、女芸人ブサイクランキングはありますか?
かつての吉本公式企画に相当する2026年版のランキングは確認できません。現在は、面白さや人気、美人といった異なる基準による民間の投票ランキングが公開されています。
Q6:女芸人の自虐ネタと容姿いじりは何が違いますか?
自虐ネタは、本人が自分の経験やコンプレックスを選んで笑いに変える表現です。一方、他人から一方的に容姿をいじられる場合は、本人の意思や拒否できる環境が重要になります。同じ言葉を使っていても、笑いの主導権が誰にあるかで意味が変わります。
「女芸人ブサイク」という検索ワードの背景には、吉本興業が開催していた「よしもとべっぴん・ぶちゃいくランキング」の歴史がある。
隅田美保が2010~2012年、近藤春菜が2013~2015年にそれぞれ3連覇を達成し、女性芸人として殿堂入りしたことは、この企画を象徴する出来事だった。
一方、2人の発言や活動の変化を追うと、当時のランキングが必ずしも本人たちにとって喜ばしいものではなかったことも分かる。
特に隅田は、容姿を理由に芸能活動を辞めたわけではなく、婚活という個人的な目標のためにテレビ出演を控え、その後は俳優という新たな道を選んだ。
近藤も、ランキングでの評価とは別に、長年培ったツッコミやトークの技術で活躍を続けている。
2026年の女性芸人を評価するうえで、過去の容姿ランキングを現在の人物評価に持ち込む必要はない。
自虐ネタを本人が選ぶ自由も、容姿いじりを受け入れない自由も、どちらも尊重されるべきものだ。
これからの女性芸人の評価は、見た目の順位ではなく、ネタの独創性、表現力、トーク力、そして本人が選ぶキャリアによって、より多面的に捉えられていくはずだ。