2026年11月現在、来年のNHK大河ドラマは、松坂桃李主演の『逆賊の幕臣』に決定しています。放送開始日は2027年1月10日(日)。幕末の激動期を舞台に、明治新政府から「逆賊」とされた幕臣・小栗忠順(小栗上野介)の知られざる生涯を描きます。
脚本は『おかえりモネ』『きのう何食べた?』などを手がけた安達奈緒子。勝海舟役には大沢たかお、小栗の妻・みち役には上白石萌音が出演します。加えて、2026年11月2日には青木崇高が語りを担当することも発表されました。放送日やキャストだけでなく、小栗忠順と勝海舟の関係、「逆賊」と呼ばれた背景まで知ると、ドラマの見方が大きく変わります。
【来年の大河ドラマは『逆賊の幕臣』!放送開始日とあらすじを解説】

2027年の大河ドラマ第66作となる『逆賊の幕臣』は、幕末の政治・外交・軍事を担った幕臣、小栗忠順を主人公とする歴史ドラマです。
2025年3月3日にNHKが制作を発表し、主演に松坂桃李を起用することが明らかになりました。2026年7月には初回放送日が1月10日に決定。さらに11月2日にはキービジュアルと音楽担当の発表が行われ、放送開始に向けた準備が進んでいます。
2027年大河ドラマの基本情報- 作品名:逆賊の幕臣
- 放送年:2027年
- 放送開始日:2027年1月10日(日)
- 初回:15分拡大版
- 主演:松坂桃李
- 主人公:小栗忠順(小栗上野介)
- 脚本:安達奈緒子
- 語り:青木崇高
- 音楽:大間々昂
- 時代考証:岩下哲典、門松秀樹
- 制作統括:勝田夏子、深川貴志
- 演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭ほか
物語の始まりは、万延元年(1860年)。小栗忠順は、日米修好通商条約の批准書交換を目的とした遣米使節団の一員としてアメリカへ渡ります。
一方、勝海舟は日本の軍艦・咸臨丸に乗り込み、太平洋横断に挑んでいました。小栗は米艦ポーハタン号、勝は咸臨丸という異なる船に乗って、それぞれ西洋の文明や技術に触れます。
帰国した小栗は、欧米列強に対抗できる国をつくるため、幕府の財政改革や軍制改革、外交政策に取り組みます。しかし、幕府内部の対立、朝廷との関係悪化、薩摩・長州の台頭など、状況は次第に厳しくなっていきます。
小栗が目指したのは、幕府の仕組みを改良し、国全体を組織として近代化することでした。対する勝海舟は、既存の幕府という枠組みにこだわらず、優れた個人の力を生かす方向を模索します。
同じように日本の未来を考えながら、異なる道を選んだ二人。やがて幕府が倒れ、小栗は新政府軍によって捕らえられ、命を奪われます。
明治維新を勝者の視点ではなく、敗れた幕臣の視点から描くことが、本作最大の特徴です。
【松坂桃李が演じる小栗忠順とは?小栗上野介の人物像と功績】
『逆賊の幕臣』を理解するうえで欠かせないのが、主人公・小栗忠順という人物です。
小栗忠順(おぐり・ただまさ)は、1827年に江戸で生まれ、1868年に42歳で亡くなった江戸幕府の幕臣です。官職名に由来する「小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)」という呼び名でも知られています。
国立国会図書館の「近代日本人の肖像」によれば、安政6年(1859年)に目付となり、翌1860年には日米修好通商条約の批准書交換使節の一員として渡米。帰国後は勘定奉行や軍艦奉行などを務め、幕府の財政や軍事、外交に携わりました。
小栗忠順が日本の近代化に残した3つの功績1.横須賀製鉄所の建設を推進
小栗の代表的な功績が、横須賀製鉄所の建設です。
1860年のアメリカ視察でワシントン海軍造船所を見学した小栗は、日本にも本格的な造船施設が必要だと考えました。欧米列強の軍事力を目の当たりにし、外国の技術に頼るだけでなく、自国で軍艦を建造・修理できる体制を整えようとしたのです。
横須賀市の公式資料によると、横須賀製鉄所は1865年11月15日に起工しました。フランス人技術者レオンス・ヴェルニーらが建設に携わり、明治4年(1871年)には第1号ドックが完成しています。
注目すべきなのは、幕府が倒れた後も建設事業が引き継がれたことです。小栗の構想は、明治政府の産業・軍事基盤にもつながりました。
2.幕府の財政改革と経済政策
小栗は勘定奉行として幕府の財政を担当しました。外国との通商による経済変化や、戦争・外交に伴う支出が増える中、限られた財源をどう確保するかという難題に取り組みました。
単に支出を抑えるだけではなく、産業や軍事の基盤を整備し、将来の国力を高めるという長期的な視点を持っていたことが特徴です。
3.軍制改革と西洋技術の導入
小栗はフランスとの関係を深め、近代的な軍隊の整備にも力を注ぎました。フランス軍事顧問団の招聘や兵器製造体制の近代化など、幕府の軍事力を立て直す政策を推進しています。
高崎市の公式資料でも、横須賀製鉄所の建設、西洋式火薬工場の整備、フランス式軍隊の導入が小栗の主要な功績として紹介されています。
小栗忠順の生涯を年表で整理- 1827年:江戸・神田駿河台で誕生。
- 1855年:父の死去に伴い、小栗家の家督を相続。
- 1859年:幕府の目付に就任。
- 1860年:遣米使節の一員として渡米。西洋の造船技術や産業を視察。
- 1862年以降:勘定奉行、江戸町奉行、歩兵奉行などを歴任。
- 1865年:横須賀製鉄所の建設が始まる。
- 1867年:フランス式軍制の導入を推進。
- 1868年:幕府の役職を解かれ、上州権田村へ移る。閏4月6日に処刑される。
小栗が生きたのは、わずか42年間です。しかし、その短い生涯で手がけた政策は、明治以降の日本の発展にも影響を与えました。
【小栗忠順はなぜ逆賊と呼ばれた?処刑された理由と幕末の真相】
作品名にもなっている「逆賊」という言葉には、小栗忠順の悲劇的な最期と、明治維新における歴史の評価が深く関係しています。
徳川幕府への忠誠と新政府との対立1867年の大政奉還を経て、徳川幕府は政治的な主導権を失っていきました。翌1868年には戊辰戦争が始まり、旧幕府軍と新政府軍の対立が激化します。
このとき、小栗は薩摩・長州を中心とする新政府軍に対して、徹底抗戦を主張しました。
一方、勝海舟らは徳川家の存続と江戸の被害を最小限に抑えるため、恭順を基本とする方針を支持します。徳川慶喜は勝の考えを採用し、小栗は1868年1月に幕府の役職を解かれました。
小栗はその後、群馬県の現在の高崎市倉渕町にあたる権田村へ移ります。
処刑に至った経緯とは?高崎市立中央図書館が紹介する古文書の研究によれば、東山道総督府は1868年4月22日、小栗の追捕を高崎・安中・吉井の三藩に命じています。
背景には、小栗が権田村で砲台や陣地を整え、徳川慶喜の恭順方針に従っていないのではないかという疑いがありました。
しかし、同年4月29日から行われた三藩との談判で、小栗は謀反の意図がないことを説明し、所持していた大砲を引き渡しました。その結果、三藩はいったん兵を引き揚げています。
ところが、その後に総督府から派遣された使者が小栗を重大な罪人とみなし、再び追捕を命じました。小栗は捕らえられ、1868年5月27日(慶応4年閏4月6日)、現在の高崎市倉渕町水沼にある烏川河原で斬首されました。
当時の記録や高崎市の歴史資料からは、捕縛から処刑までの経緯に疑問が残ることが読み取れます。小栗に十分な申し開きの機会が与えられたとはいえず、処刑の正当性については後世の研究でも議論されています。
「逆賊」という評価は本当に正しかったのか?ここで重要なのは、幕府側の人間だったというだけで、小栗の政策や行動を単純に反逆と評価できるわけではないという点です。
小栗は徳川幕府の存続を前提に近代化を進めようとしました。新政府軍から見れば、旧体制の軍事力を立て直そうとする人物は警戒すべき存在だったと考えられます。
一方、横須賀製鉄所のように、政権交代後も日本の近代化に役立った事業を推進したことも事実です。
2026年に発表された群馬県立女子大学の研究論文「逆賊と忠良のあいだ」では、小栗の評価が明治以降、どのように変化していったのかが検討されています。新政府側の歴史観の中で付された汚名を、郷土史研究や名誉回復運動が見直していった過程も研究対象となっています。
つまり、『逆賊の幕臣』というタイトルは、単に反逆者の生涯を描くという意味ではありません。誰が歴史を記録し、勝者と敗者の評価がどのように形成されるのかという、歴史そのものへの問いかけでもあります。
【大沢たかおの勝海舟と小栗忠順の関係は?豪華キャスト一覧】
『逆賊の幕臣』で大きな見どころとなるのが、小栗忠順と勝海舟の関係です。
小栗忠順と勝海舟は同じ時代を生きたライバル勝海舟を演じるのは大沢たかおです。2025年10月23日に出演が発表され、小栗忠順にとって最大のライバルであり、互いを理解する存在として紹介されました。
実際の二人には、同じ時期にアメリカへ渡ったという共通点があります。
1860年、小栗は日米修好通商条約の批准書交換使節として米艦ポーハタン号に乗船しました。一方、勝海舟は護衛艦として派遣された咸臨丸の艦長を務めています。
外務省外交史料館の資料によれば、咸臨丸はポーハタン号に先行してサンフランシスコへ到着しました。つまり、二人は同じ目的を持ちながら、異なる船で太平洋を渡ったのです。
二人の思想の違いが表面化するのは、幕府が崩壊に向かう1868年です。
- 小栗忠順:幕府の組織を改良し、軍事・経済・外交の基盤を強化する方向。
- 勝海舟:徳川家の存続と国内の被害抑制を重視し、恭順や新しい政治体制への移行を模索する方向。
どちらも外国の脅威から日本を守ろうとしていましたが、国を守るために選んだ方法が異なっていました。
この対照的な関係を、大沢たかおと松坂桃李がどのように表現するのかは、本作の最大の注目ポイントです。
2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』キャスト一覧2026年11月2日までに発表された主な出演者を、役柄と人物関係に分けて整理しました。
| 俳優名 | 役名 | 人物・役割 |
|---|---|---|
| 松坂桃李 | 小栗忠順 | 主人公・幕府の近代化を推進する幕臣 |
| 大沢たかお | 勝海舟 | 小栗のライバルであり理解者 |
| 北村有起哉 | 小栗忠高 | 小栗忠順の父 |
| 鈴木京香 | くに | 小栗忠順の母 |
| 上白石萌音 | みち | 小栗忠順の妻 |
| 岡部たかし | 井伊直弼 | 小栗を取り立てた大老 |
| 中村雅俊 | 安積艮斎 | 小栗の恩師・儒学者 |
| 青木崇高 | 栗本鋤雲 | 小栗の幼なじみで生涯の盟友・語り |
| 高橋光臣 | 駒井朝温 | 小栗の幼なじみ・旗本 |
| 宮野真守 | 滝川具挙 | 小栗の幼なじみ・幕臣 |
| 芝大輔 | 朝比奈昌広 | 小栗の幼なじみ・旗本 |
| 荒川良々 | 三野村利左衛門 | 小栗家の奉公人・後の三井の大番頭 |
| 宅麻伸 | 徳川家慶 | 江戸幕府12代将軍 |
| ふかわりょう | 徳川家定 | 江戸幕府13代将軍 |
| 神尾楓珠 | 徳川家茂 | 江戸幕府14代将軍 |
| 岩田剛典 | 阿部正弘 | 幕府の老中首座 |
| 北村一輝 | 鳥居耀蔵 | 幕府の守旧派の奉行 |
| 柄本明 | 徳川斉昭 | 水戸藩主 |
| 瀧内公美 | たみ | 勝海舟の妻 |
| 齋藤潤 | 小栗忠道(悌次郎) | 小栗家の養子・後継ぎ |
| 飯尾和樹 | 建部政醇 | 小栗の妻・みちの父 |
| 草川拓弥 | 荒川祐蔵 | 小栗の従者・側近 |
| ANI | 武笠祐左衛門 | 小栗家の家老格 |
| 甲本雅裕 | 佐藤藤七 | 上州権田村の名主 |
| 眞栄田郷敦 | 孝明天皇 | 幕末の天皇 |
| 奥野壮 | 明治天皇 | 新時代を象徴する天皇 |
| 山中崇 | 岩倉具視 | 朝廷の公家・政治家 |
| 長塚京三 | 鷹司政通 | 朝廷の重鎮 |
| 中村倫也 | 吉田松陰 | 長州の思想家・教育者 |
| 寛一郎 | 高杉晋作 | 長州藩士・倒幕派の志士 |
| 斎藤工 | 島津久光 | 薩摩藩の国父 |
| 西岡德馬 | 島津斉彬 | 薩摩藩11代藩主 |
特に注目したいのは、小栗家と勝家の双方に関係する人物が充実している点です。上白石萌音演じるみちと瀧内公美演じるたみは、それぞれ小栗と勝を支える妻として登場します。
また、青木崇高は栗本鋤雲役に加え、作品の語りも担当します。2026年10月31日に高崎市で開催されたプレリュードイベントで発表され、11月2日にNHK財団のステラnetでも正式に紹介されました。
幕臣、将軍、朝廷、薩摩・長州という複数の勢力が交錯するキャスティングは、単なる主人公の伝記ではなく、幕末の政治劇としての広がりを感じさせます。
【脚本家・安達奈緒子とは?制作陣とドラマの注目ポイント】
『逆賊の幕臣』の脚本を担当するのは、脚本家の安達奈緒子です。
これまでNHKのドラマ10『透明なゆりかご』や連続テレビ小説『おかえりモネ』を手がけたほか、『きのう何食べた?』などでも知られています。大河ドラマの脚本を担当するのは本作が初めてです。
安達奈緒子が描く幕末の政治と人間ドラマ安達奈緒子の作品では、登場人物の内面や人間関係を丁寧に描く構成が特徴的です。
今回のテーマは、歴史の表舞台で語られることが比較的少なかった幕臣の視点です。幕府の組織を守ろうとする小栗、時代の変化を読み取ろうとする勝、倒幕を目指す薩長の志士、開国に反対する朝廷。それぞれが異なる正義を持って行動します。
そのため、単純に幕府側が正しく新政府側が間違っているという構図にはなりません。国家の独立、外交、軍事、財政という大きな問題を、個人の信念や人間関係と結びつけて描くことが期待されます。
2026年11月時点で判明している制作情報- 制作統括:勝田夏子、深川貴志
- プロデューサー:大越大士、南野彩子、藤原敬久
- 演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭ほか
- 時代考証:岩下哲典、門松秀樹
- 音楽:大間々昂
- 人物デザイン監修:柘植伊佐夫
- 語り:青木崇高
11月2日にはキービジュアルも公開されました。題字には小栗が残した手書きの線の特徴を取り入れ、几帳面な官僚としての側面と、時代の枠を超えようとする内面の強さを表現しています。
音楽を担当する大間々昂は、映画やドラマで幅広く活動する作曲家です。人物デザイン監修の柘植伊佐夫は2010年の『龍馬伝』にも携わっており、幕末を舞台にした大河ドラマへの再参加となります。
歴史考証と人物造形の両面から、幕末の政治的な緊張感をどこまでリアルに再現できるかにも注目です。
【逆賊の幕臣の放送時間・再放送・NHK ONE見逃し配信】
『逆賊の幕臣』は、2027年1月10日(日)から放送されます。2026年11月2日時点で公表されている放送枠は次のとおりです。
チャンネル別の放送時間- NHK総合:毎週日曜 午後8時~8時45分
- NHK総合・再放送:翌週土曜 午後1時5分~1時50分
- NHK BS:毎週日曜 午後6時~6時45分
- NHK BSP4K:毎週日曜 午後0時15分~1時
- NHK BSP4K・再放送:毎週日曜 午後6時~6時45分
初回の1月10日は15分拡大版です。通常回の放送時間と異なるため、初回は番組表で終了時刻を確認しておくと安心です。
NHK ONEで見逃し配信は見られる?『逆賊の幕臣』はNHK ONEで同時配信・見逃し配信が予定されています。
NHK ONEは、NHKの総合テレビやEテレなどの番組をインターネットで視聴できる公式サービスです。旧NHKプラスは2026年10月1日にNHK ONEへ移行しました。
主な利用方法は次のとおりです。
- 同時配信:テレビ放送と同じタイミングで視聴する。
- 見逃し配信:放送終了後に対象番組を視聴する。
- 視聴端末:スマートフォン、タブレット、パソコン、対応テレビなど。
総合テレビ・Eテレの見逃し配信は、基本的に放送後7日間が対象です。NHKの受信契約がある場合は、別途の契約や追加料金なしで利用できる仕組みです。
なお、NHK ONEは日本国内向けのサービスで、海外からの視聴には対応していません。海外在住の人は、視聴可能な公式サービスや地域ごとの提供条件を事前に確認する必要があります。
【歴代大河ドラマと比較!2027年『逆賊の幕臣』の独自性】
2027年の作品を理解するには、前後の大河ドラマと比較すると分かりやすくなります。
2025年は横浜流星主演の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で、江戸時代の出版文化と蔦屋重三郎の生涯が描かれました。
2026年は仲野太賀主演の『豊臣兄弟!』。豊臣秀長を主人公に、戦国時代の兄弟の絆と天下統一への道のりを描く作品です。
そして2027年の『逆賊の幕臣』は、幕末の政治・外交・軍事が中心。時代の転換点で、敗者となった幕臣の視点から歴史を見つめ直します。
さらに2028年には、山﨑賢人主演の『ジョン万』が予定されています。ジョン万次郎こと中濱万次郎の波乱に満ちた生涯を描く作品です。
この4作品を並べると、江戸の文化、戦国の政治、幕末の近代化、幕末から明治の日米交流という異なる歴史の切り口が見えてきます。
『逆賊の幕臣』が歴代作品と異なる3つの理由1.歴史の勝者ではなく敗者を主人公にしている
幕末の大河ドラマでは、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟など、明治維新の流れを象徴する人物が中心となることが多くありました。本作では、旧幕府側の政策担当者である小栗忠順が主人公です。
2.政治だけでなく産業・技術の近代化を描く
小栗の生涯には、外交や戦争だけでなく、造船所建設、軍事技術、財政改革などのテーマがあります。日本が近代国家へ移行する際、どのような技術的・経済的基盤が必要だったのかを考える機会になります。
3.歴史上の人物の評価そのものを問い直す
小栗は新政府に敗れた人物ですが、彼が進めた事業の一部は明治政府に引き継がれました。政権の勝敗と、政策の歴史的な価値は必ずしも一致しません。
その意味で本作は、幕末の人物を知っている歴史ファンだけでなく、近代日本の成立過程に興味がある人にも見応えのある作品になるはずです。
【来年大河ドラマ『逆賊の幕臣』に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2027年の大河ドラマは何ですか?
A1:2027年のNHK大河ドラマは『逆賊の幕臣』です。松坂桃李が主演し、幕末の幕臣・小栗忠順の生涯を描きます。
Q2:『逆賊の幕臣』の放送開始日はいつですか?
A2:2027年1月10日(日)です。初回は15分拡大版で放送予定です。
Q3:松坂桃李は誰の役を演じますか?
A3:主人公の小栗忠順(小栗上野介)を演じます。幕府の財政・外交・軍事改革に携わり、日本の近代化を推進した実在の幕臣です。
Q4:勝海舟役は誰ですか?
A4:大沢たかおです。小栗忠順のライバルであり、互いに認め合う存在として描かれます。
Q5:上白石萌音はどんな役ですか?
A5:小栗忠順の妻・みちを演じます。夫と同じく記録や道具に関心を持ち、忠順を支える人物として紹介されています。
Q6:脚本家は誰ですか?
A6:安達奈緒子です。『おかえりモネ』『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』などを手がけた脚本家で、本作が初めての大河ドラマ脚本となります。
Q7:『逆賊の幕臣』の再放送はありますか?
A7:NHK総合では翌週土曜の午後1時5分から1時50分、NHK BSP4Kでは日曜午後6時から6時45分に再放送予定です。
Q8:NHK ONEで見逃し配信を視聴できますか?
A8:できます。NHK ONEで同時配信・見逃し配信が予定されています。総合テレビの対象番組は、基本的に放送後7日間視聴できます。
2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』は、松坂桃李主演、安達奈緒子脚本で、2027年1月10日(日)にスタートします。
大沢たかお演じる勝海舟、上白石萌音演じる小栗の妻・みちをはじめ、鈴木京香、北村有起哉、青木崇高、中村倫也、斎藤工など、多彩な出演者が集結しています。さらに青木崇高が語りを担当することも決まりました。
本作の主人公・小栗忠順は、横須賀製鉄所の建設や軍制改革など、日本の近代化に大きな足跡を残した人物です。しかし、幕府の敗北によって歴史の表舞台から姿を消し、42歳という若さで処刑されました。
注目したいのは、小栗と勝海舟が同じ日本の未来を考えながら、異なる方法を選んだこと。そして、敗者となった小栗の政策が、その後の日本の発展に引き継がれたという歴史の逆説です。
歴史好きなら幕末の政治的な駆け引きに注目し、俳優ファンなら松坂桃李と大沢たかおの共演、上白石萌音らが演じる人間関係に注目すると、作品をより深く楽しめます。
2027年1月10日、これまでとは違う幕末の物語が始まります。小栗忠順という一人の幕臣を通して、明治維新と日本の近代化を改めて見つめ直す一年になりそうです。